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親の免許をとりあげろ

高齢者による残酷残忍な交通事故が起こっています。
決して他人事ではありません。

両親はもう70を過ぎました。
そろそろ話をせねばと思いつつ、
田舎なのでそれに代わる交通手段もない状況です。

誰にでも降りかかるであろう、

『親の免許返納』


うちの闘いは始まったばかりです。

※※※

母は今、病を抱えています。
それでもまだ自分で車を運転し病院へ行っています。

せめて父に運転を任せてほしいと思っているのですが、本人的に譲れないのか聞く耳を持ちません。父もどうしたら良いかと困っている状態。

ダメだと言うばかりでは聞いてくれないだろうから、そろそろ運転は引退だと言うことを少しずつ悟ってもらうほかない。

母に限らず、父も同じです。
そういう年頃なのです。

車の運転は平時でも危ないものです。
自分の意思とは関係なくリスクを伴います。
何が飛んでくるかわからない。
誰が出てくるかわからない。
僕でさえ、判断を間違うことがあります。
自分以外が、判断を間違うこともあります。
飲酒運転とか最たるものです。

そんな時に冷静に対処できるか、
反射良く手足が動くか、
そもそも機微に気付けるか、
この辺は歳によると思います。

母は車の運転ができることを『まだ元気である』と自分への証明のように思ってるのだと感じます。
すこし気持ちはわかります。
あと少しは大丈夫かもしれません。

しかし、ちょっとしたイレギュラーで大惨事になりかねません。

急に呼吸がおかしくなったら
急に足が動かなくなったら
急に気絶したら、
どれもこれも高齢者には起こり得る話なのです。
まして病中なのです。

いつブラックアウトしてもおかしくない。


僕は3兄弟です。
兄弟LINEグループがあります。

ちょいちょい話題に出してきた免許返納
『そろそろだよな』と弟たちも気づき出していますが、母の性格上すんなり聞くとは思えません。
ある種の支えになっている可能性があるからです。

そこに輪をかけるように『しょうがない』と言わせてしまう環境があります。
バスがない、タクシーが来ない、電車など使わない。

田舎の暮らしは基本的に車です。

ならばせめて安全装置のついた車にと思うわけですが、思い入れがある車からは離れようとしません。

皆さんのご両親はどうでしょうか。

これは僕の役目だと思っています。
すでに両親は余生フェーズです。

母の最後の刻を他人の不幸に繋げるわけにはいきません。

とはいえ、
病である母に『運転やめようか』などと話すと『もう終わりなんだよ』みたいに受け取られかねません。

言い方、切り口、とても迷います。

※※※

うちのご近所はご老人が多いです。
暇を持て余したじいちゃんばあちゃん。
僕が車をいじってたらワラワラと集まってきます。

みんな免許を返納しています。

『人生の最後をカッコ悪く終わりたくないからなぁ』
と返納について話をしてくれました。

しかし、うちの周りでも状況は同じで手段が車しかなく、タクシーはもちろん来ない。
電話しても予約が取れるとは限らない。

(タクシー業界さん?)

バス停までの数百メートルは真夏日には命懸けになります。
なのでたまーに僕が薬局まで乗せてったりします。
そういうご近所さんに頼るほかないのです。

ヘルパーさんを呼んだり、
宅配弁当と契約したりといろいろと工夫してるみたいです。

うちの親はそういうのに頼るのを嫌うだろうなぁと想像に難くないです。
そして、ご近所のご老人達は『金持ち』です。
多分すごい金額の年金をもらってると思います。
そして活躍されてきた方々です。
なのでもともと貯蓄はありそう。

※※※

うちの親はそうではありません。
貧乏な中でもしっかり僕らを育ててくれました。
それだけに父を支えてきた母は人一倍『我慢』が染み付いています。
そして今もらってる年金はわずか。

ヘルパーさんに頼るとか
面倒見てもらうとか
食事のサブスクを払うなんて
贅沢だと一蹴されてしまう。

ずっと我慢してきた母には、余生くらいは好きなことして過ごしてほしい。
そのためにも車の免許は返納してもらわねばなりません。

なかなか答えはでませんが、
『言えばいい』じゃないことは世の中たくさんありますよね。

話が進んだらまた報告しようと思います。

母を犯罪者にしたくないから。


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