![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60643398/rectangle_large_type_2_948c816e3c956ca27bd19dc520faa531.jpeg?width=800)
ここまでわかった犬たちの内なる世界〜#10 地球の救世主になったイヌたち
イヌは地球を救おうとする人々の能力を飛躍的に高める超能力を持っています。
こんなことを言うと、大風呂敷を広げたように聞こえるかもしれませんが、今この瞬間、地球を俯瞰してみれば、決して言い過ぎではない。そんな状況なのです。
例えば、地球の絶滅危惧種のリストはますます膨らんでいますが、この状況に歯止めをかける働きをしているのが“香り探知犬”です。
参考画像: スパニエル・タイプの犬種のうちでは最古のものの1つといわれるブリタニー・スパニエルは、フランスのブルターニュ地方原産のポインティング・ドッグで、嗅覚が鋭く目標物を探しあてる能力も高い
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60586420/picture_pc_d721c9fcb8fc33feb5a6bfe615a85f54.jpeg?width=800)
研究と保護にイヌは欠かせない
ボーダーコリーのザミーが“狩り”をしています。
ザミーは深い森の中を進み、その鼻は臭気を鋭敏に捉えます。最後に、自分の目標であるユーラシアカワウの糞の山にたどり着きます。動物の糞には、動物の栄養や生殖の状態、ホルモンが含まれています。さらに、動物がその環境でさらされた微量の毒素が含まれていることさえあります。
ドイツのヘルムホルツ環境研究センター(UFZ)のアネグレート・グリム・セイファース(AnnegretGrimm-Seyfarth)は、ターゲットの希少種の痕跡を見つけるためにも、研究と保護のための貴重なデータを作成するためにも、イヌは不可欠だと言います。
▼アネグレート・グリム・セイファース博士の投稿記事を紹介したツイート
"I thought 'there must be a better way of doing this', and as a dog-person, I immediately thought of a detection dog"
— Methods in Ecology and Evolution (@MethodsEcolEvol) March 4, 2021
🐶
Annegret Grimm-Seyfarth presents their new comprehensive review of the use of #DetectionDogs in nature #conservation
🐶https://t.co/Esgdvg7IjV pic.twitter.com/mgLwgkaRvD
野生生物探知犬が見つけるのは動物の糞だけではありません。イヌたちは、生きている動物を嗅ぎ分けるようにも訓練されています
衛星画像を使用した「触らずに調べる」手法は、広大な地域のマッピングや大きな動物の検出には役立ちます。しかし、植物が密生する森や比較的小さな隠れた種については、専門家が自分で探索したり、カメラトラップを仕掛けたりすることになります。こうした手法には、限界があるので、特別に訓練された探知犬はすこぶる重宝するというのです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。 皆様からのサポートは、より良い作品をつくるためのインプットやイラストレーターさんへのちょっとした心づくしに使わせていただきます。