母親依存のサルーキーの場合

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久しぶりの更新💛
これは以前、私が某保護団体の《預かりボランティア》をしていた時に出会った犬たちの事です。
サルーキーって結構珍しい?犬種なんですが、母子で保護され、そのまま我が家へとやってきました。もちろんこの子たちはボロボロ。繁殖に使われてきた母と娘でした。いわゆる可哀想と言われる見た目の子たち。でも、この子たちは、生きている。だから決して可哀想なんかじゃない。しかし、カナリの問題もあった。それは、【依存】でした。

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とにかく、娘の方が母親にどっぷり依存をしていて、母親はかなりしんどそう。これをまずは解いてやらない事には、この子たちは幸せにはなれない。まずは娘の母親への依存を解き、お互いがそれぞれの個性を生かせるようにすること。

依存は人間でも相当なストレスになりますよね。犬でも同じです。ただ、この子たちが今まで生きてきた状況を考えると、娘は母親に依存することで、自分の身を守ってきたのでしょう。でもそれは母親にとっても、娘にとってもとてもつらい事なのです。

うちに来て数日、母親が先に散歩に行くと、帰ってくるまで鳴き散らしていました。2匹で歩けば、とにかく娘は母親にべったりで、付きまとっていました。ゲージを一匹ずつ分けてやる事で、母親は死んだように眠りました。相当なストレスと疲れだったんだと思います。可哀想と言う言葉はこういう時に使うものです。しかし、ここは落ち着いていい場所、あなたたちは守られているのだから依存する必要はないんだよと教えてやると、最後には、私の母と一匹ずつ連れて散歩に行き、娘は母親よりも前へ前へと自らの足で歩くようになりました。

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この子たちはすぐに素敵な里親さんと出逢うことが出来ていたので、我が家に居たのは2週間でしたが、たった2週間で娘は母親に文句を言うようにまでなりました(笑)落ち着いて、母親に依存せず、自分の良さを出せるようになりました。そして現在は里親さんの元、幸せに暮らしていることでしょう。

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この母子が我が家に居た時間はとても短かったけど、すごく色々な事を学ばせてくれた子たちでした。もちろん、犬種だけの事を言えば、サルーキーを実際に見た事があったのはたった一度でしたし、もちろん預かる事も初めてでした。が、しかし、犬は犬。犬は犬らしく生きてほしい。

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犬の幸せを勘違いしないでほしい。
可愛い可愛いと甘やかすことが愛ではない。
大事大事と、抱っこして散歩することではない。
何もかもを許す事でもない。
擬人化し、どこへでも連れていくことではない。

犬は群れの中で、守られながら安心して暮らせることが一番幸せ。
それを飼い主さんに理解してもらいたい。

最後までお読みいただきありがとうございました💛

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