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生食と私の考え


手作りご飯を実践されている方の中には、
【生肉】を採用している方が一部いらっしゃいます。

加熱肉ではうまくいかず生肉のときにだけ便の調子が整った、野生の時は生肉だったなど、生肉をとり入れる理由は様々だと思います。

リスクとベネフィットを天秤にかけて熟考した上で、
ベネフィットを重視して採用している方もいらっしゃると思います。


私の立場としては、
リスクを重視して、生食をレシピに採用しないという立場をとっています。

私はうちの猫に、人間が生で食べられるお造りや馬刺しなどは、生で与える事もたまにあります。



以前、とある市の衛生課で働いている獣医の同級生・知人・私の3人で、
大阪の立呑みに行った時の話です。

知人「鶏のたたきおくれ!」
同級生「カンピロとかめっちゃ危ないよ!」
店「うちの鶏肉は新鮮やから大丈夫ですよ!」
同級生「新鮮だからやばいんじゃん!」

実際、人でもいまだに各地で食中毒の事故が起こっているのが現状で、事故が起こってからでは遅く、店主が首をくくるまで追い詰められる事態になることもあります。

この同級生は、飲食店などに立ち入り調査し、注意指導するのが仕事で、
店主VS同級生で軽い争いになりそうになったのを思い出しました。

「店が出してるから安心」、「新鮮やから安心」は誤解です。
十分な知識が無く、生肉を提供している場合も往々にしてあります。



犬猫の生食の話に戻します。

人間とは異なり、生食による食中毒が"事件化"することは稀ですが、
犬猫も当然、食中毒のリスクがあります。

私は、ワンちゃんネコちゃんに生食を与えることを全否定はしませんが、
最低限、人間が食べられる品質のもの・鮮度は必要だと思っています。


どこかの記事かなにかで
「猫は、生きたねずみや鳥を捕まえて食べて生きているから生食はOK」
を見た事がありますが、

野生のネズミには、寄生虫等も多数寄生しています。

食べて大丈夫かどうかを見届けていないだけで、寄生虫に感染して死んでいる個体もいるはずです。

野生のネコちゃんは、生でしか食べる方法がないのでそうしてるだけです。

漁港で猫は生魚を与えられて・・とも言われたりしますが、それも同様です。


確かに、火を通すことは、
生食よりも栄養素の損失が多少あるかもしれませんが、
私は安全に配慮し、そちらを選択しています。


ただ、獣医療、特に栄養学は、人により優先順位や考え方が分かれやすい学問ですし、
手作り推奨、生肉推奨、フードしか絶対ダメ、フードでもメーカーによってナチュラル推しorサイエンス推しなど、犬猫のご飯も様々ありますので、

飼い主さんは、それぞれご自身の考え方に合う、納得や信頼のできる主張を採用し、実践するのだと思います。


結論、
「生食はやめよう!」

と、いいたいところですが、
一方通行なsnsでそれを言ってしまうと、みなさんの信念を一方的に否定してしまうことになりかねませんので、ここでは差し控えます。


レシピをご購入いただいた方が生食を採用したい!レシピに盛り込んでください!とおっしゃった際には、生食を採用されている理由をお聞きして、食材選択等リスクを含め十分話し合って決めていくことになると思います。


それでもジビエや鶏肉などの生食は推奨いたしません。


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