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立川流が一般社団法人化したことについて

 どうも、ゑんどう(@ryosuke_endo)です。

 みなさん、一大事です。

 2024年6月18日、立川流が一般社団法人として法人化されたなんて報道が出てましたね。これはもう、落語好きな立場から一筆書かなければいけません。

 ってなわけで、今回は落語が好きでも嫌いでもない人や、立川流が何の流派なのかも知らない人に向けて、ただひたすらに飽きるほどの熱意を込めて書いていきたいと思います。

落語とは何か

 もう、落語のことを日本テレビで日曜日に放映されている「笑点」だと思っている人もいるでしょう。違いますからね。

 落語ってのは、日本の伝統的な話芸の一つで、落語家と呼ばれる一人の話者が高座と呼ばれる舞台で物語を語ります。

 演者である落語家は扇子と手ぬぐいだけを使い、さまざまな登場人物を演じ分け、観客を笑わせたり感動させたりするのです。

 落語は江戸時代から続く歴史的芸能で、演目には大きく分けて「古典落語」と「新作落語」があり、それぞれがとても魅力のある味わい深さを秘めています。

立川流の歴史

 で、落語のことをサラッとわかってもらえたところで、今回、一般法人となった立川流について触れていきましょう。楽しいですね。落語の話は!

 立川流とは、1983年に立川談志が創設した落語の流派です。1983年というと、ぼくの大好きな噺家である立川志の輔が弟子入りした年です。

 おっと。ついつい。

 立川談志は、非常に実力のある噺家であると同時に、旧来的、伝統を重んじる落語界の中では少し浮いてしまうような異端者のような見られ方を指定人物なのですが、真打ち制度と呼ばれる、なんていうのかな。落語家の階級制度があるんですよ。

 でも、当時は実力に見合った昇進もなにもなかったとして、立川談志をはじめとする複数の落語家が強い不満を抱いてたそうです。

 それ以外にも落語協会の運営方針などに不満を抱いていた男子は落語協会を脱会し、独自の流派を立ち上げます。

 それが立川流。

 立川流の特徴は、何といっても自由な芸風。その芸風をとることができるのは確かな実力が伴っていなければ取れませんから、真打制度だ何だととらわれるようなことはせず、弟子の実力を重視する方針としています。

 伝統といった足枷に縛られず、新しい形の落語を追求することで、多くの優れた落語家を育ててきたのが立川流なのですよ。

立川流の法人化の背景と経緯

 立川流が法人化することってのは、いってしまえば一つの流派でしかない人たちの集いが法人として基盤を構築することになるわけですから非常に画期的だと言えます。

 報道によれば背景の一つとして、新型コロナウイルス禍での経験があり、副会長である立川談春のコメントによれば、コロナ禍の初期において、法人格を持たない立川流は補助金の対象外とされ、運営自体が不安定になってしまうことを防ぐことが必要だと判断されたそうです。

 偉いでしょ。すごいよ。

 さらに、立川談春は、「談志を直接見たことのない孫弟子が増えた。(法人は)若手の支柱ということ。立川流の未来を考えた」と話し、若手落語家の育成と組織の継続性を重視することに、なぜかは知りません誇らしくなります。

 ぼくの大好きな立川志の輔が代表に、副代表には立川談春と立川志らくと実力のある噺家が就任しており、これからもこういった形で法人化する流派が出てくるような気もします。

立川志の輔の魅力と落語の特徴

 やっぱり、ここはぼくの大好きな噺家である立川志の輔について書いておくしかありません。

 志の輔の落語は、なんといってもとても豊かに表現される人物描写。何名もの登場人物を瞬時に切り替える様は名人芸ですよ。

 声の使い分けや身振り手振りを駆使し、観客を物語の世界にグイグイ引き込んでくれます。

 彼の落語は古典落語もいいんですが、何よりも創作落語と呼ばれる現代劇を落語として表現する点。

「みどりの窓口」って演目があるのですが、もう、大好きです。

 一度でいいから、過去の映像でもいいから志の輔落語を聞いてみてください。

 彼の落語は現代社会の問題や風刺を取り入れた演目も多いんですが、我々に笑いだけでなく鋭い洞察も提供してくれます。

 本当に物語を語る力は抜群で、詳細な情景描写と緻密なキャラクター描写が、物語の臨場感を高めてくれますから、もうね、すぐファンになってしまいますよ。

おわりに

 さ、書きたいことを書いたので、終わりにします。

 落語、好きな人は是非とも、交流してください。

 ではでは。

 ゑんどう(@ryosuke_endo)


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