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“はじめまして”の緊張

『おはようございます、よろしくおねがします。』

初めての場所は誰にとっても心持ちが穏やかでいられるものではありません。経験が多くはない場所や機会であれば、心電図も跳ね上がるってもんです。

交わる人たちや、経験のない活動など、緊張に緊張を重ねるには十分な要素も、大人になればなるほどに限られてくるもので、ドキドキやワクワクの機会が限定されてくるような感覚が芽生えてきます。

それは子どもたちのそれと、僕みたいな三十路を越えた人間との間にある経験値の多寡によって変わる感情なのだと理解しているのですが、もしかしたら勘違いなのかもしれません。

確かに、子どもたちは経験値が少ないから、色んな“初めて”が世の中に溢れているのは間違いないでしょう。

でも、いわゆる“大人”だと思っている人達だって同じはず。何でもかんでも世の中の森羅万象を把握しているわけでも、経験をしているわけでもありません。知らない場所や分からない事象なんてゴロゴロあるはず。

なんでこんな風に書いてるのかといえば、先日、我が家の長男がはじめてスポーツのスクールへ体験しに行ったのですが、その緊張している様子や他の子たちに混じりながら活動をしていたのを見て、なんだか“羨ましい”と思えたんですね。

不思議でした。

別に彼が活動をすることや、特定のなにかをしている様子を見るのは初めてではなかったのに、緊張をしている様子や、はじめましての人たちに溶け込もうとしている中で見せた表情や佇まいに対して羨ましさを感じたもので。

なるほど、それは『初めての経験』に対しての羨ましさだったと気づいたのですが、よく考えてみると僕だって同じように、まだまだ経験のない未知な事柄などをたくさん持ち合わせていました。

確かに経験があるこそ、そこから転用させたり、応用させてみることは出来るかもしれません。そこから『未経験が少ない』ように思うのかも知れませんが、それは勘違い甚だしいような気もします。

知らないことや分からないことは世の中に溢れているのに、あたかも知ったかぶって、決めてかかるような態度をとるようになった自分を恥じました。

まだまだ未成熟な人間なんだと気づく機会を、また彼から与えてもらえたのです。

ありがとう。

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#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #許容度の高い エリアにすべく活動中。現在は会社員をしているものの...

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