真面目に不真面目を愚直にやり続けることの意義
どうも、ゑんどうです。
猫好きな在宅ワーカーに朗報です。
通信販売事業で有名なDINOS CORPORATION(東京都中野区) がネコタワー付きのデスクを発売しました。値段はネコタワー付きなこともあり ¥134,900(税込)と張るものの、天然木を利用した贅沢なつくりになっているため、愛猫家には堪らないのではないでしょうか。
商品ページに掲載されている利用イメージに向けては色々と思うところがあるのかもしれませんが、少なくともぼくは好意的な印象を持っています。
それは『在宅ワーカーの生産性向上』と『愛猫を愛でる時間』の双方を実現しようと真面目に考え、それを具現化し製品化して販売・流通させるところまで漕ぎつけているから。
何よりもこの一言に尽きるのです。
ぼくはDINOS社がすばらしい決断をしたのだと支持しています。こういう真面目に不真面目(悪い意味で使ってはいない)な取り組みが形にされることは、挑戦的な土壌が育まれているからでしょう。
もちろん、組織としての余裕や余白を生み出すための”強さ”は必要ではありますが、それにしても挑戦を応援できるだけの”構え”がないことには挑戦者を生み出すことすら困難です。
今回は、上記のDINOSが手がけたネコタワー付きデスクから真面目に不真面目を貫くことの効用を考えてみることにします。
■ 真面目に不真面目とは何か
そもそも”真面目に不真面目”とはどんな状態のことを指すのでしょう。
真面目は、本気で、誠実で、真剣に物事を取り組むことであり、その逆に不真面目は、軽い気持ちで、不誠実、軽薄に物事を取り扱うことを意味します。
責任の持ち方にも違いがあります。
真面目に物事を取り組むことは、責任を持ち、最善の結果を望むための努力をすることを意味する一方で、不真面目に物事を取り組むことは責任を軽視し、結果を考えずに、気軽に物事をやることでしょう。
また、不真面目は物事をうまく偽り、他人に向けて嘘をつくことも内含されることも想定できますし、不真面目な行動をとることによって他人を欺くことがそれだと述べることもできそうです。
つまり、不真面目とは、自分の望むように見せかけることで、実際には役に立たないような行動をとるような態度のことを指すのです。
これらのことを踏まえると「真面目」と「不真面目」の違いは、物事をどの程度本気で取り組むか、どの程度責任を持っているかという点にあるわけですが、相容れない二つの態度を共存させることが”真面目に不真面目”であり、この狭間で揺れ動くことこそが本質的で大切なことなのだとぼくは考えています。
端的にいうと、誰かにとっては実害にもなり得るようなことを真剣に考えて実行する態度で、文字面にするととんでもないことをしでかす鼻つまみものな印象を抱きかねませんが、そんなこともありません。
■ 実利と実害の共存を同時に思考できる
真面目に不真面目を実践することは、他方の利益を追求するのと同時に他方の無益を追求することでもあります。
「おいおい、なんだかおかしなことをいうな。そんなものを共存させることなんてできるのかよ」
そんな風に考えてしまう人もいるでしょうが、我々が生きている人間社会には実利と実害の共存なんて身近なものです。
たとえば、日本国政府が策定した政策が経済発展を促進することは実利でしょうが、それが環境汚染を引き起こすことが実害であるとみることができます。 また、ある薬剤を服用することを例にとってみると疾患を治療することは実利ですが、副作用は実害だということができます。
これらのように、ある行動には常に実利と実害の両方が含まれており、どちらが優先されるかは、その特定の状況や背景によって異なるのです。
ビジネス場面では割り切った合理的な判断が必要ですが、それは実利を得ることだけを考えていては到底合理的な判断などできません。なぜなら、これまで触れてきたように物事は利害が表裏一体なわけですから、一方だけを思考することで合理になど到達できないでしょう。
その点を踏まえると、真面目に不真面目を標榜しておきながら、どちらにも触れることができるような曖昧さを許容することは実利も実害も想定しながら行動することができるようになることが期待できます。
特にビジネスのような合理的な判断が求められることを前提にすると、実利と実害の共存を可能にできるだけの措置を思考できる態度は不可欠なものだとすら言えますから、真面目に不真面目を身につけることは非常に有意義なことだといえるのではないでしょうか。
■ “在宅ワーク”と”愛猫との時間”
冒頭に紹介したネコタワー付きデスク、利用イメージを見てもらったらわかる通り「仕事よりも猫」を優先しているような製品です。
そう、在宅ワークがメインなのではなく愛猫との時間こそがメインなのであって、在宅ワークなんてものは二の次に追いやられている。しかし、それがいい。それこそが真面目に不真面目を貫いた結果であるとすら言えるわけです。
愛猫を愛でる合間に仕事ができればいいじゃないか、と。愛猫が膝上に乗ることに愛くるしさを感じるんでしょう。愛猫がキーボードのうえに寝っ転がることに、どうしようもない憎めなさを感じてしまうんでしょう。だったら、それを満喫しなよ。こういうわけです。
値段を見てください。
¥134,900(税込)も出すのであれば、大きめのモニターを用意することもできます。オンラインミーティングで使用するマイクを買い揃えることもできるでしょう。イヤホンだってそれなりの金額のものを用意することだって可能です。
税込で13万あったら、本当にそれなりに有益な就労環境を構築することなんて造作もないことではあるのですが、それを投げ打ってでも愛猫との時間を確保するために全振りできる人のためだけに用意された、愛猫家による愛猫家に向けた愛猫家のための製品。それがネコタワー付きデスクです。
ぜひ、ご興味がある方はdinosの商品ページへ飛んでいってください。欲しくなっても知りませんよ。
おわりに
DINOS社とはもちろん、IT mediaとの接点すらありません。
ただただ、記事リンクに入り閲覧した結果、”真面目に不真面目”が浮かんできたため、ここまで雑文を書き進めてきた次第です。後悔はありません。後悔なんてしてたら、こんな雑文を世に公開することなどできませんから。
以前、所属していた組織でこんな風に言われたのを思い出します。
そんなわけで、反省はしたいと思います。
ではでは。
ゑんどう(@ryosuke_endo)
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