Facebookが"SNSとしての落ち目"な気がするのでLinkedinに移ってしまうのもアリでは。
どうも、えんどう @ryosuke_endo です。
メイン生息地であるTwitterでこんなことを書きまして、本日の内容はこれについての雑談です。
誤字があることはご愛嬌。
ボクがFacebookにアカウント登録したのがいつなのかを調べてみたら2011年1月19日に学歴を編集したとアクティビティログに記載されていました。
徐々にユーザーが増えてくるのを目の当たりにしながら、自分自身も懐かしい友人・知人とのつながりが構築されていく様子をワクワクてました。
「友達申請」を出したり、受け取ったりするたびに、mixiでアカウントを登録して友達が増えていくことに喜びを感じていたことを思い出します。
友人アカウントが増えてくるたびに、フィード(Facebookの投稿が流れてくる場所を指す名前)が少しずつ埋められていくのが嬉しかったのですが、Twitterとは異なる属性のSNSユーザー投稿だったことを比較・閲覧することも興味深かった記憶があります。
2015年に自分が選択した友達の投稿のみをニュースフィードのみを上部表示する設定を可能にした「See First」を導入し始めた頃から、検索エンジンに近い機能を持ち、宣伝目的のフィード投稿(広告ではない通常投稿)のランクを下げて表示にくくする機能も搭載されましたのも懐かしい思い出で、純粋に友人たちとの関係を構築しやすいSNSとして成長していることを一人のユーザーとして実感してました。
これがあったから、純粋なリアルな知人や友人とのネットワークを構築しつつ、それらの近況報告を知る媒体として、SNSとして楽しむことができるようになってきたわけです。
Twitterとの棲み分けも楽しく、リアルな繋がりを元にした連絡手段として正確に定着していく実感を得ていたことを今でも覚えています。
いまのFacebookは"本当に"親しい友人の投稿が表示されない
ところが2016年ごろから投稿内容への「いいね」や「シェア」といった反応や閲覧時間を考慮した「edge rank」と呼ばれるアルゴリズムが導入され、「タメになる」「おもしろい」コンテンツが優先的に表示されるようになってきました。
徐々にリアル友人の投稿や少し疎遠になりつつあった友人のフィードを見る機会が減り始め、仕事や趣味などでつながっている人たちの投稿がフィード上でよく表示されるようになってきました。
2018年のアルゴリズム変更により、「より近しい関係の人の投稿」が優先表示される仕様になったとはありましたが、これは親しい間柄ではなく、日常的に接点がある人が対象になりますから「親しい」かどうかは別です。
2019年にはエンゲージメント率が50%増加したとの調査結果が出ましたが、同時にフェイクニュースなどに反応することもランクが引き上げられるため、それらが上位表示してはフィードを埋め尽くすなんてことも起こってきたわけです。
本当に親しい友人たちとは、投稿での近況報告を確認し合うよりも、連絡をとってしまうようになったのです。
ここから考えられるのは、Facebookユーザーは徐々に「フィード」から離れているのではないでしょうか。また、10代・20代の若い人たちからFacebookが敬遠される理由は、そんな「リアルな大人の近しい関係」をまざまざと見せつけられるからなのではないかな、とも思うわけです。
久しぶりに投稿したとしても、即座にその投稿は「アルゴリズム上ランクを引き上げるべき投稿」に埋め尽くされてしまいます。つまり、フィード上で親しい友人の投稿を探すことすらできない(アカウントを検索すれば確認できますが、それは果たしてSNSとしてどうなのか、と思う)のです。
いま、Facebookのフィードに出てくるのは広告と仕事関連で近しい関係を持っている人たちの投稿だけになってしまっているのです。
広告だけでもうんざりしているのに、普段から関係性のある人たちの投稿だけを見ても仕方がないのです。そうなると、必然的に見たくない投稿をする人たちのフォローを外したり、友人から削除なんて行動に出ます。
さらにいえば、フィードを見る魅力が減ってしまったユーザーは自然とアプリを開くことやWebでのログインをしなくなり、離れていくことになるでしょうから、結果として新規ユーザーの取り込みが出来なくなってくることすら懸念されます。
n値の減少はネットワーク効果も期待できなくなる
Web系のサービス、ひいていえばSNSなんてまさにネットワーク効果(ネットワーク外部性)を発揮しながら発展しているにもかかわらず、Facebookは存分に恩恵を被っているはずの効果を削りにいくような仕様(アルゴリズムの変遷)のように見受けられます。
ネットワーク効果(ネットワーク外部性)とは何か、と思う人もいるでしょうから簡単に説明をすると、FAXを例にして説明されることが多いのでここでもそれを引用します。
ビジネスでも家庭の連絡でも、連絡手段としてFAXを導入しようとします。一台のFAXでは使いようがないけれどFAXの台数が増えれば増えるほどに送信先の総数が増えるためにFAXの利用価値が高くなります。
どういうことかというと、利用者が多ければ多いほどに価値が高くなるということです。そもそも利用する人たちの総数が多くなればなるほどに価値を生み出しやすくなるって意味なのですが、これは電話でもインターネットでも総数が増えることによって価値が高くなるモノ全般に適用されます。
話が戻りますが、Facebookは現在、日本のユーザー数が2,600万人(MAU: 月間のアクティブなユーザー数)だとされていますが、世界では27.4億人とかなり多いのは確かです。
しかし、広告が7割も掲載されているようなフィードを覗きにくる人なんていませんし、現状のままでは登録ユーザーはいたとしてもアクティブなユーザーが目減りしていくことだって考えられないものではありません。
仕方がないよな、と思うのはFacebook自体がその売り上げの98%を広告から上げていることで、ビジネスでやっている以上は、そのことを指して否定することはできません。
でも、広告表示だらけの世界に飛び込んで使いたいと思うユーザーが多いのかといったら甚だ疑問です。
新規のユーザーを獲得するためには既存ユーザーの満足度が必要なわけですが、それが下がってしまうことはネットワーク効果を狙えるような媒体でもなくなってくるともいえるわけです。
Facebookのスイッチングコストは高くはない
それに現状のFacebookフィードで目につくのは、広告が中心でありつつも、どこかしらのグループ投稿だったりして、誰々がどこかしたらグループへ参加しただとか投稿内容へ反応しただとかって情報がフィードに出てきます。
ビジネス面での利用を考えても、Facebookページの使い勝手がよろしいとは正直なところ思えませんし、見栄えがするわけでもありません。ビジネスの中で利用するとしたら、メッセンジャーで連絡を取り合うことぐらいなもので、あとは付き合いでいいねを押しあうなどの表面的な付き合いが増えてきている人も少なくはないのではないでしょうか。
それであれば、ビジネスユースを考えるのであれば、ビジネスに特化したSNSであるLinkedinにスイッチングしてしまった方が居心地がいい、とボクは感じるようになりました。
Linkedinにはビジネスユースを前提にしているとはいえ、SNSらしさがあります。広告で埋め尽くされることもなく、仕事上で必要そうな企業情報や人の情報を自ら取得しに行ったり、ビジネス的な観点や情報収集したことを心置きなくシェアしたりすることもFacebookよりもやりやすいのです。
なぜかと言うと、自分がシェアした内容が何件閲覧されているのかを確認することができるため、自分のシェアした内容が興味あるのかないのかを自分の振り返りとして利用することが可能です。閲覧もせずに「いいね」を押すなんてことを、ボクもしてしまうのですが、それを個人でもチェックが可能と言うことです。
企業ページもLinkedinの方がタブで概要や製品・サービス、求人やカルチャーといったコーポレートページ然としていますので、ユーザー側として非常に使いやすいのです。しかし、Facebookの企業ページでは基本的なタブが個人ページと何ら遜色がないため、訪問したところで得られる情報が限られており、訪問・閲覧する価値が低くなっています。
この程度の情報量なのであれば、懸命に作り込むような労力をかけるだけ無駄になってしまいますし、何よりも個人のビジネスマンとして利用するには不足感しかありません。
このようにビジネスユースにおけるFacebookからLinkedinへのスイッチングコスト(切り替えに伴う時間や労力などの敷居)は決して高くありません。
むしろ、フィードがほぼ広告で埋め尽くされ、友達の選別もする以上はリアルな友人掲示板としてしか機能しないサービスをどうやってSNS(Social Networking Service)として利用すればいいのでしょうか。
これまで考えてきたようなことを純粋に整理してみると、FacebookはSNSとしての集落していくことを目の当たりにしているんじゃないのかな、なんて思っている次第です。
なんてところで終わります。
ではでは。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!