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手や口を出してしまうこと
子どもに対して
我が家には長男・次男・三男と、すべて男で揃っただんご三兄弟と共に生活しています。
長男は今月末に5歳となり、次男は来年の2月に3歳となりますし、三男は今年生まれてきてくれたばかり。
長男がこの世に出てきてから5年が経過してのですが、我が家の中で彼は常に基準値として設定されており、次男や三男は彼の辿った軌跡と比較されます。
長男は割りと話しはじめるのが早かったのですが、次男は2歳になるまで話すことは出来ませんでした。(話し始めてからは喋りすぎなぐらいですが)
良くも悪くも1番上というのは比較の基準値として扱われるため、共に生活をする、いわゆる大人としては気を使わなければならないなぁ…なんて思うわけです。
特に、彼らの行動や言動というのは、僕たちからみたら、当然ながら、たどたどしく、あどけない状態であるため、同じようになんて出来ません。
大人の都合で時間がないときに、靴を履くのに左足に右足の靴を履き、右足に左の靴を履いたりされた上に『なんか変〜!』なんて言われた日には、思わず手出ししてしまいます。
彼らの時間
僕たち大人の時間軸と彼らの時間軸はそれほど大きく違うとは思わないのですが、意思決定し、行動に移すまでの時間と、行動の結果を確認する時間は異なるように感じてます。
たとえば、上で書いた靴を履いて出掛けるという行動を一つとってみても、大人の場合は靴を履くことは前提条件化されており、なんの問題もありません。
ただ、彼らはそういう訳にも行かず、『出掛ける』のと『靴を履く』、そして『歩く』という行為が、別のレベルで動いてるような印象を持ちます。
彼らのやることに対して、口出しや手出しをしようとは思っていないものの、上でも書いたように大人の時間の都合で急ぎたいときには、つい出してしまう。
それが良いことなのか悪いことなのか、と聞かれれば「よく分からない」というのが正直なところ。
ただ、一つわかっているのは、成功体験の積み重ねが自尊心を持つためには必要なんじゃないか、という経験則からの考えです。
成功体験の積み重ね
大人でも、誰かに褒められたり、認められれば嬉しいものです。
マズローの欲求段階説はSNSが流行するのが何故なのか、という点を説明するときによく利用されるものなので、どこかで目にしたことがあるかもしれませんね。
承認の欲求は「生理的な欲求」「安全な欲求」「所属と愛の欲求」の上に来るもので、それらが満たされていない状態だと、それらが優先されます。
もちろん、これは人の欲求に対して説明をするため、便宜的に段階を設けているものなので、実際に子どもたちと接していると、これらは複雑に絡み合っていることがわかります。
なぜなら、彼らは僕たちに比べて出来ること、前提条件としての出来ることが少ないため、です。
散々書いてきましたが、靴を履く、ということでも彼らにとっては身につけた際に「褒めてもらえる」要素になります。
長男の様子を見てきて痛感しているのは、彼らは出来ないということを認知してもらいたいのではなく、出来るということを増やすために必死なんです。
そして、ついつい失敗に対して不寛容な態度を取ってしまう大人に対して、警鐘を鳴らしてくれます。
そして、大人というのはずるいもので、前提条件化した行為を誉めなくなり、仕方なく、彼らもそれを受け止めはじめ、次第に求めなくなっていきます。
そこから、たとえばレゴブロックで意図したものを作れたり、クリップのオモチャで作りたいと思っていたことが難なく作れるようになったりした時に、誇らしげな顔を見せながら、嬉々として報告してくれるようになりました。
その前のことを振り返ってみると、彼に対して『上手に作れるじゃん!だからもっともっとたくさんかっこいいヤツつくってな!』と声をかけていたのを思い出しました。
その時の彼のまんざらでもない表情は、少なからず自尊心を身につけたようにも感じましたし、その後の行動を見ていても、そんな風に声をかけてよかった、と思ったものです。
ここで、改めて口出しや手出しについて考えてみたのですが、ついつい時間的な余裕がないときには陥りがちですが、『出来ないこと』に着目しないように。
そして、『出来たこと』『出来るようになったこと』をきちんと認識すること。
決して、『失敗させないように』しないこと。
これを意識するだけでもちょっとは違うのかなぁ…なんて思うオヤジ6年目に突入する僕です。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!