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メシア

7
中学生の時、歌詞を書いていたんですが、ストーリーありきで書いてたんです。それを思い出しながら、書いてみます。当時の僕が思っていた根本は変えずに書いて行きます。イメージとしたら、日… もっと読む
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メシア 【7】

メシア 【7】

けっこう間が空きましたが、書きました。

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虫の声が朝の空気に乗って耳に響いている。それ以外の音はまだ発してないような空気が漂っている朝だった。たった今ぼんやりしていた意識から覚めたように、今、砂利道を歩いていることに気づく。どうやら起きてすぐに散歩に出かけていたようだ。上を見上げる。表現は難しいけれど、雨粒を落とさないような、白

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メシア 【6】

メシア 【6】

ストーリーにつまったわけでもなく、他事にひっぱられて更新がおそくなりました。

これで折り返し地点です。

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走馬灯かと思えるような情景が広がっている。原っぱに立っている。立っている場所にはふとももの位置を少しほど超える高さの草が風でなびいている。ちょうど、夕暮れ。うすい赤色、うすい紫色が混ざった沈む陽の光に覆いかぶさるように、紺色

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メシア 【5】

慌ただしさにより、夢の中から引き戻された気がする。昨晩は寝床で寝ずに机で日記を書きながら寝ていたようだ。背の高い方の窓からまだ朝6時の光が床に差し込む。いつのまにか床に落ちていた日記を拾い上げ、椅子から立ち上がる。どうも、周りの民家から人が動く音が聞こえる。ゆっくりと納屋の戸を押した。

隣人たちもいろいろな私物を手にバタバタとしている。ちらっと金貨なども手の平に持っているのも見える。一心不乱に地

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メシア 【1】

メシア 【1】

(中学生の時に書いた歌詞のストーリーを思い出して。)

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【1部】

今日も一日が過ぎた。ただの一日を過ごして僕が藁の上に寝そべる。背中に僅かだけれど、刺さるような感触を味わう。もう、次第に慣れてきたのか背中の皮が厚くなったのかは分からないが、嫌という気持ちも飽き飽きしてどこか遠くへ離れていったのかな。そんな風に思う。

ロウソクの火が穏やかになびいて

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メシア 【3】

メシア 【3】

頭が揺れた。脳が振動しているようだった。それを受けて、右手左手お腹そして足が反射的な動きをした。もちろん目をつむっていたので、目で見て確認していたわけではない。なにかしら夢を見ていたから。

目を開けると、のぞき込まれる。「はやく」と、年齢が二つ下のジョゼがもう一度僕の頭を靴で揺らす。優しく。また視界がブレた。体を起き上がらせても、瞼は重い。少し、粉っぽいものが空気中に漂っているせいか喉が乾燥して

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メシア 【2】

メシア 【2】

読んでいただき、ありがとうございます。感謝です。

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もう昼間になるみたいだ。ついさっきまでは、あの遠くの山と空の間とが、なんだか紺色とどす黒さと茜色が混ざったような顔をしていたのを起きたばかりの寝ぼけた頭で見ていたはずだったのに。隣には、僕の左手を舐めて舐めて、時々甘噛みをしてくる仔牛がいる。真横にいる。ただし、真横に入る獣が、それのみではなく、目を前方

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