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トリリンガルって実際どんな感覚?

インドネシア駐在を機に、英語・インドネシア語の勉強をコツコツと続け、
気づいたら英語でもインドネシア語でも、ある程度理解できるようになりました。
学生時代には現実の存在だと思えなかったバイリンガルでしたが、
今はバイリンガルを超えて、一応トリリンガルになったということで、
どんな感覚で3ヶ国語を話したり聞いたりしているのか、
自分なりに整理していきたいと思います。

トリリンガルの定義、メリットなど(ネットより)

まず私の感覚に入る前に、
一般的なトリリンガルの定義と、メリットなどを調べてみましたので、
まとめてみます。

まず定義は「3ヶ国語を喋れる人」になります。
バイリンガル(Bilingual)、トリリンガル(Trilingual)はいずれもラテン語が由来となっています。「Bi」は「2」、「Tri」は「3」を表わし、「lingual」は「言葉」という意味です。

メリットは、以下リンクのサイトを参照させていただきましたが、

  1. 将来の選択肢が広がり国際的に活躍できる

  2. 希少な人材として重宝される

  3. 脳の活性化による学習能力の向上が期待できる

  4. ほかの言語も習得しやすくなる

  5. コミュニケーションの機会が増えて視野が広がる

というメリットが挙げられていました。



私のトリリンガル感覚

社会人で駐在するまでは、
日本語を起点として、英語へ訳して会話していました。
ただトリリンガルになってみて、
英語・インドネシア語を喋っている時に、
特に訳していない自分に気がつきました。
相手の言語からイメージを引き出して、
話す言語に直接つながっていきます。
ただ切り替えには多少の時間がかかるようで、
数分外国語でしゃべっていると、
どんどんスムーズになっていきます。
(エンジンかけて進んでいくと、スムーズになっていくイメージ)
高速で訳すのは無理があるし、話していてつまってしまいます。
翻訳を越えると、
違和感なく、普通に話せる、処理できる世界に入ることができるなと感じています。
(一方で、ネイティブ英語など、聞き慣れていないものは
まだ理解が追いつかないものが多いですが、、)

また相手によって、話す言語のしっくりくるという感覚もあります。
インドネシア人や他東南アジアの方に日本語を話すのはとても違和感があり、なんとなくインドネシア語が口をついて出てしまします。。笑

見た目や雰囲気でキャラクターを判断し、
自動で脳が切り替わってしまうのかもしれません。

メリットの実感

自分のトリリンガル感覚を整理させていただいたところで、
上記で挙げられていた、メリットについても、
自分なりに正しいかどうかチェックしてみました。

  1. 将来の選択肢が広がり国際的に活躍できる   ○

  2. 希少な人材として重宝される         ◎

  3. 脳の活性化による学習能力の向上が期待できる △

  4. ほかの言語も習得しやすくなる        ◎

  5. コミュニケーションの機会が増えて視野が広がる○

まず1の国際的な活躍については、当たり前ですが語学が担当な方が、
貢献できる確率が向上するのはその通りだと思います。
しかし一方で、所詮「語学はツール」ですので、
語学+αの専門性がないと、国際的に活躍できる確率は低いなと
海外駐在してみて感じました。(語学が下手でも、専門性活かして雇ってもらえる例も多数あり)

次に2の希少な人材として重宝されるというのは、
僕がインドネシア語を勉強してたからこそ、◎になっているところかと思います。
まず海外で感じるのは、日本語はとても難しい言語だということです。
漢字・ひらがな・カタカタが混じり合い、語順も英語と違うので、
かなり習得が困難という声が多いです。
その日本語を母国語として流暢に操りつつ、英語・インドネシア語を使える人材はインドネシア駐在員でもほとんどおらず、希少な存在として扱われることが多かったです。
(どこにいってもインドネシア語が上手だねと褒められる)

3の学習能力の向上については、自分は実感できなかったため、
△とさせていただきました。
確かに語学力が向上すると、勉強した気になるのですが、
第二・第三言語ではどうしても抽象的な議論や、難しい話ができないため、
簡単な会話になりがちです。
僕は仕事でも英語を使っていましたが、お互い第二言語のため、
やはりかなりニュアンスなどを簡単に伝わるようにする努力をしていました。
これでは学習をする際にも、簡単なところがメインになっていくので、
実際本も難しい本がよめなくなるなど、
語学学習に集中する弊害がありました。

4の他言語の習得は、
英語の学習後にインドネシア語を勉強したことで、
強く感じました。
インドネシア語を勉強していて、
日本語ではちょうど良い訳がない時が頻繁にあります。
(例えば助動詞など)
その時に、英語と日本語でより近い方を選ぶことができたので、
インドネシア語学習が格段に速く進みました。
結果として、インドネシア語は一年半ほどでペラペラと言えるレベルまで、
到達することができました。

5のコミュニケーションの機会が広がるというのも、
もちろんその通りだと思います。
日本語が喋れる外国人は日本のことをよく理解してくれている人の場合が多く、英語や他現地語でコミュニケーションすることができれば、
日本のことをよく知らない人と会話をすることができるので、
より幅広い学びに繋がると感じました。



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