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コミュニティを熱くする3つの要素:熱伝導率・保温力・発熱力

はじめに

私は、NUTMEGという長岡技術科学大学の学祭実行委員に所属する学生によって構成されたエンジニア団体に所属している修士2年の学生です。
これは、学祭をより円滑に実行することを目的として様々なプロダクトを日々開発している団体です。
この団体の最年長になり、「チームで活躍している人はどんな人か」「どんな人がNUTMEGに向いているか」を考えるようになり、自分なりの答えを出したのでアウトプットすることにしました。

本編

コミュニティを活発に、そして長続きさせるためには、一体どうすればいいのでしょうか。今回は、コミュニティの熱量を高めるための3つの力について、具体的な方法とともに掘り下げていきます。それらの力とは「熱伝導率」「保温力」「発熱力」です。これらの力を適切に組み合わせることで、コミュニティの活気と結束力を高め、成長を達成することが可能になります。

熱伝導率

まず、「熱伝導率」について考えます。これは、人の熱をどれだけ受け取りやすいかを示す指標です。簡単にいうと、周りからの影響されやすさを示すものです。
熱伝導率が高い人は、他人の情熱やアイデアに敏感で、それを自分のものにして再度広める能力や自分も支えたいという思い(フォロワーシップ)があります。

熱伝導率は、コミュニティに入った期間が短い人でも持っている可能性が高いです。「誰かと何かをするのが好き」「頑張っている人を応援したりサポートしたり力になるのが好き」という人が持っている要素ですので、素直で頑張りたい!と思っているエネルギッシュな人は熱伝導率が高いでしょう。

熱伝導率を上げるには、コミュニケーションのスキルを磨き、他人の考えや感情を理解し、それを受け入れやすい環境を作ることが必要です。

保温力

次に、「保温力」について見てみましょう。これは自分自身の熱、または他人から受け継いだ熱を一定のレベル以上に維持し続ける力のことを指します。
この力があると、コミュニティのエネルギーが一過性のものでなく、長期間にわたって維持されることが可能になります。

保温力は、コミュニティに入った期間が短期間〜中期間程度以上の人が持ちやすくなります。熱伝導率が高い人が素直に頑張り続けることでやりがいを自分で見つけ出し、熱を保つことがよくあります。

保温力を高めるためには、自分の情熱を育て、それを維持するための環境や習慣を作ることが大切です。これには定期的なミーティングの開催、共有のビジョンや目標の設定、成功体験の共有と祝賀などが含まれます。
また、周りのメンバーが適度に熱を与え続けることでより高い熱を持つようになるので、周りの積極的な協力も必須になります。

発熱力

最後に、「発熱力」です。これは、新しいアイデアや情熱を生み出し、周囲に広める力のことを指します。
これはリーダーや長期間コミュニティに存在するような人々が持つ特性であり、コミュニティ内で新たな活動を推進するエネルギーの源となります。

発熱力は、コミュニティを長期間支えている人やリーダーなどはこの性質が強い傾向にあります。コミュニティに長く居ることで、時間や知識、経験などによって熱が高まり、熱を発する力が上がっていきます。

発熱力を向上させるためには、新しいアイデアや活動を積極的に提案し、それらを共有する環境を作ることが重要です。また、自身の情熱を言葉で表現し、他人に伝える力も鍛えていく必要があります。

3つの要素

この3つの要素がバランスよく働くと、コミュニティ内のエネルギーは自己維持的になり、新たな参加者を惹きつけ、既存のメンバーを引きつけ続けることができます。

しかし、これらの力は一方向ではなく、相互に影響し合いながら動いています。熱伝導率が高いと保温力が高まり、それがさらに発熱力を高めることができます。逆に、いずれかの力が弱まると、他の力も影響を受け、コミュニティ全体のエネルギーが下がる可能性があります。

ここで大切なのは、これら3つの力を同時に育て、維持することです。特に新しいコミュニティを立ち上げる際や、既存のコミュニティを再活性化させる際には、熱伝導率、保温力、発熱力を意識的に育てていくことが重要です。

具体的なアクションとしては、定期的なミーティングの実施、ビジョンの共有、メンバーのやりがいの把握、情報共有のためのプラットフォームの提供などがあります。

最後に

これらの力は個々のメンバーだけでなく、コミュニティ全体で育てるべきものであり、それがコミュニティの成功につながります。

一人一人が発熱力を持ち、熱伝導率を高め、保温力を維持することで、コミュニティ全体が活気に満ち、長続きすることでしょう。

さあ、あなたのコミュニティでこれらの力を育て、熱量を高めてみませんか。


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