作品「うまれいずるもの」の解説
2021年撮影の「うまれいずるもの」から。
美しいけれど不穏な何かを感じさせるそんな作品もよいのではないか、という「そんな世界観」をどうぞ。
概要―白い繭が蠢き、柔らかな壁を突き破り、生まれ出ずるものは何か。
繭の内には暗黒の宇宙が広がる。
繭の外には光溢れる世界が広がる。
暗く淀んだ深淵で静かに生まれ出ずる日を待っていたもの。
悪意と不幸をばら撒く者か、希望をもたらす者なのか。
生まれ出ずるその瞬間まで無限の可能性を秘めている。
繭を切り裂き這い出す漆黒の蟲が光を浴びて翅