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熊嵐を彷彿とさせた鬼滅の刃を、冷めた目で見てしまったわたしと、鬼滅にフィーバーする子供たち


今日の記事は、鬼滅ファンの人たちには
ムッとされる内容かもしれません。


と前置きしたうえで…


鬼滅は、学校でもずいぶんと話題だそうで、
給食の時間に、たんじろうのテーマソングが流れたりします。


そして ついに、わたしも鬼滅を解禁、
Amazonプライム無料版で、


子供たちに見せました。


わたしはその間、料理をしていたので、チラ見するくらい。


ところが…


え、これ、ほんまに子供むけの番組?
番組まちがえたっけ?


と、二度見ならぬ三度見してしまったのでした。
(鬼にやられて、ねずこ以外一家全滅のシーンね)


何度見たって、鬼滅と書いてあるし、
子供たちも、
“これが鬼滅やで!消さんといて!”と。


しまった、はじめに内容を知っていたら見せなかったのに…。


そこで、わたしは第一話だけみて、娘の買った本もざっと目を通したけれど、どうしても、
わたしの心には響かず、
冷めた目でみてしまったのです。
それどころか、なんか後味、暗い気持ちに。


これほど世界的な旋風を巻き起こしている鬼滅なのに、わたしが冷めているのは、理屈では説明できない…。


おそらく、わたしの今生きる世界や発する波動、心に秘めている夢と、
鬼滅のストーリーが、かけ離れているからなのでしょうね。


でもね、あの不気味で奇抜な鬼たちの絵や、
可愛いカッコいい鬼殺隊のキャラクターたちの絵、そして音楽は、とっても素敵だし、


子供たちが憧れるのも共感できます。


第一話をみて思ったのは、オープニングが、
あの熊嵐とそっくりだ、ということでした。


熊嵐とは、北海道開拓時代に起こった実話で、


作家の吉村昭氏が小説化し、動物文学の巨匠である戸川幸夫氏が著した作品は漫画化されています。


犬社会の中で暮らし、動物が大好きだったわたしは、シートン動物紀やジャック・ロンドン、椋鳩十、戸川幸夫などは、小学生の頃に読みつくしていました。


熊嵐を知ったのは、高校一年の夏休み…
うだる暑さの昼下がり、一人部屋で熊嵐を読んでいたわたしは、あまりの恐怖で身が凍りつき、
一気にクールダウン、ぞくぞくしたのを覚えています。



熊嵐をきっかけに、
ヒグマに対し、恐怖とともに畏敬の念を抱き、
野性動物の魔力にますます虜になったものです。



鬼滅の第一話は、まさに家族を残忍に殺された、
熊嵐のオープニングと同じなのでした。



幼児に残酷なシーンをみせることの是非は、
意見が分かれるし、よその家庭に口出しすることでもありません。


昔だって、鬼滅かそれ以上に残虐な漫画もあったそうですしね。


そういえば、わたしが小学生のころ、
銀牙という、犬と熊が主人公の漫画がありました。


犬が大好きで…というか、犬社会のなかで暮らしていたわたしは、銀牙にはまり、アニメも見て、
漫画本も全巻そろえて何度も読んでたんですね。



銀牙、知ってる人いるかな?
古いよね。


昭和生まれじゃなきゃ知らないだろうなぁ。


思い返せば、銀牙もけっこう残虐なシーンが出てきてたんです。


犬が熊にやられたり、やり返したり、
血沸き肉踊る、戦闘シーンにあふれていました。



それを見たからと言って、残酷なことが平気な大人になるかといえば、ちょっとちがう気もするし…。



でも、鬼滅の刃は、人間や、元人間の鬼が主人公なので、
ファンタジーと現実を同一化しやすい
幼児にとっては、

刀で切ったり、刺されたりが当たり前の世界が、潜在意識に刷り込まれないか、危惧しました。



わたしは脳科学や児童心理学の専門家ではないので、確定的なことはいえないけれど、


どんな感動的なストーリーが背景にあるとはいえ、
人と人(鬼)が殺しあうシーンを、


特に映像では、


自分の子供にはあまり見せたくないな、というのが本音です。
(ちなみに、末っ子が通う幼稚園では、一クラス30人ほどのうち、2、3人しか鬼滅は見ていないそうです)


とはいえ、すでにAmazonプライムで何話か見てしまった子供たち、
文庫本も買ってしまい、


鬼滅の大ファンで、家では鬼滅用語が飛び交っています。


長女は、結婚するならたんじろうがいいとか、
れんごくさんはイケメンでカッコいい、とか、


息子は、こちょうしのぶが可愛いとか、
はたまた次女は、ねずこになりたいと。


さらには、うちで一緒に住んでいる小亀ちゃんの一人に、きぶつじむざんって名前をつけたのです。


一番ちっちゃいから、強く育ってね、
という意味をこめてつけたそう。


長いから、きぶちゃんと呼んでいます(-_-;)


それを聞いて、わたしはてっきり、
鬼仏寺無惨かと思いきや、ちがう漢字なのですね。



亀さんは長生きするので、四十年後とかに、
“きぶちゃん、きぶちゃん♥️”
と呼んでいると、


“珍しい名前ねぇ、どこからつけたの?”と
聞かれたとき、


“むかしね、鬼滅の刃って漫画がはやっててね、
その中の最強の鬼の名前からとったんだ”

なんて言ってるのかな笑


きぶちゃんは、大人になった頃には、
きっと、平和を愛する
大きな立派な亀神様になってるんだよ♥️


Agora食育外来
薬草魔女医 Dr.Yumi

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