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11/18開催【スタートアップピッチ】Insur Tech 「テクノロジーで創る新しい保険の形」イベントレポート

皆さんこんにちは!ドコモ・ベンチャーズです。
今回は2021年11月18日(木)のイベント

【スタートアップピッチ】Insur Tech
テクノロジーで創る新しい保険の形

についてレポートしていきたいと思います!

ちなみにInsur Tech(インシュアテック)とは、保険(Insurance)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、保険会社の業務をAIやIoTなど最新のテクノロジーを活用して、効率や収益性を高めたり、新しい保険サービスを生み出すことを指しています。

本イベントでは、そのようなテクノロジーを用いた次世代の保険、Insur Techで注目のスタートアップ3社をお招きし、ピッチをしていただきました。

・テクノロジーの発展によって、保険のあり方がどのように変わっていくのか興味のある方
・次世代の保険サービスについて、知りたい方

に特に必見の内容となっておりますので、ぜひご確認ください!

以下、各社のお話いただいた内容を紹介していきます!

■1社目:株式会社フィンプラネット/長谷部様

1社目は、株式会社フィンプラネット代表取締役 長谷部 直大様にご登壇いただきました!

<株式会社フィンプラネット 代表取締役 長谷部 直大様>

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・フィンプラネットの事業内容

フィンプラネット社は、
「国民が広く経済的な安心、ワクワクする日常を感じられる社会を作る」
というミッションを掲げています。

具体的に”経済的な安心、ワクワクする日常”とは、必要保障の最適化や老後資金の可視化(経済的な安心)によって自分で自由に使える所得(可処分所得)を増加させることで実現します。

上記のミッションを達成するために、フィンプラネットでは、金融DXを推進するSaaS型金融ロボアドバイザー「fints(フィンツ)を展開しています!

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ロボアドバイザー(ロボアド)とは、投資家の代わりに資産運用のアドバイスや運用の手伝いをしてくれるサービスのことを指します。

fintsの内容は大きく3つに分けられ、その中にいくつかのサービスが含まれています。

①保険ロボアド
サービス:ほけん選び、ほけんパシャ
②資産運用ロボアド
サービス:DCつみたて
③従業員向け資産形成支援サービス

フィンプラネット社では、創業者である長谷部氏が保険会社と証券会社の両方の勤務経験があるため、保険と資産運用、両方のロボアドを提供しています!
保険と資産運用、両方にアプローチをするロボアドを提供している会社は、他にはなくフィンプラネット社の強みでもあり特徴です。

上記のサービスの中でも特に「ほけんパシャ」を取り上げてみたいと思います。

「ほけんパシャ」とは、ほけん見直し・比較のロボアドです。

「自分が入っている保険の保障内容がわからない…」
「他社商品の情報が簡単に入手できない…」
といった悩みを抱いたことがある方も多いのではないでしょうか?

そこで「ほけんパシャ」では
保険証券の写真をLINEに送るだけで保険の比較をすることができるようにしています!

フィンプラネット社独自のアルゴリズムを使って、お客様の情報を入力することで保障内容を変えずに割安な保険を探すことができます。
客観的な視点から最適な保険を提案してくれるので、安心かつ簡単に自分の保険の見直しをすることができます。

多くの人がフィンプラネット社のロボアドを利用して、保険の確認や比較をする日も近いかもしれません!

■2社目:Frich株式会社/富永様

2社目は、Frich株式会社 代表取締役CEO 富永 源太郎様にご登壇いただきました!

<Frich株式会社 代表取締役CEO 富永 源太郎様>

300Frich富永

・Frichの事業内容

Frich社は、
保険加入できない人に相互扶助のセーフティネット」を提供します!

日本には、保険に入りたいけど、入れない人の割合が3%も存在します。

例えば、保険加入を断られやすいカテゴリとして
過去にがんにかかったことのある方、スタントマンなどの危険の多い方、
部品の取り扱いが少ない高級車などが挙げられます。

また、これは保険会社としても、適切なリスク評価ができないといった理由から、経営が揺るぎかねないため、加入を断らざるを得ない現状があります。  

その結果、どうしても保険のセーフティネットから外れる人が出てきてしまいます。
Frich社では、保険から外れる人々を助けたいという考えから、P2P互助のプラットフォームを提供しています!

このP2P互助プラットフォームとは、
同じリスクを持つもの同士がお金を出し合うことで、その金額内で助け合う仕組みです。

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このサービスについて、以下の3つのステップで説明します。

①みんなでお金を出し合う
②同じもの同士でノウハウ、情報を共有し、事故を未然に防ぐ
③保険金支払いが一定以下ならば、Frich社が仲立ちをする形で、保険会社から保険を取りに行き、足りない金額分を上乗せする(再保険)

これらのステップによって、”お互いに助け合う世界”を作ります。
具体的な例として、以下のような保障が挙げられます。

・特定犬種に特化した補償(数が少ない、リスクが大きい)
・アレルギー保障(データがない、基準が明確でない)

Frich社は、保険というセーフティネットから外れる人がいない、相互扶助の世界を実現します!

テクノロジーの発展によって、情報やノウハウを共有することで互いに補い合うという、現代の新しい”助け合いの世界”が想像できます!

■3社目:株式会社IB/井藤様

最後に、株式会社IB CEO 井藤 健太様にご登壇いただきました!

<株式会社IB CEO 井藤 健太様>

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・IBの事業内容

IB社は、「保険の請求もれをなくす」というミッションを掲げ、
顧客基点の保険プラットフォーム「保険簿」を提供しています!

そして、保険加入後のあらゆる壁を取り払い保険本来の価値が実感できる世界を作ります。

まず、「請求もれ」とは
「請求できる保険に気づかずにそもそも請求していないこと」
を指します。

推定では、年間約1.6兆円の請求もれが発生しています。

実際に、現在一人当たり平均6件の保険を加入していると言われていますが、
手続きの煩雑さや、必要な情報の不透明さなどで
保険に加入していても、保険の価値を感じにくい状況が増えています。
その結果、保険に対してのネガティブなイメージが増えており、若者の保険離れも顕著に見られるようになってきました。

そこで、IB社では、「保険簿」というサービスを提供し、保険の管理や手続きを簡単にすることで、ストレスなく保険本来の価値を実感できる仕組みを構築することを目的としています!

以下、IB社が提供するコンシューマー向け「保険簿」の特徴について
説明します!

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①保険証券をアプリで撮影するだけ
②自動でデータ化し、簡単に登録ができる
③データを簡単に管理することができ、家族と共有する機能や請求できそうな保険を瞬時に診断することが出来る
④他にも、保険簿アプリが自動でその人にあった情報を提供してくれる

写真を撮るだけなので、誰でも簡単に保険の管理や必要な請求ができるといったメリットがあります!

IB社では、保険を販売する事業を一切行わずに、
保険業界全体と協力して、保険の請求もれをなくすというミッション実現を目指しているそうです。

今後は、保険のあらゆることをワンストップ化し、自動化できるプラットフォームを目指しています。

IB社のサービスによって、誰もが、保険は「暮らしや将来に安心を提供してくれる身近なサービス」なのだと感じられる未来がそこまで来ているかもしれません!

まとめ

今回は、Insur Techの代表的な3社のお話をお聞きしました。

保険という仕組みは、お互いを助け合うための非常に素晴らしい仕組みではありますが、実際に自分にとって必要なものなのか、自分に合った保険なのか、といったことが、情報の多様化によって見えづらくなってきているのも問題です。

このような問題に対して、テクノロジーを使ってアプローチをしていく新しい保険のサービスの形を見ることができました。

世界中の人々が、より快適に暮らすためにより良い保険の仕組みが今後、生まれていきそうですね!

今後もドコモ・ベンチャーズでは毎週1回以上のペースで定期的にイベントを実施し、その内容を本noteでレポートしていきます!
引き続きイベントレポートを配信していきますので、乞うご期待ください!!

>>今後のドコモ・ベンチャーズのイベント開催情報はこちら


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