5/12開催【ドコモベンチャーズピッチ】アート×スタートアップ~XRやNFTまでも広がるビジネスチャンスとは~
皆さんこんにちは! ドコモ・ベンチャーズです。
今回は、2022年5月12日(木)に行ったイベント、
【ドコモベンチャーズピッチ】アート×スタートアップ
~XRやNFTまでも広がるビジネスチャンスとは~
についてレポートしていきたいと思います!
本イベントでは、アートに関連する新しい事業に取り組まれている注目の
スタートアップ5社をお招きしピッチをしていただきました。
・アートに従事するスタートアップに関心のある方
・アートとテクノロジーの関係に興味のある方
にぜひお読みいただきたい内容となっております!
以下、各スタートアップにピッチをいただいた内容をご紹介します!
■1社目:株式会社Casie(カシエ)
1社目は、Casie 藤本様にご登壇いただきました!
<株式会社Casie 代表取締役CEO 藤本 翔 様>
Casie社は、「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」をミッションに掲げ、アーティストが活躍の場を見つけたり、未来のファンと結びつく仕組みを提供している企業です。
創業のきっかけ
藤本様がCasie社を創業したのは、画家で34歳の若さで亡くなられたお父様への深い想いが根底にあります。お父様は、他の才能ある画家と同様、個展などを開き、少しでも多くの人に作品を見てもらおうと頑張られていたそうです。でも、小学生だった藤本様は、素敵な作品を創るお父様が苦労していた姿が目に焼きついていると言います。
成長した藤本様は、画家を含むアーティストの置かれた環境が決して楽ではないことを知り、少しでも彼らの作品が多くの人に評価してもらえるような仕組みを作ることこそが自分の使命だと考え、お父様が亡くなられた歳と同じ34歳でCasie社を創業されました。
・Casie社の事業内容
Casie社のサービス/事業は3つに分かれます。
サブスクリプションサービス
月額2,200円から絵画を飾れるサービスです。季節や気分の変化に合わせて自由に作品を交換していただけます。現在、約1,200名の画家(Casie社の審査に通った3歳~90歳)の13,000点の中からお好みの作品を選べます。越境EC
世界最大のアート特化型のECモールの「Artsy」にて取扱作品の一部を販売しています。平面絵画だけでなく立体作品、工芸品ラインナップも積極的に展開しています。オークション
3,000円から入札できるカジュアルスタイルのチャリティーアートオークションを年に1回開催。画家本人が舞台の上で作品をプレゼンテーションするため、会場は高い熱量に包まれます。収益は全て画家に還元します(2022年は7月30日に京都で開催予定)。
国内アート市場の背景
Casie社が5,000名に対して行った調査によると、絵を買った経験がある人はわずか9%でした。では、日本人はアートや美術を嫌っているのでしょうか?
答えは「No」です。年間の美術館入館者数は、2017年にのべ約6,031万人となっています(文部科学省調べ, p.12)。これは、日本に住む2人に1人は美術館に入館する計算になります。
では、アートや美術に関心はあっても自宅にアートを飾らない理由は何なのでしょうか?Casie社の独自調査によれば、票数の多いものから
高すぎて自分には手が届かない
どこで購入すればいいのか分からない
どうやって選べばいいか分からない
などが挙げられました。
Casie社のサブスクリプションサービス
これらのギャップを解決するためにCasie社はサービスを展開しています。
サブスクリプションサービスの特徴としては3点挙げられます。
作品を自由に交換できる(飾り比べられる)
サブスクリプションならではの楽しみとして、飽きたら自由に作品の交換が可能です。季節や気分に合わせてお部屋の模様替えができます。交換を重ねることで、自分の好きな作風や画家と出会うことができます。予算を気にしなくて済む(もう怖くない)
アートの購入はとても高額であり、そもそもアート自体の価値が分からないためハードルが高くて尻込みします。Casie社のサービスはプランごとに一律価格(破損等の保険料も含んだ価格)なので様々な作品に気軽に
チャレンジしていただけます。飾りながらアートの基本が学べる(アートのディアゴスティーニ)
無機質に作品が届くだけでなく、作品と一緒に複数の同梱物(読み物)が届きます。届いた作品を描いた画家のプロフィールやストーリー、作品の見方や飾り方のノウハウなど。お部屋に飾りながら、アートを基本の「キ」から学んで楽しめます。
現在は約6,000名のお客様がサブスクを利用しています。ユーザーは拡大傾向にあり、平均継続率が94%であることからも満足度の高さが伺えます。
Casie社のビジネスモデル
Casie社、アーティスト、ユーザーにより成り立つ非常にシンプルなビジネスモデルです。
Casie:
アーティストから作品を預かり、保管し、ユーザーにお届けする。ユーザーから利用料や購入料を受け取り、アーティストに報酬として支払う。
アーティスト:
Casie社に無料でアーティスト登録を行い、作品を好きな数だけ預けられる。
販売報酬(60%)/レンタル報酬(35%)を受け取る。
※倉庫への保管料も無料、プロのスタッフが24時間温度と湿度を管理
ユーザー:
アート+作品をCasie社から受け取る。月額利用料/作品購入料を Casie社に支払う。
このビジネスモデルでCasie社は、報酬システムによる継続的な活動資金の
獲得が可能です。
高額で手が出しにくいイメージのある絵画購入を手軽に始めることができるのはとても嬉しいですね!今後、家に絵を飾る家庭も増えそうです!
■2社目:株式会社ANDART(アンドアート)
2社目は、ANDART松園様にご登壇いただきました!
<株式会社ANDART 代表取締役CEO 松園 詩織 様>
ANDART社は、「テクノロジーで、アートと社会を結び、拓く(ひらく)」というミッションを掲げ、これまでとは異なる方法でアートを購入する方法を提案し、社会に浸透させることを目指して2019年に設立されました。
・ANDART社の事業内容
松園様は、お父様が絵画好きだったこともあり小さい頃から絵画に触れていたそうですが、多くの方はアートに対して次のような先入観を抱いているのではないでしょうか。
専門知識がないと踏み込めない
どこで買えるか分からない
維持管理が大変そう
値段が高い
しかしながら、日本人の展覧会来場者数は世界でもトップクラスなんだそうです!このことから、日本ではアートが漠然と憧れや興味関心の対象となっていることが想像できます。
では、購入に至っている方はどれほどいるのでしょうか。実は、世界で8.4兆円あると言われる流通マーケットのうち、日本マーケットは2.5%程度しかないそうです。このことから、日本において、「鑑賞」と「購入」には大きな隔たりがあることがわかります。「買える」という発想すらない人も多いと思われます。
アートの2つの魅力
松園様は、アートについて、2つの魅力を挙げられました。
ひとつは、「情緒的魅力」。
これは、アートの良さは主観的で曖昧なものですが、アート好きな人にとっては強い魅力を感じるものだということ。
そしてもうひとつが、「投資的魅力」。
これは、世界の超富裕層(保有資産3千万USD以上)が資産の5%程度を収集品で保有していることからも想像してもらえるように、アートには明確な資産価値があるということです(野村資本市場研究所調べ)。
特に現代アートは、絶対収益ベースで他のアセットクラス(資産の種類や分類)と比べて、長期的に見て高い価値上昇率が確認されています。
また、富裕層の購買力や、地域に特化せずグローバルに評価される性質などにより、「その他金融資産」の価格変動と相関性が低い特徴があり、有効な分散投資の手段として考えられています。
しかし、アートについて知見があまりない方が購入する際には、購入の前後で次のようなハードルを超えなくてはなりません。
購入前のハードル
・入手困難かつ高額
・何を選べばいいかわからない
・維持管理の費用と手間
購入後のハードル
・業界慣習により売却しづらい
・壁面スペースが少ないため、飾りにくい
・資産性のモニタリング方法がない
ANDARTのサービス
これらのハードルを下げるため、ANDART社は日本で初めて、少額からはじめられるアートの小口投資プラットフォームサービスを提供しています。
個人では手に届かなかった作品を気軽に少額からオンラインコレクション
することができます。サービスの特長としては、以下の5つがあります。
厳選された世界の作品
高額作品も1万円から
オーナー間ですぐに取引可能
作品管理はお任せ
新しいアートの持ち方
ビジネスモデルもシンプルで、所有権の小口販売&売買手数料でのマネタイズとなっています。ネームバリューの高い作家を中心に過去40作品以上を取り扱っています。
このサービスで所有権を購入したオーナーは、いつでも所有権の売買ができるだけではなく、年に1回以上、小口オーナーとしてリアル鑑賞会へ参加できる、あるいはオンラインコレクションを楽しむことができるそうです。
2022年5月時点で会員登録者数は2万人を突破する見込みです。現在、高収入の20代~40代男性が主要顧客となっています。また、購入者の7割がANDART社で初めてアートを購入しているため、新コレクターの創造に貢献しています。
“現代アート投資”、”NFT”の切り口を中心に、アート資産はひとつの時代の
キーワードになりつつあります。また、海外の競合も増加し、世界的に注目を集めているサービスでもあります。この競争に勝つため、ANDART社はユーザー起点でサービスを提供することを大事にしているそうです。
具体的には、世界中のオークション動向をもとに、テクノロジーをかけ合わせた独自のノウハウで作品価値をモニタリングしており、主要現代アート全体の値上がり率よりも高い価格上昇率を実現できているそうです。
今後の展望として、閉鎖的に見えたアートを、一般の人でも株のように保有できるようにすることで、魅力的なアート作品の購入機会を提供し、新しい経済圏とコレクター層を創造していきたいそうです。
今後、アートがどのように経済圏を作っていくのか、非常に楽しみです!!
■3社目:株式会社ラディウス・ファイブ
3社目は、ラディウス・ファイブ 漆原 様にご登壇いただきました!
<株式会社ラディウス・ファイブ 代表取締役 漆原 大介 様>
ラディウス・ファイブ社は、「人の創造性を最大化する」というビジョンを掲げ、最先端の技術を用いて新しい産業を創出する事業を生み出している企業です。
創業のきっかけ~クリエイティブ業界の課題~
IT業界では、エンジニアが書いたコードを業界全体で共有しているのに、
クリエイティブ業界はなぜ、キャラクターや模様など似たようなものがいくつもあるのだろう。まるで、「車輪」のような、既に世の中にあるものを繰り返し再開発しているようだな。
漆原様はこんな風に感じたそうです。
ラディウス・ファイブ社では、漆原様の感じた問題意識をもとに、著作権に抵触しないクリエイティブな作業をAIを用いて効率化する事業を始めました。
・ラディウス・ファイブ社の事業内容
ラディウス・ファイブ社のサービス 「cre8tiveAI(クリエイティブAI)」
ラディウス社が提供する「cre8tiveAI」は、クリエイターの業務を効率化するAIツールのプラットフォームです。このサービスには3つの特長があります。
10秒で処理する圧倒的スピード
0円から利用できるコストパフォーマンス
直感的に利用できるUI
その例を複数紹介します。
1つ目は「Photo Refiner」です。
これは写真やイラストを16倍に高解像度化するAIです。低解像度と高解像度の写真を学習させることで、従来の単なる引き伸ばしではない、AIモデルを自社開発しました。
2つ目は「Movie Refiner」です。
先程の写真の高解像度化を動画に拡張したものです。
防犯カメラ等の領域での活躍が期待されます。
3つ目は「Anime Refiner」です。
これはアニメの4K、8K化を行うAIです。
これを使うことで、一昔前のアニメを高画質化して楽しむことができます。
これらの他にも、
Enpainter: 絵画化AI(著名な画家の作品のように写真を変換)
Line Drawer: 写真線画化AI(漫画家のため、写真を線画に変換)
Mono Painter: モノクロ着彩AI(モノクロ写真をカラーに変換)
Face Refiner: 顔ボケ除去/高画質化AI(人物に特化して高画質化)
Moving Photo Maker: 写真動画化AI(画像1枚から動画を生成)
など本当に多くのAIツールを開発されています。現在は3Dアバター自動生成AIを開発中とのことです。
高い技術力と豊富なツールでクリエイターの方は作業を効率化でき、クリエイターでない方でも一定水準の作品が作ることができますね。漆原様の目指す「誰でもアーティスト」になれる日も近いと感じました。
■4社目:株式会社Psychic VR Lab(サイキックヴイアールラボ)
4社目は、Psychic VR Lab 渡邊 様にご登壇いただきました!
<株式会社Psychic VR Lab 取締役COO 渡邊 信彦 様>
Psychic VR Lab社は、「人類の超能力を開放する」というミッションを掲げ、空間の情報レイヤーを自由自在に操れるXRクリエイティブプラットフォーム「STYLY(スタイリー)」を提供している企業です。
「空間の情報レイヤーを操る」というのはイメージがつきにくいと思いますので、渡邉様にいくつか例を挙げてもらいました。
たとえば、地図の3D空間上に正確に情報をのせると、その場所に行けば事前にのせた絵画などのアートはもちろん、降雨の状況などもスマートグラス越しに見えるそうです。これにより、街の中に美術館を作ったり、街の防災情報として活用することが可能になるそうです!
・Psychic VR Lab社の事業内容
渡邉様によると、技術が革新的に進歩するたび、私たちは、日常にテクノロジーを取り入れ、自身の能力を拡張することで、豊かな生活を送れるようになりました。そして、人類はリアルとバーチャルが重なり合う世界を生きる時代に足を踏み入れようとしています。
STYLYのミッションは、「誰でも空間を創造し配信できる未来を創る」ことです。
STYLYの強み
VR AR MR 全ての制作と鑑賞を同じツールで行えます。
また、主要なデバイスに対応しており、配信はワンクリックで完了します。さらに、STYLYはコンテンツ制作以外を全てサポートし、制作〜配信までの時間を圧倒的に短縮することができます。
・STYLY Studio
ウェブブラウザのみでVR/MRコンテンツの制作・配信が可能
様々なクリエイターツールからインポート可能、組み合わせ可能
※新しいツールができたら翌週までには対応。制作者がストレスを感じず
好きなツールで制作可能
・STYLY Gallery
世界中のSTYLYユーザーが生み出すVR/AR作品を鑑賞できるWEBギャラリー
なお、XR/メタバース制作・配信・学習環境はアーティストに無償開放しています。
現在は、約46,000のアーティストが利用しており、サーバー上には約60,000の空間が存在しています。アプリケーションのダウンロードは500万を超えています。
ユーザーコミュニティ「NEW VIEW」
NEW VIEW とは、「体験デザイン」としての総合芸術=XRを学ぶ、新しい
表現の学校です。
東京/京都/台北/ロンドン/ニューヨーク/トロントに教室を構え、約3,000名が受講しています(オンデマンド対応)。アーティストに講師を任せることで、講師自身と生徒のコミュニティの両方を育てている最中だそうです。また、年に1回 Awardを開催しており、応募作品の半数以上は海外からだそうです。
Psychic VR Labが目指す「リアルメタバース」
Psychin VR Labが目指すメタバースは、既存のバーチャルメタバースや、
現実に単にデジタルを重ねるARゲーム等でもありません。
日常空間にバーチャルレイヤーを持ち込む「リアルメタバース」です。
バーチャル空間を身にまとうことで、リアルな社会構造やライフスタイルに革命を起こしたいそうです。
クリエーターズエコシステム
現在、STYLY上で誰がどのように報酬を受け取るかについて、日々検討しています。
Build to earn
素材やテクニカルエフェクトなどをつくることで報酬を得る。
XRシーンで人々を魅了(拡散)することでインセンティブを得る。Visit to earn
訪れた人がインセンティブを得る。
クリエイターたちがこれまでになかった作業によって報酬を得て、新たな
市場を築くことができるようになることを目指しています。
現実とメタバースが融合した空間での生活は、映像を見るだけでもワクワクしました。誰もがそのような空間を創ることができる未来が、楽しみです!
■5社目:株式会社HARTi(ハーティ)
5社目は、HARTi 吉田 様にご登壇いただきました!
<株式会社HARTi 代表取締役社長CEO 吉田 勇也 様>
HARTi社は、「感性が巡る、経済を創る」というビジョンを掲げ、新しい
文化・芸術市場のエコシステム創造を目指す企業です。
吉田様は、イギリスに留学していた時、「芸術の無料開放は市民の福利厚生に繋がる」とのメッセージを国が打ち出していることや、アートが都市での生活を精神的に豊かにしてくれる「ツール」になっていることに、とても驚いたそうです。そして、日本においても「都市で機能するアートの実現」を目指そうと会社を設立されたそうです。
・HARTi社の事業内容
HARTi社では以下の2事業を展開しています。
HARTi For Business
NFTプロジェクト企画立案・コンサルティング・NFT発行代行支援(発行・送信・保守管理)
プラットフォームで流通可能な良質なNFTコンテンツの仕入れ
HARTi※
完全審査制・招待制NFTプラットフォーム、百貨店・商業施設ネットワーク
※「HARTi」は、国内で初めてiOS/Android双方に対応したアプリで、ダウンロード数は2022年5月時点で1,000件を突破しています。
これらにより、NFTの発行支援から流通・販促まで、一気通貫で提供する
ビジネスプラットフォームを構築し、自社開発IP+法人クライアントとの
共同開発IPの成長と相互に拡大する循環成長型のビジネスモデルとなっています。
魅力的なNFTプロジェクトの提供とディストリビューション(流通)の強化を行い、強力なディストリビューション力を武器にコンテンツの仕入れを開拓・強化する、という好循環を形成しています。
NFTプラットフォーム「HARTi」 4つの特長
完全審査制により、高品質なNFTアートプロジェクトのみを掲載
HARTiの専門プロジェクトキュレーターが上場するプロジェクトを審査サポート。社会性/成長性の高いプロジェクトのみを掲載。日本全国の一等地の商業施設と提携済
現在、東京の2都市(渋谷、表参道)にて、商業施設内に「HARTi Gallery」を出店し、アプリと連携購入時に仮想通貨必要なし(アプリ内決済対応)
NFT購入の際に仮想通貨を必要とせず、アプリ内のコインを購入することにより、簡単に購入を体験することが可能。リアル店舗とも連動し、OMO型のマーケットプレイスとして運営。GPS「Geo-location機能」を活用し、信頼のおけるユーザーを特定・記載したホワイトリスト配布機能(特許出願中)
ユーザーの位置情報を特定し、特定のエリアでのみ限定のNFTを獲得できる仕組みを構築。獲得したNFTはアプリ内ウォレットと連動し、スタンプラリー感覚でNFTを獲得できる。
※現在HARTiでは、簡単に使用できるHARTiウォレット以外にも、150種類以上のウォレットとのWalletConnectで連携できるそうです。
実際に商業施設を中心に、数多くのリアル店舗でNFT実証実験を実施しています。最近では、国内最大級のNFTイベントとして、東急プラザ渋谷で「浅瀬のおともだち展」を開催しました(〜2022年5/31)。
商業施設にとっては、独自のNFTを活用することで、テナント依存型の収益モデルの改善や、商品を購入せずに帰った人とのつながりを創出できるメリットが生まれるそうです。
プラットフォームの収益構造として、自社IPからNFT化〜販促を考える企業から「NFT発行支援料」を頂き、販売時には20%のプラットフォーム手数料を受け取る形になっています。これにより、HARTiを経由することで、自社のIPをNFT化して販売したい出品者と、質の高いNFTコンテンツを買いたい
購入者様を結ぶことができます。
また、HARTi社は企業が抱える課題の解決に、マーケットイン型のコンサルティング提案を行えるそうです。2021年5月には商業空間づくりの国内最大手のひとつ、丹青社との資本業務提携も行い、NFTアートを通じた空間づくりにますます力を入れているそうです。
今後は、ウォレット内NFTの分析を行うBI(Business Intelligence)ツールの開発やNFTコンテンツスタジオ「HARTi Studio」を立ち上げ、投機目的としての利用にとどまらず、”デジタルラグジュアリー”(吉田様によるNFTコンテンツについての新たな造語)を長期的に保有する市場の創出を目指されるとのことです。
新たなマーケットの拡大に注目です!
■まとめ
今回は、アートに関連する代表的な5社のお話をお聞きしました。
高価で見て楽しむだけの少し遠い存在であったアートが、最新技術により誰でも手に取りやすいサービスになり、資産としての価値を発揮し、デジタル進出するなど、可能性の広さが伺えました。また、誰もが個性を発揮して、アーティストになれる時代の到来というのも素敵だと感じました!!
今後もドコモ・ベンチャーズでは毎週1回以上のペースで定期的にイベントを実施し、その内容を本noteでレポートしていきます!
引き続きイベントレポートを配信していきますので、乞うご期待ください!!