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統一教会・文鮮明氏「全米・寿司ビジネス」の剛腕(SAPIO 2008年3月12日号)【文字起こし】

一つ前の記事「教祖は『55歳から世界一のマグロ釣り師に』- 旧統一教会の水産ビジネス」でも文鮮明教祖が太公望であったことにふれましたが、十数年前のSAPIOに掲載されていた関連記事を見つけたので、引用します。(記事の内容がその後の実際の展開とは異なる部分もありますが、そのまま文字起こししました。)

尚、当該記事には冬のソナタのロケ地についても記述されています。

https://beh3.hatenablog.com/entry/2022/07/18/162618#google_afc_user_container_1:~:text=統一教会が貪る「2018年平昌五輪」


SAPIO 2008年3月12日号

スクープ!日本が狙われる

統一教会・文鮮明氏「全米・寿司ビジネス」の剛腕

韓国では一大海洋観光リゾートを建設中
霊感商法の次はマグロ買い占め!?


ジャーナリスト 裵淵弘 Bae Yeonhong

[PROFILE] ベ・ヨンホン 1955年東京生まれ。AFP通信社東京支局およびAP通信社ソウル支局カメラマン、「サンデー毎日」記者などを経てフリーに。著書に『中朝国境をゆく』(中公新書ラクレ)、訳書に『平壌の水槽』(ポプラ社)、『朴正熙、最後の一日』(草思社)などがある。

2002年2月、韓国・ソウルオリンピックスタジアムで3500組の合同結婚式を執り行なう統一教会教祖の文鮮明氏と妻の韓鶴子氏(右端)。 AP Images

韓国北東部、江原道にあるスキー場、龍平リゾート(通称ドラゴンバレースキー場)は、日本で人気を博した韓流ドラマ『冬のソナタ』のロケ地として日本人にもよく知られる。だが、その所有者が合同結婚や霊感商法などで知られた世界平和統一家庭連合(統一教会)と関係があることはほとんど知られていない。

日本ではすっかり影を潜めた感のある統一教会だが、韓国では数々の有名観光地の開発を手がけ、いまや大手開発業者として認知されている。現在、統一教会の教祖、文鮮明氏が心血を注いでいるといわれるのが韓国南海岸に位置する麗水市の大規模リゾート開発である。麗水市は4年後の2012年、万国博覧会の会場に決まった、韓国でも有数の風光明媚な港町だ。約2000億円の投資が必要といわれるリゾート開発なのだが、その巨額の資金は一体どのように賄われているのか――。統一教会の新たな資金戦略を追った。

ソウル市内を流れる漢江(ハンガン)を約60km遡ると、古びたダムに堰きとめられた清平(チョンピョン)湖という人工湖が現れる。一般観光客には馴染みの薄い長閑な別荘地なのだが、なぜか日本人女性の姿が頻繁に目撃されだし、地元で話題になっている。

彼女らが出没するのは、湖畔に建てられた「清心(チョンシム)国際病院」や全寮制教育機関の「清心(チョンシム)神学大学院」、そして8000人が一堂に会せる「天宙(チョンジュ)清平(チョンピョン)修練院」という巨大な礼拝所だ。いずれも、文鮮明(ムンソンミョン)牧師(88)率いる世界平和統一家庭連合(1997年に世界基督教統一神霊協会から改名)、あの統一教会が、ここ数年の間に建設した施設である。

教団は90年代に清平湖周辺の土地買収を始め、800万坪に及ぶ広大な土地を手に入れると、この地を「清平聖地」と名づけた。聖地建設のクライマックスは、修練院から約2kmれた長楽山(チャンナクサン)中腹に聳える、ルネッサンス様式の白亜の聖殿だ。正式名称を「天正宮(チョンジョングン)博物館」といい、教祖の文牧師を祭る教団の中枢施設となった。竣工した2006年6月には、3万人の信者が集まるなか、文牧師が「皇帝」に即位する戴冠式と入宮式が挙行されたという。

これだけ多くの施設を建設する資金を、教団はいかにして捻出したのか。全国霊感商法対策弁護士連絡会が集計した資料によると、日本での統一教会による霊感商法の被害相談額は、06年だけで約40億円にのぼる。国際合同結婚式に参加する人の数も増え続け、韓国での在留資格を有する日本人の半数、約1万人が、韓国人男性と結婚した統一教会の女性信者であるといわれる。

一方、韓国での監視活動を続ける統一教対策協議会の李英仙(イヨンソン)事務総長によると、天正宮博物館の総工費は3800億ウォン(竣工した06年のレートで約420億円)で、その建設資金は1世帯当たり320万ウォン(同レートで約35万円)の信者の献金で賄われたという。

また、天宙清平修練院では毎週末に「祖上解怨式」なる儀式が催され、信者は220代先までの先祖たちの怨念を、一代ずつ遡って解き放っていかなくてはならない。すべての「修練」には約2000万ウォン(約220万円)の費用がかかるそうだ。

大手開発業者となった統一教会

教団の大掛かりな建設事業は宗教施設にとどまらない。韓国財界では、統一教会は宗教団体としてより、リゾート施設の大手開発業者として認知されているほどだ。きっかけとなったのは、国内最大のスキー場を完備する龍平(ヨンピョン)リゾートの買収劇だった。

韓流ドラマ『冬のソナタ』のロケ現場にもなった龍平リゾートは、03年に親会社の経営不振で9割以上の株が売り出され、統一教会系の世界日報社が1740億ウォン(03年のレートで約180億円)でまるごと買い取った。韓国政府が招致を進めていた14年の冬季オリンピックで、同リゾートが主たる会場になることを見越しての先行投資だったが、ロシアとの招致合戦に敗れて、逆に負債を抱える結果になった。

とはいえ、統一教会には、龍平リゾートなど比較にならない最大級のプロジェクトが待ち構えている。12年に開催される万国博覧会(海洋博)の会場に決まった、韓国南海岸沿いの風光明媚な港町、麗水(ヨス)市の大規模リゾート開発だ。

万博誘致に合わせて韓国政府が「国際海洋観光団地」に指定した同市華陽(ファヤン)地区の土地約300万坪に、ホテル、ゴルフ場、ヨットハーバー、水族館など、一大レジャー施設の建設が、統一教会系の開発業者によって進められている。

また、「外国人投資地域」に指定された同市ソホ洞の3万4000坪では、43階建ての超高層ホテル、海洋テーマパーク、1000人収容のコンベンションセンターを完備した「オーシャン・リゾート」も建設中だ。開発の主体となるのは、世界基督教統一神霊協会維持財団が大株主の「一尚(イルサン)海洋」で、社長の黄善祚(ファンソンジョ)は教団ナンバー3の実力者とされる。

2兆ウォン(約2200億円)もの巨額投資が必要とされる麗水のリゾート開発は、会員権分譲や海外からの投資も充当されるというが、開発業者自体に資金の裏付けがなければ事業は成り立たない。

取材に対し、教団側はこの麗水開発とは無関係と答えたが、一尚海洋総務部は教団が多額の出資をしていることを認めている。このリゾート開発が教団の命運を賭けた大博打となることは、教祖の文牧師自らが頻繁に現地入りしていることからも容易に想像できる。

05年6月4日付の地元紙『麗水新聞』によると、文牧師は麗水市長ら地元有力者10人を招き、非公開の事業説明会を開いた。一行は統一教会系の航空会社が用意したヘリで事業対象地域を上空から視察した後、一尚海洋が所有する豪華な高速ボート4隻に乗り換え、事業説明会が行なわれる巨文島(コムンド)を目指した。文牧師はこう豪語したという。

「麗水地域への投資のために3億ドル(05年のレートで約360億円)を日本の銀行に預けてある。地域住民の協力と支援が滞りなく進むなら、予定されている観光開発事業を計画通り推進させるつもりだ」(05年6月4日付『麗水新聞』)

3億ドルの出所は不明だが、日本人信者の献金だけでは説明のつかない桁外れの額である。

文牧師が麗水で事業説明会を開いた1か月前の05年5月、統一教会は、国会議事堂など国の中枢機関が集中するソウル汝矣島(ヨウィド)にある1万4000坪の所有地を、英国の不動産開発会社に貸し渡している。

99年間の賃貸契約が結ばれた都心一等地には、韓国最高層の72階と59階のツインビル、400室のインターコンチネンタルホテル、それに韓国最大のショッピングモールが登場する。しかし、莫大な賃貸収入が発生するのは複合施設が完成する3年後からなので、今のところ麗水開発の原資にはなっていないはずだ。

文鮮明牧師の講演後にマグロ高騰のナゾ

その潤沢な財源の一端を窺わせる情報は、意外にも米国から伝わった。なんとそれは、寿司ネタになるマグロだった。06年4月11日付の『シカゴ・トリビューン』は「寿司と文牧師」と題した一面の特集記事で、全米の鮮魚卸売市場を牛耳る「トゥルー・ワールド・フーズ」という統一教会系の会社の実態を詳報した。

有力なマグロ漁船団に加え、22もの鮮魚卸売センターを築き上げた同社は、230台の冷凍トラックで全米に9000店ある寿司レストランの8割に鮮魚を提供している。同社の存在抜きに米国の寿司ブームは語れないほど市場支配は揺るぎないものとなっており、その年間売り上げは2億5000万ドル(06年のレートで約300億円)に達する。

もっとも、同社の資金が麗水開発に利用されている証拠はないし、シカゴ・トリビューンのインタビューに応じた米国統一教会の幹部も、この会社は信者が創設したにすぎず、教団が運営しているわけではないと断言している。しかし、役員人事を見る限り、教団との関係を否定しきれない面もある。

トゥルー・ワールド・フーズを含め6つの会社を傘下におくトゥルー・ワールド・グループ(本社ニュージャージー州エリザベス)の代表取締役が、自社HPによると、渋谷区神宮前にあった統一教会系の商社「ハッピー・ワールド」の元社長となっているからだ。霊感商法で利用された壷や多宝塔を韓国から輸入していたとされる会社だ。

生魚など見向きもされなかった米国社会で、文鮮明牧師が寿司に目をつけたのは早くも70年代末のことだ。ボストン市の北にある米国最古の由緒ある漁港、グロースターでの買収を皮切りに、西海岸からアラスカまで、経営危機に瀕していた漁業関連施設を次々と買い取っていった。米国は76年に、沿岸から200海里(約370km)の排他的経済水域を設定し、自国水域にある豊かな漁場から日本漁船を締め出した。この200海里法の制定が、教団が漁業に進出するきっかけになったものと思われる。

こと金儲けに関する限り、彼には特筆すべき先見性がある。80年7月に米国で行なわれた文牧師の『マグロの道』と題された講演記録の中に、間接的に200海里問題に触れた部分がある。

「どうあれ、我々は外国人ではない。日本の企業はすぐに気づくだろう。文牧師が米国を基盤としているだけでなく、彼とともに働く多くの日本人がアメリカ人と結婚していることに。そして、我々が米国との唯一のパイプであることを思い知るに違いない。日本が米国と生鮮品を取引するにあたり、我々は最適の懸け橋となるのだ。」(https://www.tparents.org/ 『God's Will and The Ocean - Sun Myung Moon』Chapter 1 - The Way of Tuna より)

米国での合同結婚式に参加した日韓の信者が、次々と米国市民権を取得し、米国民として漁業を行なえば、200海里問題などなくなると言っているのである。1ポンド(453.6 g)当たり10セント足らずだった鮮魚の価格が、講演があった80年には2ドル50セント(80年秋のレートで約580円)に高騰していた。その米国産マグロを日本に輸出すると、さらに価格が20倍にも跳ね上がると、文牧師は講演で強調した。

ちなみに、現在のトゥルー・ワールド・フーズの米国でのマグロ卸売価格は、ポンド当たり18ドルから25ドル(約2650円)。空前の寿司ブームを背景に、日本並みの高値が続いている。米国で寿司が売れれば売れるほど、統一教会が潤う皮肉な事態となっているのだ。

米国の鮮魚市場と韓国の海洋リゾートを手中に収め、海洋王国への道を歩み出した文牧師。次なるターゲットは、世界最大の鮮魚市場と未開発の美しい海岸を持つ日本ではなかろうか。


写真
上 / 文鮮明氏を祭る教団の中枢施設「天正宮博物館」。
中 / 医療従事者と患者がほとんど日本人信者という「清心国際病院」。
下 / 8000人が一堂に会せる巨大礼拝所「天宙清平修練院」。



【 Google 翻訳 】

調査

寿司と文牧師


Monica Eng、Delroy Alexander、David Jackson 著
シカゴ・トリビューン
2006 年 4 月 11 日午前 2 時

リーダーからの使命で、5 人の若者がシカゴに到着し、エルストン アベニューに小さな魚屋を開きました。 当時、1980年に、彼らの信仰の人々は「ムーニー」として非難され、カルトメンバーと呼ばれました。それでも、日本人とアメリカ人の友人たちは、商業帝国の基礎をゆっくりと築き上げながら、過酷な時間働き、共同アパートで寝ました。

彼らは、文鮮明牧師のビジョンに導かれました。文鮮明牧師は、彼が考案したグローバル ビジネス プランを実現する役割を果たしながら、彼らの精神を支えた自称メシアです。

文は、60 年前に、人類を救うようにイエスから求められたと宣言して、物議を醸す統一教会を設立しました。 しかし、彼はまた、保守的な政治、抜け目のない資本主義、マディソン スクエア ガーデンでの合同結婚式などの華麗な才能を融合させて帝国を築き上げました。

ほとんど語られていない驚くべき話の中で、文と彼の信者達は、アメリカで最もトレンディな耽溺の 1 つである寿司を独占することで、数百万ドルを稼ぐ企業を作りました。

今日、これら 5 人のエルストン アベニューのパイオニアの 1 人であるヤシロ・タケシは、アメリカ人が食べる刺身の多くを供給する広大なコングロマリットの最高経営責任者を務めています。

文が 30 年以上前に一連の説教で述べた計画に従い、彼の運動のメンバーは競争の激しい水産業界のほぼすべての側面を統合することに成功しました。 文の信者達のシーフード事業は、トゥルー ワールド グループとして知られる商業大国によって推進されています。 船団を建造し、数十の流通センターを運営し、毎日、国内の推定 9,000 軒の寿司レストランのほとんどに商品を供給しています。

文の宗教運動を間接的に支持していると考えるシーフード愛好家はほとんどいないかもしれませんが、多くのレストランでマグロのバター風味のスライスを食べたり、ウナギの小片をむしゃむしゃ食べたりするときは、まさにそうしています。 トゥルー ワールドはいたるところにあるため、シカゴ・トリビューンが調査したシカゴの著名な寿司レストラン 17 軒のうち 14 軒がトゥルー ワールドから仕入れていると答えています。

過去30年間、文は信者を洗脳し、教会から個人的に利益を得ているという非難に直面してきました。

これらの平行した経路は偶然ではありません。 それらは、彼の教会の活動に資金を提供しながら、アメリカの漁業を活性化し、支配するという文の夢を反映しています。

1980 年に行われた演説「マグロの道」で文氏は、「船の建造から始めて、システム全体を完成させました。船を建造した後、魚を捕まえて市場向けに加工し、 それから流通ネットワークを作る。これは単なる構想段階ではなく、すでに実現している。」

同じ演説で、彼は自分自身を「海の王」と呼んだ。 それは怠惰な自慢ではないことが証明されました。 企業は現在、アラスカ沿岸の極寒の海からマサチューセッツ州グロスターの象徴的なアメリカの漁村まで、非教会員を含む数百人を雇用しています。

教会関係者や競合他社への記録とインタビューは、文と彼の運動のメンバーが彼のビジョンをどのように実行したかをたどります。

最近のインタビューで、統一教会のスポークスマンであるフィリップ・シャンカー牧師は、水産物ビジネスは「組織的または法的に文の教会とは関係がなく」、単に、「統一教会のメンバーによって設立されたビジネス」であると述べました。

シャンカーは、その関係を成功したビジネス オーナー(J. ウィラード "ビル" マリオット、彼の名前を冠したホテル チェーンを設立した著名なモルモン教徒)と比較しました。

「マリオットはモルモン教会を支持していますが、マリオット ホテルにチェックインした人は、彼らがモルモン教を扱っているとは思いません」と彼は言いました。 「同じように、文牧師のビジョンからのインスピレーションに基づいてメンバーによって設立されたすべてのビジネスも、教会をサポートする立場にあることを願っています。」

リーダーのシーフード戦略

しかし、文の宗教団体と魚商との関連性は、法廷と政府の記録、文と彼の教会高官の声明で詳しく説明されています。 1つには、文はシーフード戦略を個人的に考案し、最初に資金を提供し、初期の会社の1つの取締役を務めました。

文の統一教会は、世界キリスト教統一聖霊協会と呼ばれる免税非営利団体の下で組織されています。 これらの事業は、Unification Church International Inc. (UCI) と呼ばれる別の非営利団体によって管理されています。

その会社と文の統一教会とのつながりは、共通の名前よりも深いものです。 1978 年に行われた文の事業に関する議会の調査では、「UCI が、文の組織のさまざまな子会社やプロジェクトの金融情報センターとして機能する以外に、独立した機能を持っているかどうかは不明である」と結論付けられました。

UCI だけでなく、True World などの子会社や関連会社も、主に教会員によって運営されている、とシャンカー氏は述べています。 同社は「文牧師のビジョンに沿って教会員によって設立された」と彼は言った。「それは偶然ではない。」

リンクがより直接的な場合もあります。 会社の記録によると、造船会社の US Marine Corporation は本社を教会と共有しており、教会を大株主として挙げている。

ビジネスを通じた奉仕

トゥルー ワールドの利益の一部は、親会社の層を通じて教会に流れ込む、とヤシロ氏は述べ、「私たちは他の人に奉仕するために生きており、これが強力なビジネスを構築することによって奉仕する方法です」と付け加えました。

文は1974年に、漁業が「統一教会の将来の経済の基礎を築く」だろうと予言した。実際、文氏と彼に関連する企業は、ワシントン・タイムズ紙を含む赤字事業に数百万ドルを注ぎ込んだと伝えられているが、水産事業は、教会の崩壊後も長く存続し、教会を支援するのに役立つ利益を生み出すインフラストラクチャを作成した。86歳の文が亡くなりました。

その成功の基盤の多くはシカゴに根ざしています。 ローレンス アベニューとエルストン アベニューの近くで誕生した屋代の卸売魚流通事業であるトゥルー ワールド フーズは、現在、エルク グローブ ビレッジにある 30,000 平方フィートの複合施設で運営されています。

同社によると、何百もの地元の寿司や高級レストランに供給しているという。 同社から購入することに宗教的な不安を抱いているかもしれない多くの人でさえ、1つの単純な理由でそうしています。それは、高品質の寿司を確実に提供することです。

「私たちは宗教のことは考えないようにしています」と、ウェスト・ピーターソン・アベニューで夫と一緒にカツを経営しているハルコ・イマムラは言った。

1980 年代に脱税で 13 か月の懲役刑を言い渡された文氏自身のように、水産会社は米国の法律に違反することもありました。

2001 年 6 月、アラスカ州コディアックにある True World Foods の魚加工会社は、ボートの航行制限 300,000 ポンドを超えるスケトウダラを受け入れたとして、連邦政府の重罪について有罪を認めました。 同社は 150,000 ドルの罰金を科され、検察官との司法取引に基づいて 5 年間の保護観察にかけられました。

同社はまた、食品医薬品局によって衛生上の過失が指摘されています。FDA の報告書によると、昨年、FDA の査察が繰り返され、True World の郊外にあるデトロイト工場で「ひどく不衛生な状態」が発見された後、施設管理者は検査官を生産エリアから締め出そうとし、記録の提供を拒否しました。 工場長は検査官に、彼の真の世界の監督者は「偉大な人物であり、彼は新しい宗教の一部であり、私たちが彼を利用した場合、「神はあなたを助けてくれる!」と語った。

その後、その FDA の報告によると、スキー用マスクを着用した従業員が 1 人の女性検査官に近づき、親指と人差し指を銃の形にして彼女を指さし、「あなたは制服を着ていません。Pow!」と言いました。

FDA の査察官は、彼らが「妨害され、脅迫され、脅迫された」と述べ、トゥルー ワールドに施設の査察を強いる裁判所命令を確保するという異例の措置を講じました。 True World Foods の最高経営責任者であるやしろ氏は、書面による声明の中で、「孤立した事例は……誤解から生じた」と述べた。 工場は現在閉鎖されています。 ヤシロは、1 月にその業務が Elk Grove Village 工場に統合されたと述べ、「私たちは最高水準の食品安全を維持している」と付け加えた。

海の王のビジョン

1970 年代後半、文は「海洋摂理」の一環として、50 州すべてで水産事業を展開する計画を立てました。

海を収穫するというこの夢は、教会に資金を提供し、世界を養い、アメリカの漁業を救うのに役立つだろう、と文は言った。

彼は、教会の合同結婚式が、運動の日本人メンバーからアメリカ市民を作ることによって、事業計画に役割を果たすことができると示唆した。これにより、外国人に適用される漁業制限を回避することができます。

「数年前、アメリカ政府は、外国船による沖合漁業に 200 マイルの制限を設定した」と、文は 1980 年の「マグロの道」説教で語った。 しかし、日本人のメンバーをアメリカ人と結婚させることで、「私たちは外国人ではない。したがって、日本人の兄弟、特にアメリカ人と結婚した兄弟は、彼の運動のビジネスの漁業と流通のリーダーになっている。

寿司の人気は1986年までに開花し、かつて日本人は「動物と同じように生の魚を食べる」と考えていたアメリカ人が、今では「高価な寿司屋で大金を払って食べている」と文はうめいた。 彼は、彼の群れがアメリカに「1,000 軒のレストラン」を開くことを勧めました。

文と彼の信奉者たちは、アメリカ全土の海からレストランのテーブルにまで及ぶ一連のビジネスを構築する中で、寿司と新鮮な魚に対するこの国の高まる欲求を独自に活用できる構造を作り上げました。

起業資金の一部は統一教会からのものでした。 1976 年 10 月から 1977 年 5 月までの 7 か月間に、文は、漁業事業を確立するために使用された約 100 万ドルの小切手の一部に署名したと、文教会による不正の申し立てに関する 1978 年の議会報告書によると。

病んでいる造船業を買収した後、船長、文と彼の信奉者たちは、ネットワークに次のリンクを確立することに注意を向けました。 釣りを天職と考えていた教会員は海に出ました。その多くはマスター マリン ボートを動力源としていました。 文のオーシャン チャーチは、信者のために購入した 80 隻のボートで毎年夏に 40 日間のマグロ釣り旅行のためにメンバーと潜在的な改宗者を集めました。

トーナメントの多くは、マサチューセッツ州グロスター沖で開催されました。ここは偶然ではなく、教会関連の水産加工工場の最初の本拠地の 1 つでもありました。 文は「マグロの道」の演説で、「グロスターは今やほとんどムーニーの町だ!」と誇らしげに宣言しました。 (それ以来、教会はムーニーという用語を軽蔑的なものとして拒否しています。)

怒りから受容へ

時には秘密裏に活動していた文の関係者や信奉者たちは、主要な漁村の大部分を買収した。いずれの場合も、最初は長年の住民から怒りと疑惑を引き起こした。

教会とそのメンバーは、ローマ カトリックの修道女が運営していた老人ホームだった別荘を購入したときに騒動を巻き起こしました。 文は地元の港で肖像画を絞首刑にされました。

やがて、そのような抵抗はしおれました。 アラバマ州バイユー ラ バットルでは、ラッセル シュタイナーをはじめとするコミュニティ リーダーが、新参者と衝突しました。 しかし、この町の多くの人々と同様に、シュタイナーも教会ができてからかなり落ち着いてきました。「彼らはコミュニティで非常に活発で、実際、とてもいい人たちです」と彼は言いました。

連邦文書によると、アラバマ州のエビ事業はメキシコ湾で最大規模であり、近くの造船工場は 300 隻以上の船を建造しただけでなく、米国沿岸警備隊と海軍の船の修理も行っています。

そして、魚のビジネスは繁栄しました。 同社の関係者によると、卸売流通部門である True World Foods の昨年の収益は 2 億 5,000 万ドルでした。

True World Foods によると、同社の 230 台の冷蔵トラックは全国の 7,000 軒の寿司レストランや高級レストランに生魚を配送しています。 全国に 22 か所ある配送施設の 1 つであるエルク グローブ ビレッジの倉庫から、毎日数十台のトラックが出発します。

True World Foods のアラスカ工場は、毎年 2,000 万ポンド以上のサケ、タラ、スケトウダラを処理していると同社は述べています。 グロスターでの国際ロブスター事業では、東海岸で最大級の 25,000 平方フィートの冷蔵施設からアンコウとロブスターを世界中に出荷しています。

そして、それは再び拡張主義的な気分になっています。 True World は最近、イギリスにショップをオープンし、日本と韓国にオフィスを開設し、世界最大の寿司市場に照準を合わせました。

帝国のシカゴのルーツ

1980 年にタケシ・ヤシロがシカゴに到着し、漁業帝国の初期の前哨基地の 1 つを設立する手助けをしたとき、この地域にはほんの一握りの寿司店しかありませんでした。 その数は州全体で 200 を超えるレストランにまで膨れ上がり、ヤシロの魚屋は繁栄しました。

日本聖公会の牧師の息子として米国に移住し、サンフランシスコの学生として教会に加わりました。 1982 年 7 月 1 日、文は、ニューヨーク市のマディソン スクエア ガーデンで行われた合同結婚式で、他の 2,000 組以上のカップルとともにヤシロとその花嫁を祝福しました。

ヤシロと教会のメンバーがシカゴのノースウェスト サイドに設立したレインボー フィッシュ ハウスは、シカゴだけでなく全米でも有数の寿司の供給元になりました。 フィッシュ ハウスは True World Foods となり、世界中から非常に多くのマグロを購入しているため、シカゴには 7 人の従業員が最高級のマグロの調達と価格設定に専念しています。

True World の利点の 1 つは、営業担当者が中国語、韓国語、日本語を話せるため、第一世代のエスニック レストランのオーナーが簡単に取引できることです。

「この業界で、非常にグローバルで、ほぼすべての市場で大きな存在感を示し、宗教的な熱意によって動かされている会社と競争するのは、ちょっと難しいです」と、30年近く魚のビジネスに携わってきたビル・デューガンは言いました。 元のレインボー ショップの近くのエルストン アベニューにあるフィッシュ ガイ マーケットを所有しています。 「私たちは皆、とても恵まれているはずです。」

しかし、True World の従業員全員が教会員というわけではありません。 マグロのバイヤーであるエディ・リン氏は最近、地元のライバルであるフォーチュン・フィッシュ社に移籍するためにトゥルー・ワールドを離れました。 リン氏は、以前の職場はあからさまに宗教的ではなかったと述べたが、教会員ではないため、昇進する能力は限られていると感じていたと付け加えた。「メンバーと非メンバーの見方の違いを感じることができます」とリンは言いました。

信仰に基づくビジネス文化

そのような主張に異議を唱える一方で、ヤシロ氏は、新入社員は「創始者が統一教会の創始者であることを知らなければならない。教会に参加するか、教会に参加しないかは非常に明確な区別です。差別はありませんが、私たちの文化は 間違いなく私たちの信仰に基づいています。」

一部の人を不安にさせるのはその信仰です。 シカゴ地域の青少年省の責任者で文の評論家であるワン・キムは、彼の見解を異端と見なす可能性があるため、True World を使用していない地元の韓国のキリスト教徒の寿司レストラン経営者を見つけることができると確信していました。 キムが言ったように、文は「自分は救世主だと言っていますが、私たちはそれを嫌っています。」

しかしキムは手ぶらでコールバックした。 「何人かの友人に確認したところ、彼らはそれが文社のものであることを知っていましたが、顧客に高品質を提供する必要があるため、使用しなければなりませんでした」と彼は言いました。

ベンチャーの完全な成功は、文の献身的な信者の心にさえ、長引く疑問を残しました。シカゴのパイオニアであり、現在トゥルー ワールド フーズを率いるヤシロは、26 年前、世界の飢餓を解決することを含む文の夢を実現するために、彼のキャリアと人生を捧げたことを覚えています。

しかし、文の壮大なビジョンのその部分はまだ実現していません。 「私たちは本当に世界の飢餓を解決するためにここにいるのだろうかと思っていました。「毎日私は……その上で祈っています。」

彼は今でも、True World Foods が最終的に飢餓を終わらせるのに役立つことを望んでいます。しかし、それまでは、彼の役割はビジネスを成長させ、お金を稼ぐことだと彼は言った。

(abridged)

WHO USES TRUE WORLD?

True World officials say they supply hundreds of local restaurants with high-grade fish. To get a snapshot of True World's reach, the Tribune surveyed top local sushi restaurants. We chose the restaurants from listings in Zagat, Chicago Magazine and the Tribune. Other restaurants were chosen for geographic diversity. The list below is based on information provided by restaurants that chose to cooperate with the survey. Most restaurants listed a number of fish purveyors.

Top restaurants supplied by True World:

Akai Hana
Benihana (East Superior Street)
Chi Tung (Evergreen Park)
Happi Sushi
Heat
Japonica
Kamehachi (Northbrook)
Katsu
Mirai
Nohana
Shiroi Hana
Starfish
Sushi Kushi Too (Highland Park)
Tank

Top restaurants that say they are not supplied by True World:

Ra Sushi (North State Street)
Todai Chicago
Tsui

-- Tribune

(abridged)



(abridged)

Sugiyama-san isn't so guarded as to his sources, and he told me his primary supplier is True World Foods, which runs fleets of boats and dozens of distribution centers, and supplies most of the sushi chefs in the United States.

True World, a major presence from Gloucester to Tokyo, is part of the global empire of the Reverend Sun Myung Moon, the 87-year-old founder of the Unification Church and self-proclaimed "Savior, Messiah, Returning Lord, and True Parent" of all humanity. Representatives of the firm were not forthcoming when I tried to arrange a meeting with True World buyers at the Tsukiji market. Later a representative of True World did tell me that the True World buyer arrives at Tsukiji every morning at two o'clock. "We purchase in the neighborhood of 30,000 pounds of fresh fish monthly from Tsukiji and other Japanese fish markets, of which over 6,000 pounds makes its way to customers in the Greater New York area."

Savior, Messiah, Returning Lord. Hell, no big deal. Maybe Charlie the Tuna was a Satanist, or a Scientologist even. I long ago lost interest in religion and politics except in their most extreme and entertaining forms. But I will say this: His High Holiness, or whatever the fuck he is, sure deals some damned good fish.

In partnership with Kyokuyo, which, like Hiroyasu Ito's Chuo Gyorui, is one of the biggest of the wholesalers and auction houses at Tsukiji, True World has recently introduced Polar Seas Frozen Sushi, which may become what frozen fish sticks and frozen fish cakes were in pre-sushi America.

Like Masa's primary supplier, True World now obtains many fish directly from their sources. At both Sugiyama and Masa on the nights I last visited them, the uni was from California and had been delivered directly from there. The shared feeling seems to be that if a box of 15 Maine or California uni are of high-enough quality and can be had for 15 bucks, why should one pay 65 for a similar small box of Hokkaido uni that comes through Tsukiji? And at Masa, in addition to the Nantucket scallops procured by a private diver, the bluefin tuna, which was from Spain, had been purchased at the Fulton Fish Market by one of Takayama-san's apprentices.

Now that the Japanese economy isn't what it was, Takayama-san says, more of the best tuna can be found locally, where it can fetch almost as good, or as good, a price as if it were sold to the Tsukiji buyers. Both men try simply to get the best fish they can, and the best fish is no longer to be found only at Tsukiji.

(abridged)

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