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ロイヤルファミリーの前副社長は辞任、取締役の二人は留任?(ビッグモーターの登記記録)

ビッグモーターにおいて様々な不正を増長させた戦犯であると名指しされている(通称)ロイヤルファミリー(三人の取締役)旗頭である兼重宏一氏は7月26日付で(前社長と一緒に)全ての職を辞したそうですが、先ほどビッグモーターの法人登記記録を閲覧したところ、あとの二人は取締役の座に留まっているようです。

1F(いちエフ、福島第一原子力発電所)に林立するタンクの中身(様々な放射性物質を含有する水をALPS(Advanced Liquid Processing System)で処理した水)を海水で割って今後30年近くに渡って断続的に発電所の沖へ流し始めたところ(いつものように)中国(と韓国)が騒ぎ始めた結果、ビッグモーターに関する報道は減りました。その一方で、同業他社においても保険金不正請求の疑いがあると報道される等、中古車販売や自動車修理・板金塗装に遍在する問題は拡がりをみせています。

(前略)

ブロック長も経験したことがあるビッグモーターの元幹部は「膿はまだ出しきれていない」と断言する。そこには宏一前副社長とともに経営を牛耳っていた「ロイヤルファミリー」と呼ばれる幹部たちの存在があるという。

伊津美哲士常務取締役(48)と大塚昇二取締役(43)の二人は、宏一さんの下でビッグモーターを実質的に支配してきました。不当な人事や過剰なノルマにも、二人の意向が反映されていたと聞きます。なかでも酷かったのが『環境整備点検』です。僕はよく車での送迎を担当しましたが、二人は宏一さんがいるかどうかで全然対応が違うんです。

宏一さんが来るときは、二人は現場で重箱の隅をつつくような指摘を行い、宏一さんにアピールします。一方で宏一さんがいない時は、部下に任せて自分たちは座っているだけ。お客様でも社員でもなく宏一さんを見て仕事をする人たちでした。

宏一さんも小柄でプライドが高いことから『コナン君』と社内で揶揄されていたくらいなので、イエスマンがいることは、悪い気分ではなかったのでしょう。取締役にこの二人が残る限り、本当の意味で体質改善が果たせるとは思えません。

3人の暴走は業務外にも及んだという。

「環境整備点検のあとは、基本的に店長が接待をするのですが、訪れた店の料理が気に食わないだけで降格対象になります。僕もかつて、緊急事態宣言中にもかかわらず飲み会の場所を探すように指示されたことがありました。宏一さんの名前を間違えてホテルを予約していた店長が、翌日の環境整備点検のあとに降格させられたこともありましたね。」(元幹部)

(後略)

傷が深く見える写真の撮り方指導 . . . ビッグモーター
「幹部の不当人事」と「損保ジャパンとの本当の関係」
(2023年8月4日)

5年ほど前に創業者が半ば隠居して車よりゴルフを愛する日々を送るようになった後にビッグモーターを暴走させた戦犯であると名指しされた(通称)ロイヤルファミリー(兼重宏一前副社長、伊津美哲士常務取締役、大塚昇二取締役)の旗頭である創業者のご長男は7月26日付で(創業者と一緒に)全ての職を辞して雲隠れしましたが、あとの二人の動静については諸説あるようです。

(前略)

7月25日に兼重宏行前社長(71)と宏一副前社長の退任が発表され、和泉伸二新社長(54)、石橋光国新副社長(45)を軸とする新体制がスタートした。そこで注目されていたのがロイヤルファミリーのメンバーであるA常務とB本部長の両名の去就だ。兼重親子がビッグモーターの経営から完全に手を引いたとしても、この両名が会社に残るようでは抜本的な改革はできないとされていたからだ。

そんな両名に関して、新たな進展があったようだ。複数のビッグモーター関係者によると

いつの間にか社員名簿から二人の名前が消えていました。すでに経営陣からは外れているようです

というのだ。

一体内部で何が起きているのか――。元幹部社員は「あくまで噂レベルですが……」と前置きした上で、その実情を明かした。

A常務とB本部長の両名は和泉新社長に『辞表』を提出したそうです。ですが、和泉氏はそれらを受け取らなかった。『会社を辞めていま逃げることは許さない』とハネつけたそうです。ビッグモーター崩壊の戦犯ともされる両名の“逃げ得”を阻止したんです。男気がある和泉氏らしいですね」

逃げ切りを許されなかった二人は新たな職場を用意されたようだ。別の関係者が続ける。

「現在、会社ではコーティング業務を行う新会社の設立計画が進んでいます。二人はそこで新たな任務をこなすとみられます」

(後略)

「名簿から消えた」ビッグモーターを支配した
「ロイヤルファミリー」の再就職先と
前副社長の仰天計画
(2023年8月13日)

(下記に引用した)法人登記記録を閲覧したところ、ロイヤルファミリーの二人は引き続き取締役の座に留まっているようです。一度に4人も取締役が辞任する事態を避けただけかもしれませんし、新たに取締役を選任するにも手間と時間がかかるのでしょうが、両名が辞任・辞職しなくても、会社を抜本的に改革することはできるのでしょうか...

(尚、資産管理会社(実質的にビッグモーターの持株会社)である(兼重宏行前社長が代表取締役、兼重宏一前副社長が取締役を務める)株式会社ビッグアセット(資本金500万円のペーパーカンパニー)の登記記録を以前の記事『ビッグモーターと損保ジャパンを繋いだ三点セット - 営業協力・人事交流・資本提携』の中で引用しました。)


会社概要 株式会社ビッグモーター

代表者 代表取締役社長 和泉 伸二  代表取締役副社長 石橋 光国
本社 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 20階
業務内容 国産車、外国車の中古車・新車販売及び車両買取業務、車検・一般整備及び鈑金塗装業務、損害保険代理店及び自動車関連業務
設立 昭和53年5月
資本金等 4億5千万円
取引銀行 三井住友銀行、広島銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、中国銀行、他


(※ 登記記録の中で下線 ____ が引かれている部分は抹消事項(既に効力のない情報)であることを示します。)

ビッグモーター 登記事項証明書(登記簿謄本)
ビッグモーター 登記事項証明書(登記簿謄本)
ビッグモーター 登記事項証明書(登記簿謄本)
ビッグモーター 登記事項証明書(登記簿謄本)

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