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猫と島の風景写真を多めでお届けする奥武島①

沖縄県南部に位置する奥武島(おうじま)。

「初めて聞いた」という方もいれば、「天ぷら、海産物、猫」といったイメージを連想する方もいるでしょう。

かくいう沖縄県在住の私は後者の方です。

奥武島へは、昔から何度も足を運んでいます。

奥武島の天ぷらは数え切れないくらい食べてきたし、県外から友人が訪れた際には車で案内することもしばしば。

何度も足を運んだはずの奥武島。
見慣れたはずの風景。

なのに、たまにムショ〜に訪れたくなります。

天ぷらのおこぼれ(あわよくば本体を)を「ほな、食べよか」と、わがもの顔で頂戴しようとする太々しい猫たち。

伝統文化を大切にし、「なんだか、懐かしい」をぎゅっと詰め込んだような、のどかな港町の風景。
かと思えば、漁業と観光業が盛んで活気もある。

上手く説明できないのですが、奥武島のあの雰囲気が好きだから何度も訪れるのかもしれません。

そして、奥武島のゆったりとした空気の中でのんびり過ごす時間は、「離島効果」もあってか、かなりプライスレスです。

今回の記事では

  • 奥武島の基本情報

  • 魅力だらけの奥武島散策

  • 奥武島ののんびり過ごせる場所

  • 奥武島の太々しすぎる猫たち

を写真多めで紹介したいと思います。

「奥武島には何度も行ったし、天ぷらも食べ尽くした!」
という方は、ぜひ奥武島での今までとは違う「過ごし方」として本記事を参考にしてみてください。

奥武島の基本情報

奥武島は、沖縄県南城市(旧玉城村)に位置し、沖縄本島と橋でつながっていることから、「車で行ける離島」としても有名です。

那覇空港からは車で約50分ほど。
那覇中心部から程よい距離で遠すぎず、近すぎない。

人口約1000人、周囲2キロほどの小さな島で、短い橋を渡れば離島ならではの、のどかな風景が広がります。

奥武島は、「漁師の島」と呼ばれており、漁業が盛んです。

トビイカやもずく、アーサが名産物で、漁港の近くにある「いまいゆ市場」には、海で採れた新鮮な魚介類が所狭しと並んでいます。

いまいゆ市場の中

また、新鮮な魚介類を使ったメニューを提供している飲食店も多く、奥武島に行ったらグルメもぜひ堪能したいところ。

そして、奥武島といえば「天ぷら」が有名です。

海を眺めながら食べるアーサ天ぷら

島内には数軒の天ぷら専門店がありますが、どのお店も日中は行列ができるほどの大盛況ぶり。

島の裏手にある大城てんぷら店

県内外問わず、「天ぷら」目的に奥武島に行く人も多いのでは?

観光面では、グラスボートやSUP体験などが有名で、美しい海を満喫できるレジャーも盛んです。

このように奥武島は
・漁業
・観光業
・グルメ
が盛んです。

また、奥武島では伝統行事、神事が現在でも盛んに行われています。

豊漁や航海安全を祈願するための「奥武島ハーリー」と呼ばれる海にまつわるお祭りが有名です。

後ほど紹介しますが、島内には「奥武島観音堂」や神事で拝まれる拝所が大切にされているなど、伝統と文化が根差しています。

そして、忘れてはいけない奥武島の猫たち。

奥武島は「キャットアイランド」と呼ばれることもあり、猫好きたちの間でも有名な島の1つです。

今回の記事では、奥武島で出会った猫たちの写真を、多めに掲載しているところも見所です。

魅力だらけの奥武島散策

今回の記事では、「天ぷらだけじゃない」奥武島の魅力を紹介していきます。

奥武島は、お金をかけずとも非日常を堪能できる「隠れ家」みたいな場所。

「離島効果」もあってか、日常とはかけ離れた、どこかの遠くて知らない街に来た、みたいな感じがします。

島内のとある小路

「雰囲気」とか「ここで過ごす時間」とか、言葉や形として表現することが難しい魅力が奥武島にはあります。

美しい海と天ぷらがお出迎え

奥武島に一歩入って目に入るのは、海と天ぷら屋さん。

海は、晴れた日に来ると、エメラルドグリーンに輝いていて、最初から「クライマックス」です。

夏になると地元の子供たちが体操着のまま泳いでいたりします。

そして、島の入り口でいつも行列を作っている天ぷら屋さん。

奥武島に入ってすぐの場所にある中本てんぷら

のどかな島の風景の中に、賑やかで活気のある天ぷら屋さん。
常に行列を作っています。

橋付近の天ぷら屋さんで天ぷらを買って、海が見える階段みたいなところに座って食べていると、なんだか学校帰りに買い食いしているみたいな気分になります。

天ぷらを食べていると、足元にいつの間にか猫がいたりもします。

海沿いの歩道で昼寝する猫

島のパーラー

島の中を進んでいくと、パーラーと商店もあります。

「海の家」のようなメニューを出しているパーラー。
子供たちのニーズに応える商店の駄菓子屋ゾーンは大人でも魅力的です。

地元の小学生が食事をするパーラー

海の目の前にあるパーラーは、観光客だけではなく、地元っ子たちの憩いの場にもなっているようです。

そして、やはりパーラーの周りにも猫たちがいます。

パーラーの近くにいた猫
気持ちよさそうにゴロニャンとしていた

漁港周辺

奥武島で有名なのが「飛びイカの天日干し」。
しかし、散策に出かけたこの日は見れず。

その代わり、この日は旧正月だったので、大漁旗を掲げて派手派手になった漁船を見ることができました。

そして、漁港の一角にも猫の存在感が・・・。

漁港の一角にあった猫とコロボックルの足跡(本物?)

存在感だけではなく、もちろん実物の猫もいます。

もふもふのボールみたいに丸まった猫
沖縄だって冬は寒いのだそうです

島の中の方にある「観音堂」周辺

奥武島は外周に見所の海と、天ぷら屋さんや飲食店が並んでいます。
そのためか、島の中の方には行かないという方も多いのでは?

島の中の方へ歩いていくと、「観光地」というよりは地元の方々の生活の場としての住宅地になっています。

そんな住宅地の中にあるのが「奥武島観音堂」です。

奥武島観音堂にはこんな歴史があります。

沖縄県がまだ「琉球王朝」だった17〜18世紀ごろのこと、中国(唐)の船が奥武島に漂着したそうです。
奥武島の島民は中国船の乗組員を救助し、手厚く介抱しました。
そのお礼として、唐から奥武島の人々に贈られた黄金の観音像と仏具一式が安置されたのが奥武島の観音堂です。
戦争で観音堂は観音像もろとも焼失してしまいましたが、戦後再建されました。
現在は、陶器の観音像が安置され、島民に大切にされています。

参考:らしいね南城市「奥武島の観音堂」

現在でも、奥武島ハーリーと呼ばれる海にまつわるお祭りの際には、航海安全や豊漁などを奥武観音堂で祈願するのだそうです。

観音堂の周辺には、伝統祭事で拝まれるような拝所や、奥武島集落発祥に関わる先祖の墓があったりなど、「神聖な場所」のような雰囲気が流れています。

住宅地にあるけれど、神聖な場所であり、子供の頃に耳にするような「昔話」の舞台になった場所なのです。

観音堂の鳥居の近くいた猫

奥武島観音堂もそうなのですが、その周辺は掃除や草木の手入れが行き届いており、歩いていて気持ちが良いです。

観音堂のすぐ近くにある階段

奥武島観音堂のすぐ近くに階段がありました。
運動がてら登ってみると、なんだか見覚えのある風景が・・・。

階段の上から

ちょっとだけ「君の名は」のポスターっぽい場所がありました。
遠くに海も見えるし、なんか良い・・・。

階段の猫

そして、やはりここにもいました。
階段の守神のように神々しく鎮座されておりました。

神々しく鎮座する猫

島を徒歩で縦断してみる

観音堂近くの階段を登り、そのまままっすぐ歩いていくと、島の裏側へ行くことができます。

車で外周を走り、島の裏側へ行く人は多いものの、徒歩で島を縦断する人は少ないのかも。

徒歩で島の裏側へは10分もかからないくらいでした。
今回は、その道中での風景を紹介します。

古い感じの立派な石垣の塀があったり、赤瓦屋根の家が残っていたり、古き良き沖縄の雰囲気を感じることができます。

立派な石垣が残る風景

穏やかな住宅地は、歩いているだけで「観光」している気分になれます。

赤瓦屋根が残る住宅地

とはいえ住宅地を突っ切るわけなので、島民の生活を邪魔しないよう、静かに歩きましょう。

参考サイト


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