ポケモンGOの話、ふたたび

前回の記事で妙に反響が良かった(+リクエストまで来ていた)ので、続き。

前回はゲームバランスを支える3匹(バンギラス、ハピナス、カイリキー)を紹介したので、それ以外の存在感のあるポケモンを紹介します。

メタグロス

近ごろ急に頭角を現してきた、第3世代のかてーやつ。
貴重な鋼タイプなのにコンボDPS(一秒あたりに与えられるダメージの平均量)が貧弱なことが長らく問題点だったが、先月のコミュニティデイでコメットパンチを習得。従来のゲージ技がラスターカノン(ゲージ全消費、威力100)だったのに対して、こちらはゲージ半分消費の威力100。完全な上位互換となっている。これによって全ポケモン中のDPS順位が142位から5位へと急上昇、一躍アタッカーとしての役割まで果たせるようになったのだ。

また、鋼/エスパーというタイプも、特にポケモンGOの世界において非常に良い位置にいる。攻撃役として汎用性の高いバンギラスカイリキーカイリュー、これらに相性の良いフェアリータイプ技を使えるサーナイトハピナス(つまりこちらは防衛向きの汎用ポケモンだ)に対して大きな不利を持たない。タイプ相性の点でも非常に強力なポケモンなのだ。

バンギラス相手の相性は、相手がいわおとし/ストーンエッジなら有利、かみつく/かみくだくなら互角となる。
また、カイリキー相手には等倍で受けて、半減(ポケモンGOの世界の相性倍率は0.5倍ではないが、本家に倣ってひとまずこう呼ぶ)で攻める、やや不利な戦いとなる。……のだが、カイリキーのCP(戦闘力)自体はあまり高くないため、防衛側で置かれていることは少ない。

カビゴン

ハピナスの親戚。通常技がしねんのずつき/したでなめる、ゲージ技がじしん/のしかかり/ヘビーボンバー/はかいこうせん。

ハピナスと比較すると、カイリキーに有効なゲージ技がない、純粋に耐久力に劣るなど、あまり優位な点はないが、そもそも比較対象がバケモノなだけなのでカビゴンも第一線のポケモンである。


カイリュー

第一世代のエース。ドラゴン/飛行というタイプをポケモンGOの実態に即して表現するなら、『カイリキーに強くてバンギラスとハピナスに弱い』といったところ。攻撃側としては半減の少ないドラゴンタイプの使い手、防衛側としてはカイリキーへの抑止力として使われる。

正直なところ、私は今のカイリューはパッとしない奴くらいに思っている。
というか、以前のカイリューが凶悪すぎたのだ。だから……

最初期のジム戦(カイリュー)

たぶんこちらの見出しの方が正確だと思う。最初期のポケモンGOでカイリューを敵に回すことはジム戦システムそのものを敵に回すことであり、かつて世界とカイリューは癒着していた。

現在のジム戦
・1つのジムには最大6匹までポケモンを置ける
・同じポケモンは1つのジムにつき1匹だけ
・1つのジムに1人のトレーナーが置けるポケモンも1匹だけ
・他色のジムに置かれたポケモンを倒すとそのポケモンのCPが低下し、0になるとジムから取り除ける(持ち主の手元に帰っていく)

 →つまり同色のジムにおかれたポケモンが5匹以下なら無償でポケモンを配置でき、他色のジムなら全てのポケモンをどけることで自分のポケモンを置けるようになる
旧来のジム戦(主な相違点のみ)
・1つのジムに置けるポケモンは最大10匹
・同じポケモンを複数置ける
・防衛時、CPの低いポケモンから順に倒される

→種族値(≒CP)に恵まれたカイリュー10匹との10連戦を強いられる
 しかも個体値の僅かな違いが戦闘順を左右するため、厳選に気を抜けない

初代ポケモンにはフェアリータイプが少ないことや、氷タイプポケモンの種族値が軒並み貧弱なこと(例外的なのはラプラスだが、これは非常にレア度が高かった)もあって、ジム戦はまさしくカイリューの天下とでも呼ぶべき状態だった。


ゴローニャ

バンギラスに役目を奪われた憐れなポケモン。バンギラスが通常技にいわおとしを習得するまで、通常技とゲージ技の両方を岩タイプで揃えられるのがゴローニャしかいなかったため、サンダーもファイアーもフリーザーも、ルギアもホウオウもカイリューも、全てをゴローニャが担当していた時代があった。

バンギラスがいわおとしを覚えられるイベントが終了した現在では、たぶん初心者や復帰組に代用品として使われるくらいだろうか……。

岩タイプの代用品としてはサイドン(どろかけ/ストーンエッジ)も使われることがあるのだが、こちらはゴローニャと違って地面タイプとして第一線を退いていない。(ライバルがグラードンのみで、ドサイドンへの進化を残しているのだ)

ここで書いても仕方のないことなのだが、イベント期間中でないと強い技を覚えたポケモンが手に入らないというやり方は本当にやめてほしい。先述のメタグロスのコメットパンチも、後述のミュウツーのシャドーボールも、後からプレイしたトレーナーには入手不可能なのだが、これはダメだろう。

これならむしろ『新規登録・復帰から一定の期間しか強い技を覚えられない』ように方がよっぽど合理的なのではないか。古参トレーナーは新規/復帰トレーナーとのポケモン交換で間接的に入手できるのだから、両者の交流を促すという意味でも、こっちが正解だと思うのだが……。


ギャラドス

原作でのレベリングの難しさは、『コイキングを100匹捕まえる(コイキングのアメが400個必要)』という形で表現されている。コイキング自体は川辺や海辺、更には街中にでもしょっちゅう出現するので、実はそれほどの難易度ではない。

このポケモンの特筆すべき点は、初心者向けの即戦力としての便利さだ。コイキングを100匹集める中で自然とレベルの高いコイキングが一匹は手に入るから、それを進化させるだけでCPの高いギャラドスが手に入る。
本家同様に攻撃性能は悪くないし、技のタイプも悪、水、ドラゴンとポケモンGOの世界に適応できている。もちろんカイリキー相手に優位を取れるのも魅力の一つだ。

それぞれの役割にはより適した専門家がいるのだが、それらは総じてレア度が高い。きっとほとんどのトレーナーが最初はギャラドスのお世話になり、いつの間にか卒業していったことだろう……。


ブイズ

ポケモンGOの世界で実装されているのは、シャワーズ、ブースター、サンダース、エーフィ、ブラッキーの5匹。ブラッキー以外の4匹は全て種族値が良好で、コイキング同様にイーブイのレア度が低い(≒厳選がしやすい)ことから、やはりこちらも初心者に優しい。

それぞれの上位種は、
シャワーズ:カイオーガ
ブースター:ファイアー、エンテイ
サンダース:サンダー、ライコウ
エーフィ :フーディン、ミュウツー、デオキシス

伝説のポケモンを複数育成できるほど余裕のあるトレーナーは滅多にいないし、先述のゴローニャやギャラドスと違って末長くお付き合いできる、素敵なポケモンたちなのだなあ……。


ミュウツー

破壊の遺伝子ポケモン……!! のはずが、破壊力も遺伝子要素もデオキシスに取って代わられてしまった可哀そうな奴。元EXレイド担当。

現EXレイド担当者のデオキシス氏はノーマルフォルムの時点で既にエスパータイプとしてのDPSでミュウツーを凌駕しているけど、仕打ちとしてあんまりじゃないか?

ゲージ技としてシャドーボールを覚えさせることで、ゲンガーを凌ぐ最強のゴーストタイプとなる。(先述の通り、これは古参トレーナーの特権だ)



……ひとまず今回の記事はこんな感じ。なるほど確かにポケモンGOは実際にプレイしてないけど興味はあるって人が多そうだし、きちんと語れば読みたい人が多いのかもなあ。ポケモンGOでもそれ以外でも、「これに関して聞きたい」みたいなのがあれば気軽にリクエストください。

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