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追加投資|アルプ

この度DNX Venturesは、2022年2月9日にプレスリリースが配信されました通り、アルプ株式会社(以下、アルプ)のシリーズAラウンドに追加出資いたしました。本ラウンドでは、既存投資家であるDNX Ventures、電通ベンチャーズ、新規投資家としてグロービス・キャピタル・パートナーズ、GMOベンチャーパートナーズが出資し、シリーズAの総額は12.5億円となります。DNX Ventures としては、2019年のシードラウンド、2020年のプレシリーズAラウンドに続いて、今回3度目の出資をさせて頂きました。


アルプ提供の「Scalebase」とは

こちらおさらいになりますが、アルプはSaaSやサブスクリプションビジネスに特化した販売・請求管理SaaSプラットフォーム「Scalebase」を提供しています。「企業が想像的な価値提供に、フォーカスできる社会を作る」というミッションの下、現在多くのスタートアップからエンタープライズ企業まで幅広くご活用頂いております。

近年世界的に多くの企業がサブスクリプション型のビジネスへシフトしています。サブスクリプションサービス国内市場規模も急速に拡大しており、2023年度には約1.15兆円に達すると見込まれています(2021年4月時点、矢野経済研究所調べ)。

それと同時に、多くのサブスクリプション/継続課金ビジネスが直面する課題として下記が挙げられます。

収益化における課題

  • 複数のプライシングパターンや複雑な販売条件(ディスカウント、契約期間など)の導入

  • LTVの可視化

  • アップセル・クロスセルの高い管理コスト

業務効率化における課題

  • 多岐にわたるプライシング、複雑な販売条件の管理や請求処理

  • 高いオペレーションコスト(契約・請求情報の分散、作業の属人化など)

  • 場合によっては、多額のシステム改修・開発コストが発生


「Scalebase」でできること

Scalebaseを活用することで、効率的な販売・請求プロセスを確率することが可能になります(下記具体例)。

  • 商品管理:プライシング、見積作成、新規受注

  • 契約管理:契約登録、契約改定、プロビジョニング

  • 請求管理:請求計算、収益認識、決済・回収

  • 指標の可視化:KPI管理、分析


今回の追加出資に関して

アルプ社には、2019年のシードラウンド、2020年のプレシリーズAラウンドに続いて、今回3度目の出資をさせて頂きました。アルプは、伊藤CEOをはじめとする魅力的な経営陣の下、着実にプロダクト開発に取り組んできました。従来の販売・請求管理に加えて、今後アルプのScalebaseは、顧客の販売実績・収益性、利用状況、顧客とのコミュニケーション状況などの相関性を分析し、収益最大化支援サービスも2022年内に提供予定です。多くの企業がより効率的にアップセル・クロスセルの機会を見出していくことで、収益成長を実現できる魅力的な機能です。

このように、アルプはサブスクリプションエコノミー時代に必要不可欠なサービスに益々進化していきます。DNX Venturesも、アルプのビジョンの実現に向けて、引き続き力強く支援していきたいと思います。


(チェ・ミンジュン)

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