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新規国内シード投資|メダップ

本日2020年6月4日付けにて、メダップ株式会社より配信されましたプレスリリースのとおり、弊社DNX Venturesはメダップ株式会社のプレシリーズAラウンドにて、投資を実行致しましたことをご報告致します。本ラウンドへはモバイル・インターネットキャピタル株式会社とともに出資致しました。

メダップって?

メダップは、DPC対象病院(大病院)に特化した地域連携強化サービス「foro CRM」を提供するスタートアップです。「医療におけるSDGsの達成に貢献する」というミッションのもと2017年8月に設立されました。

同社が開発する「foro CRM」は、医療分野での関係構築・マーケティング・データ分析の専門家による伴走と連携先関係管理(CRM)ツールを組み合わせ、DPC対象病院の地域連携強化を助けるSaaSサービスです。これにより、街のクリニックと大病院の地域連携が活性化され、街のクリニックから大病院への患者の紹介の流れを円滑にします。すなわち、患者側はより適切な医療を受けられるようになり、更に病院側は患者数の増加を見込めます。

大病院の営業活動に専門家が伴走

「foro CRM」の機能は、①CRMを用いた連携先管理ツール、②全体戦略立案・地域連携活動伴走支援、③施策効果最大化のためのハンズオンサポートがあり、紹介患者獲得のための包括的なサービスを提供しています。
これまでも大病院の地域連携における多様な活動やデータは存在していましたが、一元管理は困難でした。しかし、「foro CRM」はそれを可能にし、さらに、そのデータを用いた戦略立案、その施策のハンズオンサポートといった紹介患者獲得までの一連の流れを全てカバーし、PDCAを実現、改善を促します。

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ダッシュボードの例
色・サイズによって紹介の増減数を表し、紹介の増減を可視化


なぜ今「foro CRM」が必要なのか?

病院業界では、紹介患者獲得のための営業やマーケティングがほとんど行われておらず、PDCAが回せていません。また、新規の紹介患者獲得を専門にする人がいないという問題点を抱えています。そこで、メダップは、PDCAサイクルを回し、常に検証、そして次に活かすことができるよう、「foro CRM」の開発・提供を行い、結果として、大病院の新規患者獲得に繋げています。
加えて、昨今のコロナの影響下のなかで患者数の減少により病院経営は打撃を受けています。その患者数の減少の理由は、感染を恐れ来院を控える患者数が増加していること、不要不急の入院・手術を延期する方針による医療機関の連携が滞っていることが原因です。病院経営改善のためにも連携をスムーズにすることは急務。「foro CRM」は医療機関同士の連携をスムーズにし、病院経営の早期改善に貢献します。そして、適切な医療が全ての人に届く手助けと患者数の増加による病院の経営改善を手助けします。


今回の資金調達ニュース、THE BRIDGEでも丁寧に取り上げていただきました。ぜひあわせてご覧ください。


今回調達した資金は「foro CRM」事業のプロダクトの大幅な機能強化・エンジニア採用に充てられる予定です。病院の地域連携強化をサポートする「foro CRM」は、患者に適切な医療を届けること、病院の患者数の増加を可能にし、さらに多くの病院の業務改善・効率化に貢献していただけると期待しています。DNXのSaaSやCRMの知見・経験を通じ、同社をサポートして参ります。


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(文・真船弘暉)

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