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詢川 華子さんへ

前回の記事にて、1人の noterさんへのダイレクトメッセージを記事にする、と予告しました。今回さっそくそれをやってみます。

宛て先は、詢川 華子さんにしました。
初回でいきなり最も濃ゆ~い人物を選んだのには、わけがありまして。
詢川さんは、私に曝け出し精神を教授した、私の note 師匠です。
実際、Before 詢川と After 詢川で、私の note 記事は大きく変わりました。
私自身の人格も曝け出す必要があるこのシリーズの第 1回として、詢川さんほどウッテツケの人はいません。

基本情報をおさらいしておきます。
【性別】女性
【年齢】30代
【住処】東京
【職業】小説家
【note 初投稿日】2020年2月14日
【note 総投稿数】170本(2022年6月9日時点)

あらためて、詢川さんの全記事をじっくり読ませていただきました。
今でこそ曝け出しクイーンの名をほしいままにしている詢川さんですが、そこに至るまでの道のりはなかなか複雑で壮絶なものでした。
そこで、重苦しい文章にならないよう、ピーコのキャラで書くことにします。


詢川 華子さんへ

初めてアナタに出会ったときの、あたしの興奮をなんて表現したらいいかしら。
なんてゆーかさ、胸がザワザワしたのよねぇ。
あの、空手の師範が出てくるお話よ。アナタがすごく苦しんでるのが痛いくらい伝わってきたの。ああ、とっても苦しいんだね。だれかにぎゅっとしてほしいのね。わかるわ。そんな不器用な心の内がストレートに書かれているんだもん。そんなの読んじゃったらさ、あたしがぎゅって抱きしめたくなるじゃない? まあ、あたしはオトコにしか興味ないけどね~(笑)

だから、第一印象はかわいい人だったの。でね、他の記事も読んだら、なにこの人、ヤバいじゃんって。セックスのこと、ドーンって書いちゃってるし。
いいのこれ?みたいな。でも、いやらしさが全然ないの。ひたすら明るいわけ。でもって、まっすぐなのよね。何がまっすぐかって? 棒状の玩具のことじゃないわよ。気持ちのいいことにまっすぐってことよ。いやちょっと違うわね。アナタにとってオーガズムとは、心の運動と状態のことなんだってわかってきたから。

それで、第二印象はすっごく頭のいい人。だってこんな高尚な内容でこんだけオモシロい文章書くんだもん。ブータンのお友達に棒状の玩具送ったり、コペンハーゲンで「ウ〇コ!チ〇コ!マ〇コ!」って叫んだり、海外の女の子たちとアダルトビデオ観賞したり、そんなこと頭がいい人にしかできないと思うの。

でも、アナタが 10代 20代に経験してきた想いはもっと奥が深かったのね。
アナタはいい子だった。いい子すぎたよね。きびしいご家庭だったのよね。いい子なのは悪いことじゃないけれど、アナタはそれでずいぶん苦しんだ。いろんなことを我慢してきた自分に。周囲の顔色を窺って “いい子” を演じてる自分に。いい子でないその他大勢の人間を許せない自分に。
アナタがそんな葛藤をしてた時期はムダじゃなかった、とあたしは思う。
何者でもない自分を許し、肯定して、自分のために生きよう、と力強く言える今のアナタがあるのは、長く苦しんだ時間があったからこそだと思うの。それに、今を楽しみまくってるアナタが、決して天狗にならず人にやさしくなれるのは、当時の自分をおぼえてるからじゃないかしら。

高校のときはオクテだったのねぇ。
あの頃は横浜も渋谷もギャル全盛期だったかな。あたし辛口のファッションチェックやってたでしょ。え~やだぁ、おぼえてないの~?
全米が泣きました!私も泣きました!って、それは弟のほうだから。あんなブサイクと一緒にしないでちょーだい。
話戻すわね。あたしね、アナタが同級生の不純異性交遊にモヤモヤしてたのわかるんだ。あたしもその頃はさ、ステキな男子にキュンキュンしてたけどどうしても告白できなかったの。えっ?できるわけねーだろって?あたしがオカマだから?
そうよね。でもね、あの頃はあれでよかったんだと思うの。だって、オトナになったら感じることのできないモヤモヤだから。生理が来ない悩み自慢してるコムスメより、お友達とギャーギャー笑ってたアナタのほうが何百倍もキラキラしてるわよ。

大学を出てから沖縄で痛~い体験をしたのね。あたしまでお尻が痛くなってきちゃったじゃない!ってオカマになんてこと言わせるのよ。初めての恋、初体験ってやつは、一生引きずるものだけど、アナタのそれはちょっとキツかったわね。あんなヒドいこと言われて、何も言い返せなかったのね。でもそれでよかった、ってあたしは思うな。アナタがビッチじゃなかったって証だもの。それに、アナタがあのとき静かに電話を切ったことで、その男はそのあとずっと罪悪感が消えなかったでしょうね。

それから渡ったアメリカでもいろいろあったみたいね。ないわけないよね。
それだけの経験をしてきた人だってことくらい、あたしにはわかるわ。
結婚生活もうまくいかなかったんでしょ?
離婚って、どちらかが一方的に悪いなんてケースは現実にはあまりないから、お互いに自分を責めるのよねぇ。時間がたてばたつほど。
でもね、離婚ってそんなに悪いことじゃないから。離婚したら恥ずかしいとかカッコ悪いとか、そんなのは旧石器時代の話だし、いまだにそんな感覚の旧人類には言わせときゃいいのよ。

『だめんず・うぉ〜か〜』の漫画家も言ってたけど、ダメンズってのは都合のいい女を嗅ぎ分ける嗅覚が発達してるのよね。そう、アナタのようないい子すぎる人。自分より相手を第一に考えるのよねぇ。嫌われたくないから、つい相手の言いなりになっちゃう。それで相手はどんどん調子に乗っていくの。あたしもそんな時期があったなぁ。カレのことが好きすぎちゃって、愛されたくて、必要だと思われたくて、とにかく尽くしまくったわ・・・。
都合のいい女になってはダメね。あたしはもう都合のいいオカマにならないって決めたの。それは自分の価値を下げることになるから。あたしの母は、都合のいいオカマになるためにあたしを生んでくれたわけじゃないもの。
えっ? オカマって時点で母は泣いてるって? そうかもね(笑)

AV に依存してた元カレさんもそうだけど、アナタはイケメンに弱いでしょ。あたしもイケメン大好きだからわかるわ。でも、アナタという女性は、軽薄なイケメンよりも、ホンモノのいい男にこそモテると思うのよね。だって、あんな切実で笑えて心洗われる物語を書く人に、真にやさしい男が惚れないはずないもの。
あらためて、Kindle 出版おめでとう。単行本での出版も楽しみね。そのときは初版本を買わせていただくわ。直筆のサインをもらいに行こうかしら。

最後に。
これからもアナタには書きたいことを書き続けてほしい、と思う。
出版の世界ではいろいろ制約もあるんでしょうけど、note の世界ではありのままのアナタの心の声を聞いて、ゲラゲラ笑ったりポロポロ泣いたりしたいの。ドロドロしててもいいじゃない。パッカーンしたっていいじゃない。
世界の普通だか車窓だかって noter は、アナタの影響で曝け出し精神に目覚めたらしいけど、美化された過去ばかり書いてるよね。その何倍カッコ悪い過去があるのよ!って言いたくなるわ(笑)
誰も不快にさせない文章は、誰の心にも響かないものよ。
そんなの詢川華子じゃないわよね。
あたしも弟のおすぎも、いろいろ言われてきたわ。数えきれないくらいね。
そんなノイズを気にしてはダメ。アナタの心と身体から湧き上がるボイスをお書きなさい。
ダサくてエロくてズルい女、あたしは好きよ。

ピーコより



詢川さんの記事で私がとくに好きな 10本をピックアップしました。

✅ 怒られるのは、あなたのせいじゃない(2020年5月21日)
✅ (死ぬまでに) 本当にしたいことをした結果・・・こうなった!【出版のご報告】(2020年11月29日)
✅ 繊細さん•HSPの恋愛と性。そして、わたしのこと。(2021年2月16日)
✅ 目に合う夜。ホワホワな私。(2021年3月17日)
✅ 空手チョップしたかった相手が、抱き合いたかった人(2021年5月5日)
✅ だまし、だまされ スリランカ。(2021年7月18日)
✅ 男性の温もりで暖を取る in 満員電車。(2021年9月3日)
✅【恋愛ヒエラルキー】異性はアリだけど、◯◯は恥(?)(2022年2月9日)
✅ 忘れられない痛みから学んだ、コト。(2022年3月22日)
✅ 越えなければならない壁が ソコには…ある!(2022年5月30日)

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