見出し画像

グループワークでデザイン思考が輝く!企画力を追求するDMMアルファ室の実践レポート

アルファ室 プロダクトマネージャー/プランナーの石田です。こんにちは。

突然ですが、企画をしようとするとき「どこから手をつければいいかわからない」など感じられたことはないでしょうか。

企画=ものすごい閃きが降りてくる!

そんな風に考えている方もいるかもしれません。
そこで、アルファ室内で「デザイン思考」を用いた企画のアウトプットをする取り組みを設計・実施してみましたのでご紹介いたします。


どうやって設計したか?

<まずは背景目的を整理・言語化する>


  • 背景

    • アルファ室には多くのプロジェクトマネージャーが在籍しており、普段プロジェクトを成功に導くために業務遂行しているメンバーが多い。

    • しかし、私たちアルファ室として大切にしているユーザーフォーカスの価値観(以下のnote記事を参照)育てながら、プロジェクトの遂行だけでなく、プロダクトの価値を高めるプランニングスキルを向上させて、品質の高いプロダクト開発も目指したい。

  • 目的

    • DMMのプラットフォームの全体像を把握し、ユーザーエクスペリエンスを全体から見直すこと。

    • 個別のビジネスや製品の改善ではなく、ユーザーが遭遇する全体のシナリオに沿った体験改善に焦点を置き、ユーザーの課題を理解した上で解消すること。

  • ゴール

    • デザイン思考等の手法を用いてプランニングスキルを鍛えること。ユーザーの課題を深く理解し、その課題を解決するためのアクションプランを詳細に整理・設計・計画・実現すること。

    • それによりアルファ室からプロダクト改善の成果をユーザーに体感してもらえること。

  • 目標

    • 4月末までに企画案を10以上リスト化する!


<使う手法を選ぶ>


今回は、デザイン思考を用いてみました。
また、個人でワークするのではなく、グループワークによるメリットを活用しようと考えました。

説明用のスライド


<ネーミングを考える>


この活動を定着させたいので、みんなが覚えやすく・呼びやすい名前がほしい。理解浸透してもらえるために・・ということで
ここまでまとめた内容に思いを込めて取り組み名を考えました。

UXデザインの手法を用いたスキルアップ=UX+exercise
ユーザーエクスペリエンスへの旅=Journey

上記の単語を組み合わせて「Uxercise Journey」と名付けました。
ちょっと読みづらいので、略称とし「エクジャ」としています。


<具体的な流れを設計する>


1日1時間、2日間に渡った設計にしました。
2日間となると、かなりボリュームがる内容に見えますが、時間割としてはかなりスピード感を持って考えるワークにしています。(=exercise)

Day1 タイムスケジュール
Day2 タイムスケジュール


<事前準備をする>


ここまでは、ある意味勝手に私自身が構想したのですが、
この内容でよいか?また準備するものは?など、協力者を集めてチーム化し、すり合わせしました。
事前準備としては、以下を準備しました。

・定量的なデータサマリ
  →利用ユーザーの属性や売上データなど
・定性的なデータサマリ
  →VoCなどから、どんな声が届いているかの概要
  →お客様の体験として参考になる他社事例
・その他参考情報
  →Good Design賞や総務省の情報アクセシビリティ好事例など
・ペルソナ・カスタマージャーニーマップの作成

ワークの前に準備をした内容

また、チームで会話する中で、ワーク最終日に「Good Idea賞」を選出しようという声があがり、取り入れることにしました。
描いた構造が、どんどん具体化していく過程は、おもしろいです。

実際に実施した内容

どんな仕上がりになったか・・というとこんな感じです。

<準備したペルソナ例>


こちらは定量的なデータからある程度想像した上で、AIを活用して作成してみました。
本来は、ユーザーインタビューなどしたいところではありますが、AIを使えるというのも利点がありますね。

新規ユーザーのペルソナ田中翔太さん(画像も何もかもAI作)


<カスタマージャーニーマップ>


〜 1日目 〜
事前準備の際に、大枠は記載しておきました。
4人1組とし、3つのチームに分けグループワークを行いました。
まずは行動・思考を付箋で書き出します。
その後に、ユーザーの課題とその解決案をブレストしました。

枠組は用意して付箋をみんなでペタペタと。

<体験コンセプトのプロトタイプ作成>


〜 2日目 〜
引き続き課題と解決策をアイディアをブレストを行い、以下のフレームワークを使って、体験コンセプトのプロトタイプを作成しました。

体験コンセプトのフレーム

デザイン思考ステップの「プロトタイプ」です。
このステップは実際にfigma等で制作するイメージを持つ方も多いかもしれません。
今回は、まずは企画を立てるという意味で、企画の試作品=叩きと捉えて
これを「プロトタイプ」として位置付けました。

どんな業務であれ、自身が創出した案は、いきなり「完成系」ではない認識です。
デザイン思考における「プロトタイプ」の次ステップ、「テスト(評価と改良)」へ進み、チーム内でレビューをする形で成果物のレベルをあげる流れを設計し、実行しました。

2日間に渡り、1時間づつという限られた時間でしたが、
1日目は各チーム内で意見が活発に行われ、多くの付箋がジャーニーマップに記録され
2日目はAIを用いたアイディアの言語化を行い、企画コンセプトのプロトタイプが14案も創出されました!
目標としていた10案を軽く超えた成果が出せてよかったです👏

実施した結果

実施後のアンケートでは以下のような感想が書かれました。

アンケートサマリー

無事、Uexercise Journey 1回目を終えることができました。
このワークでのアウトプットから、企画の深堀や実行へ移る動きも始まりました。
2日間で作成した成果物を活用し、こんな動きもしています。

1. ペルソナのフレームワークの作成
2. AIを用いたユーザーインタビューを試す
3. カスタマージャーニーマップのテンプレート作成
4. 課題と解決案の深堀り、新たなアウトプットの作成

続けて、1回目のアウトプットから、さらに深堀したワークを2回目実施へ繋げていく準備中です。(=Journey)

おわりに

企画をしよう!と声をあげるのは簡単ですが、丁寧且つスピード感持って進めること・仲間を巻き込んだ流れを作るというのは、メリットがあると感じました。

まだまだ、企画の質や精度をあげるための、工夫や改善は模索中ですが
この記事がすこしでも参考になれば幸いです。

現在アルファ室ではいっしょに働く仲間を募集しています・・!

この記事を読んで、興味を少しでもお持ちになられたら気軽にお話ししてみませんか。
アルファ室では、60事業以上を展開するDMMにおいて、ユーザーの声を元にした改善を企画・開発することに挑戦ができます。

この記事が参加している募集