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プロダクトを持たない組織のプロダクトマネージャーの役割と醍醐味
こんにちは。
アルファ室 プロダクトマネージャーチームのマネージャーを務める下山です。
今回は、私が担当しているアルファ室のプロダクトマネージャーの役割やその醍醐味について、お話ししていきたいと思います。
プロダクトを持たない組織にプロダクトマネージャー?
我々DMM.com アルファ室には、プロダクトマネージャー(PdM)職のポジションがあります。
プロダクトマネージャーとは、その名の通り「プロダクト」をマネージメントする存在であり、「プロダクト」に責任を持ち成功に導くためのポジションです。
しかし、我々アルファ室は自分達でプロダクトを持っていません。
以下のように実際にプロダクトを持つ事業部やプロダクトオーナーと関係性を持ちながら、新規サービスのプランを考えたり、既存サービスの改善企画を考え、実行しリリースまで持っていくことが、アルファ室の大きな役割になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1717930380318-v9TIJ6SyLE.png?width=1200)
このような組織の中で活動する私たちプロダクトマネージャーが、具体的にどのようなことをしているのかをお伝えしたいと思います。
DMMサービス全体を最大化させる理想を追い求める仕事
現在DMMには、60を超えるサービスがあります。
それぞれに、事業責任者やディレクターの担当がいらっしゃいますし、サービス・プロダクトは着実にグロースしていっています。
私たちアルファ室のプロダクトマネージャーは、その個々のサービスを俯瞰的に観察し、最大化するための施策を企画・実行していく役割にあります。
その中でも最も重要なのが、ユーザーにとって必要な価値を定義し、その価値を正しく提供することです。
その結果、DMMサービス全体の利益に繋がるよう行動しています。
具体的には、事業やサービス全体の主要なKPIを日常的に確認したり、サービスのリスクになり得る課題にいち早く取り組んだりし、
またある一つの事業・プロダクトに縛られず全体を俯瞰的に見て、理想のプロダクトを追い求めるのが我々の役割になります。
一般的なPdMとは違う、必要な視点やスキル
それぞれのサービスは、領域もエンターテインメントから社会課題の解決まで非常に幅広く、サービスによって届けるべき価値は異なります。
売上目標や事業KPIはもちろん、事業規模や事業フェーズも異なるため、一般的にイメージされるプロダクトマネージャーよりも、幅広い見識と柔軟な対応力が求められる点が大きな違いです。
各サービスに対するドメイン知識が問われますし、サービスを取り巻くビジネス環境や市場動向にも目を配る必要があります。
以下の記事で取り上げている、『リソースの全体最適化』などがまさにそういったスキルが問われる局面です。
「こっちの事業を考えると〇〇が良い。でも、あっちの事業を考えると△△が良い。」といった具合で、課題やソリューションパターンもさまざまになります。
私たちが検討することはプロダクト全体にかかることですので、
私たちが「やろう!」と言えば、社内の多くの人やプロダクトを動かすことになります。
それだけの責任がありますから、要求の取りまとめと合意形成を慎重に行う必要があるのです。
こうした計画検討のフェーズにおいては、高度なファシリテーション能力や説明責任能力も欠かせません。
その点を踏まえて、アルファ室内では「プランナー」と呼んだりもしています。
多くのステークホルダーを巻き込みながらプロジェクト化していくには、PdMの能力の中でも企画・計画力(プランニング力)が特別に必要になってくるためです。
![](https://assets.st-note.com/img/1717931809568-Dxhfc6bsZk.png?width=1200)
アルファ室のPdMの「面白さ」と「難しさ」
大前提として、PdMの名の元での活動になるので、モノ作りや数字へのコミットはもちろん面白さであり、醍醐味です。
そこに、これまでに書いた通りアルファ室のPdMならではの観点が加わってきます。
まず、各サービスに対する理解を深めていかなければいけません。
システムの歴史や組織の歴史がありますので、それぞれの経緯や状況を押さえていく必要があるので、ここは難しいポイントだと思います。
また、DMM全体のプロダクトを扱うということは、必然的に企画の緊急性も高いですし、朝令暮改になることも頻繁にあります。
そうしたスピードやピボットに柔軟に対応していくことは、面白さでもあり難しさでもあると思います。
さらに、ステークホルダーの数も非常に多いです。CxOをはじめとする経営層とのやり取りも頻繁にあるので、経営戦略などを踏まえた上で組織を動かしていくやりがいがあります。
仕事上の面白さ・難しさを上げればキリがありませんが、アルファ室としての醍醐味はこれらが特徴的ではないでしょうか。
さいごに
ここまで、プロダクトを持たないアルファ室のプロダクトマネージャーについて色々お話しさせていただきました。
また先日、弊社オウンドメディア『DMM inside』にて、インタビューを受ける機会をいただきました。
合わせてご覧いただければ、アルファ室のプロダクトマネージャーについてさらに解像度が上がると思います。ぜひご覧ください。
私たちはプロダクトを持っていないチームですが、
プロダクトの価値を創り、世の中に届けるプランニング(戦略・戦術)の立案から実行まで、全てに責任を持つことに変わりはなく、常にプロダクトに向き合っています。
そして、特殊な環境下で特別なスキルを磨くきっかけにもなると思います。
エンタメの世界や社会課題を解決し世の中をもっと良くしたい!
テクノロジーを用いて課題を解決したい!
という想いをお持ちの方は、是非、募集要項をチェックしてみてください。