マガジンのカバー画像

MAKERS

322
DMM.make AKIBAでモノづくりや事業を行う企業やクリエイター、アーティストなど”MAKERS”の皆さんの活動をご紹介していきます。
運営しているクリエイター

#活動報告

活動報告33(2024年3月)

プロジェクト薬箱「機能試作①」  機能試作品は完成したが、一点ものなので普段の作業にはRaspberry Pi 400を用いている(タイトル画左)。これは、キーボードにRaspberry Pi 4を組み込んだもので、これに40ピンGPIOエクステンダーを取り付けて使っている。取り回しが楽で持ち運びやすいのがメリット。  プログラミングも少しずつ進んでおり、主要となる3つのUIの基本形は完成している。半年前に完成していた時間設定UIに加え、認知向上UIとカレンダーUI。この3つ

活動報告32(2024年2月)

プロジェクト薬箱「筐体作成③」  再度外注していた新たな筐体が完成した。元はダイソーの道具箱だけど、外装を張り付けてくれたおかげで、ちょっと高級感も醸し出されている。あらためてOSインストールから始めるが、いつの間にかラズパイOSのインストールが楽になっていた。プロジェクトを始めたころは、NOOBS使用でそれなりに苦労した思い出があるが、今はRaspberry Pi Imagerにより直感的にインストールでき楽になっていた。VNCでリモート接続できるようにして、いざ周辺機器の

活動報告29(2023年10月)

活動報告29(2023年10月)   プロジェクト薬箱「筐体作成②」  外注していた筐体が完成した。正確にいえば、薬箱の上蓋に該当する部分で(タイトル画参照)、その下に薬が収納される箱がつく構造となっている。製品のサイズ感を反映した試作品であり、蓋内部の空間に余裕があるため工作の難易度も低く、Raspberry Piの熱問題も生じない。ただ、ケース全体の堅牢性に不安があり、その理由はダイソーの冷蔵庫用トレイを用いており、ふたの部分は柔らかいポリプロピレン製となっている。  他

活動報告28(2023年7月)

プロジェクト薬箱「クラス」  薬箱のプログラミング作成に本格的に取り組む前に、オブジェクト指向における中核的概念であるクラスの理解を避けては通れない。これにより効率的なかつ整理されたコードを書くことができ、Pythonの効率を最大に引き出すことが可能となる。そこで、習作としてネット記事を参考にしながら、いくつかプログラミングしてみた。  タイトル画左は、前回言及したトランプの神経衰弱。マーク毎に色分けをして多少なりとも難易度を下げて、試行回数を競うゲームだ。タイトル画右は、有

活動報告27(2023年4月)

プロジェクト薬箱「筐体作成①」  プログラミングについては、オブジェクト指向を極めるべく、まずはクラス化を重点的に学習する。タイトル画にある本で基礎固めを行い、試しにリバーシや簡単テトリス等のゲームも作成してみた。また、トランプの神経衰弱を作成したときだが、トランプ記号を描写するには、tkinterのCanvas クラスに用意されたcreate_imageを用いて、画像オブジェクトを描画することを最初に考えた。しかし、文字コードをみると、文字列扱いのトランプ記号というものがあ

活動報告26(2023年1月)

プロジェクト薬箱「中間報告」  これまで2年間にわたり毎月投稿してきた。DMM.make AKIBAの「スタートラインプログラム」の支援を受ける条件として、毎月の進捗状況を投稿するように依頼されたのが、その理由。2022年11月で支援期間が終了し、12月で移行期間も終了。こうして、投稿を続ける義務から解放されたため、投稿も途絶えていた。しかし、この1月からもDMM.make AKIBAのHoliday会員として、週末に細々とものづくりを続けていた。という訳で、それ以降の進捗状

活動報告25(2022年11月)

プロジェクト薬箱「起業準備」  今月は、コロナ対策の別プロジェクトについて、出願完了したのでその報告から。出願したのはマスクであり、従来の不織布フィルタとは違った機序を採用しているのが特徴。出願に引き続き、即審査に申し込むことにした。うまくいけば、来年前半には特許化できるかもしれない。  もう一つは、薬箱からの派生プロジェクト。薬箱のプロジェクトを開始して2年たち、ゆっくりではあるが着実に発展する一方、コンセプトが一般向けでないところをツラく感じてきた。そこで、薬箱の中核アイ

活動報告24(2022年10月)

プロジェクト薬箱「3D CAD編(Fusion360 / 02)、Python編(中級10)」  最初に、先月のFusion360の続きから。3D CADを設計だけでなく、他の場面にも応用できる方法を思いついたので早速試してみる。それは、装置の大きさをどの程度にするかという判断を、基準となる各種製品と比較することで参考にできること。 使い勝手を考慮しないと限定した場合に、一般的に小さい製品の方が空間占有率の面から好ましいのは確かだが、据え置き型の装置を前提すると、存在感とい

活動報告23(2022年9月)

プロジェクト薬箱「3D CAD編(Fusion360 / 01)」  今月は、2年越しで進めてきたコロナ対策の別プロジェクトについて、特許出願用の図面が完成したのでその報告から。出願するようになってから5年程経過するが、現在までの活動を総括すると、アイデアの洗練度や製図手法の違いから大きく3期に分けることができる。   まず、手探りの第1期。特許出願や製図のことを全く知らなかったのでプレゼンの延長ととらえ、PowerPointを使って製図を行った。立体図や透視図も作図しており

活動報告22(2022年8月)

プロジェクト薬箱「Python編(中級9)」   まずは、先月までのPythonによる自動化処理の総仕上げとして自習課題を行った。対象は、メールやブラウザ使用において業務効率化につながりそうな部分。具体的には、Gmailで受信したメールを解析し内容に記載されたURLをブラウザで開き、それを開いたことを相手に返信して知らせるプログラム。Line NotifyというAPIを使用し、アプリを開くことなく相手のLINEにメッセージや画像・スタンプを送信するプログラムを試作した。HTM

活動報告21(2022年7月)

プロジェクト薬箱「Python編(中級8)」  まずは、新たに取得できた特許権の報告から(タイトル画参照)。これは2018年5月に出願した止血器具で、自分にとっては記念すべき第1号にあたる。何も知らない状況から始まった手探り状態での出願だったので半年以上もかかったし、製図についてもPowerPointで作成したりしている(パワポは万能だな)。一連の特許の中で取得が最後になってしまったのは、補正を行っても拒絶査定を覆せなかったというのが理由。前に報告した医療用圧迫器具の審査動向

活動報告20(2022年6月)

プロジェクト薬箱「Python編(中級7)」  「白って200色あんねん」先頃バズっていたこの発言を受けて、白系統の色を当てるゲームを作ってみた。現在、Pythonのtkinterで薬箱のGUIをデザインしているが、力試しとしての寄り道だ。 モニター画面上の色は、光の三原色であるRed, Green, Blueの各要素がどれだけの割合で含まれるかで記述されており(加色混合という)、各要素は0~255までの10進数で表現される。例えば、RGB値で(255, 255, 255)

活動報告19(2022年5月)

プロジェクト薬箱「Python編(中級6)」  今月は趣向を変えて、まずは新たに取得できた特許権について宣伝も兼ねて簡単に説明してみる(タイトル画参照)。これは2018年に出願したもので、自身2番目に考案した医療用器具となる。本来は、動脈からの出血に対する止血装置を想定してスタートしたが、発明は広い視点からよりデカく考える、という方針にしたがって、止血行為の本質である「圧迫」に注目して設計した。体の任意の部位に、正確な圧力で、精緻に制御できるという特徴を有しており、止血以外に

活動報告18(2022年4月)

プロジェクト薬箱「Python編(中級5)」  当初はRaspberry PiのGPIOを制御するためにPythonの学習を始めたのだが、ギリギリの能力では不安だし、またPython自体が面白いのでここまでプログラミング学習を重ねてきた。相応に理解も深まったので本書でPythonの総論的学習を終了とする潮時と考え、今後はPythonの各論として薬箱のGUIとGPIO制御に力を注ぐことにした。   今月も11冊目:「退屈なことはPythonにやらせよう」の続きとして、特に学習的