阪前理特

内科系クリニックの院長のかたわら、コンサルタントを経て医療用機器の企画・開発を行うよう…

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内科系クリニックの院長のかたわら、コンサルタントを経て医療用機器の企画・開発を行うようになりました。今までに止血器具や医療用圧迫器具、歩行装具、ランニングシューズなどの特許を出願しています。少子・高齢化という問題について、新たな視点からの対策を提案していきます。

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    DMM.make AKIBAでモノづくりや事業を行う企業やクリエイター、アーティストなど”MAKERS”の皆さんの活動をご紹介していきます。

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活動報告25(2022年11月)

プロジェクト薬箱「起業準備」  今月は、コロナ対策の別プロジェクトについて、出願完了したのでその報告から。出願したのはマスクであり、従来の不織布フィルタとは違った機序を採用しているのが特徴。出願に引き続き、即審査に申し込むことにした。うまくいけば、来年前半には特許化できるかもしれない。  もう一つは、薬箱からの派生プロジェクト。薬箱のプロジェクトを開始して2年たち、ゆっくりではあるが着実に発展する一方、コンセプトが一般向けでないところをツラく感じてきた。そこで、薬箱の中核アイ

    • 活動報告24(2022年10月)

      プロジェクト薬箱「3D CAD編(Fusion360 / 02)、Python編(中級10)」  最初に、先月のFusion360の続きから。3D CADを設計だけでなく、他の場面にも応用できる方法を思いついたので早速試してみる。それは、装置の大きさをどの程度にするかという判断を、基準となる各種製品と比較することで参考にできること。 使い勝手を考慮しないと限定した場合に、一般的に小さい製品の方が空間占有率の面から好ましいのは確かだが、据え置き型の装置を前提すると、存在感とい

      • 活動報告23(2022年9月)

        プロジェクト薬箱「3D CAD編(Fusion360 / 01)」  今月は、2年越しで進めてきたコロナ対策の別プロジェクトについて、特許出願用の図面が完成したのでその報告から。出願するようになってから5年程経過するが、現在までの活動を総括すると、アイデアの洗練度や製図手法の違いから大きく3期に分けることができる。 まず、手探りの第1期。特許出願や製図のことを全く知らなかったのでプレゼンの延長ととらえ、PowerPointを使って製図を行った。立体図や透視図も作図しており

        • 活動報告22(2022年8月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級9)」  まずは、先月までのPythonによる自動化処理の総仕上げとして自習課題を行った。対象は、メールやブラウザ使用において業務効率化につながりそうな部分。具体的には、Gmailで受信したメールを解析し内容に記載されたURLをブラウザで開き、それを開いたことを相手に返信して知らせるプログラム。Line NotifyというAPIを使用し、アプリを開くことなく相手のLINEにメッセージや画像・スタンプを送信するプログラムを試作した。HTM

        活動報告25(2022年11月)

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          活動報告21(2022年7月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級8)」  まずは、新たに取得できた特許権の報告から(タイトル画参照)。これは2018年5月に出願した止血器具で、自分にとっては記念すべき第1号にあたる。何も知らない状況から始まった手探り状態での出願だったので半年以上もかかったし、製図についてもPowerPointで作成したりしている(パワポは万能だな)。一連の特許の中で取得が最後になってしまったのは、補正を行っても拒絶査定を覆せなかったというのが理由。前に報告した医療用圧迫器具の審査動向

          活動報告21(2022年7月)

          活動報告20(2022年6月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級7)」  「白って200色あんねん」先頃バズっていたこの発言を受けて、白系統の色を当てるゲームを作ってみた。現在、Pythonのtkinterで薬箱のGUIをデザインしているが、力試しとしての寄り道だ。 モニター画面上の色は、光の三原色であるRed, Green, Blueの各要素がどれだけの割合で含まれるかで記述されており(加色混合という)、各要素は0~255までの10進数で表現される。例えば、RGB値で(255, 255, 255)

          活動報告20(2022年6月)

          活動報告19(2022年5月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級6)」  今月は趣向を変えて、まずは新たに取得できた特許権について宣伝も兼ねて簡単に説明してみる(タイトル画参照)。これは2018年に出願したもので、自身2番目に考案した医療用器具となる。本来は、動脈からの出血に対する止血装置を想定してスタートしたが、発明は広い視点からよりデカく考える、という方針にしたがって、止血行為の本質である「圧迫」に注目して設計した。体の任意の部位に、正確な圧力で、精緻に制御できるという特徴を有しており、止血以外に

          活動報告19(2022年5月)

          活動報告18(2022年4月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級5)」  当初はRaspberry PiのGPIOを制御するためにPythonの学習を始めたのだが、ギリギリの能力では不安だし、またPython自体が面白いのでここまでプログラミング学習を重ねてきた。相応に理解も深まったので本書でPythonの総論的学習を終了とする潮時と考え、今後はPythonの各論として薬箱のGUIとGPIO制御に力を注ぐことにした。 今月も11冊目:「退屈なことはPythonにやらせよう」の続きとして、特に学習的

          活動報告18(2022年4月)

          活動報告17(2022年3月)

          プロジェクト箱「Python編(中級4)」  気が付けば1年近くPythonの学習に最優先で取り組んでいたが、ようやく実用的なレベルに到達できたので、Pythonの総論的学習の仕上げに取り掛かると同時に、薬箱のGUI製作も開始することにした。 11冊目:Al Sweigart (2017) 「退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング」。この本は多くの人に推薦されているので楽しみにしていた。原書第2版はすでに出ているので、どう

          活動報告17(2022年3月)

          活動報告16(2022年2月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級3)」  今月はtkinterによるGUIの実践編。薬箱のGUIをデザインする前に、腕試しとしてオリジナルのプログラムを何本か作ってみることにした。 1本目は、カラーチャート。GUIの配色を考えるにあたり、色見本があった方が試しやすい。RGB指定によれば16bit 4096色まで設定できるが、分かりづらいので色名称の指定で作ってみる。ネット上に色の名称一覧があるのでコピーして準備完了。  まずLabelのpack()配置を利用することで

          活動報告16(2022年2月)

          活動報告15(2022年1月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級2)」  アルゴリズムを一通り終えて、より具体的なプログラミングへ。今月は、PythonのGUIであるtkinterを学んだ。これにより、Raspberry Piを中核とした薬箱のインターフェースの設計が可能となる。スマートフォンのアプリ全盛のこの時代に、CUIだけでは到底周囲に受け入れられないのは明らかだ。 ということで、10冊目:辛島信芳 (2019) 「Pythonをおぼえた人がGUIアプリケーション開発をするためのtkinter

          活動報告15(2022年1月)

          活動報告14(2021年12月)

          プロジェクト薬箱「Python編(中級1)」  今月からPython中級編がスタート。ある程度の知識が身についたと感じられるものの、コードが自由に書けるレベルには程遠い。どこかの本に書いてあったが、これを家づくりに例えると「道具の使い方を知っているだけでは家を建てることはできない」ということになるそうだ。確かに知識があればコードを読めるようになるが、実際にコードを組めるようになれるかは全くの別問題だ。そこで、具体的なコードに数多く触れて、実際にプログラミングしてみる地道な作業

          活動報告14(2021年12月)

          活動報告13(2021年11月)

          プロジェクト薬箱「Python編(初級4)」  今までは、活動レポートをnoteに投稿していたが、今後は指定メディアがオンラインコミュニティに変更になるということで、これがnoteヘの最後の投稿となるのかもしれない。先月からの特許の話の続きについては、雑談としてオンラインコミュニティに振り分けるとして、早速今月の進捗状況へ。 7冊目:Bill Lubanovic (2015)「入門 Python3」を取り上げる。今までの参考書は全てkindleでまかなっていたが、この本の

          活動報告13(2021年11月)

          活動報告12(2021年10月)

          プロジェクト薬箱「Python編(初級3)」  COVID-19が鎮静化し、ようやく緊急事態宣言も解除された。このように感染者数が激減した理由については、確定したものはなく様々な説がある。諸外国の動向をみても、ワクチン接種率が進んだことだけでは説明がつかない。そこで、50年前に提唱された「Error catastrophe」により自壊したという説にも相応に説得力がある。もしそうなら、COVID-19は終息したと言える。ただし、デルタ型変異ウイルスに限定されるが・・・。  とに

          活動報告12(2021年10月)

          活動報告11(2021年9月)

          プロジェクト薬箱「Python編(初級2)」  秋葉原には、おでん缶で有名な自販機の聖地が存在するが、最近は「カレーは飲み物」を地でいく「カレーな気分中辛」という清涼飲料水が自販機で売られるようになった。さすがに具は入っていないが、十分アリで缶飲料の可能性を広げてくれる。  DMM Akibaの12階給湯室にも自販機が設置してあるのだが、夏の終わりとともに12階の自販機で売っていた綾鷹抹茶ラテがラインナップから消えてしまった。売れすぎて一時期店先から消えていたが、ここの自販機

          活動報告11(2021年9月)

          活動報告10(2021年8月)

          プロジェクト薬箱「Python編(初級1)」  昨年1月のCOVID-19国内第1例以来、19ヵ月間患者・スタッフを含めてコロナゼロであった我が担当クリニックも、この8月には複数名が発症し対応に追われていた。幸いにしてクラスター化することなく鎮静化したのだが、あらためてデルタ株の感染力の強さを思い知った。教訓は、判断に迷うなら即PCR検査、想定よりも常に拡大対応でリスク管理をすること・・・か。いつの時代も兵站は重要で、戦力の逐次投入は最悪手だ。 今回は趣向を変えて医療機器の

          活動報告10(2021年8月)