活動報告29(2023年10月)
活動報告29(2023年10月)
プロジェクト薬箱「筐体作成②」
外注していた筐体が完成した。正確にいえば、薬箱の上蓋に該当する部分で(タイトル画参照)、その下に薬が収納される箱がつく構造となっている。製品のサイズ感を反映した試作品であり、蓋内部の空間に余裕があるため工作の難易度も低く、Raspberry Piの熱問題も生じない。ただ、ケース全体の堅牢性に不安があり、その理由はダイソーの冷蔵庫用トレイを用いており、ふたの部分は柔らかいポリプロピレン製となっている。
他には、液晶モニターとして4.0 インチ TFT 液晶ディスプレイモジュールを用いたが、思ったよりもモニターサイズが小さくて全体的に貧相な外観となった。最近のベゼルレスの時代には、まったく合わない。何よりも致命的な問題は機能面であり、液晶画面が映らない。どうやらRaspberry PiとのSPIインターフェースがうまくいかない。また、カメラも映らず、原因不明。検索し適切と思われるドライバをインストールしてもダメ。安価な中華製品を購入したため製品自体の品質にも疑念が湧く。あらためて調べたところ、Raspberry Piでは、機器の相性の問題が結構生じるらしい。
Raspberry Piには未完成の部分があってそれが魅力でもあるのだが、PCのように機器を接続すれば当然のように動作するという前提が崩れ、軽いカルチャーショックを受けた。量産化を重視するあまり、コスト面から安価な中華製品を用いたが、それが間違いのもと。考え方を180度変えて、ネット上に接続手順が記載されていて確実に接続できる周辺機器を選択することにした。つまり、コスト度外視の高級試作品へ。
具体的には、高止まりしたRaspberry Pi 4を買いなおし、周辺機器も7インチ Raspberry Pi用タッチモニター IPSパネル、純正Raspberry Pi カメラモジュール V3、日本製usb接続スピーカーを買い揃えた。筐体自体についても、GPIO40ピンの出力を取り出しやすいように設計し、部品固定にはグルーガンではなくネジを使用、メンテナンス性と堅牢性の観点から材質も考慮。結局、部品代だけで10万円近くになった。そして、Raspberry PiにOSや必要なドライバをインストールして、あらかじめ周辺機器が動作することを確認。それから外注をした。セカンドトライ!
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