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活動報告33(2024年3月)

プロジェクト薬箱「機能試作①」
 機能試作品は完成したが、一点ものなので普段の作業にはRaspberry Pi 400を用いている(タイトル画左)。これは、キーボードにRaspberry Pi 4を組み込んだもので、これに40ピンGPIOエクステンダーを取り付けて使っている。取り回しが楽で持ち運びやすいのがメリット。
 プログラミングも少しずつ進んでおり、主要となる3つのUIの基本形は完成している。半年前に完成していた時間設定UIに加え、認知向上UIとカレンダーUI。この3つのUIが切り替わるようになっている。あとは、このプログラムをラズパイに積み替えるだけで良いと思っていたが、簡単にはいかなかった。
 
 まず、プログラムは同じPythonなので問題なく動く。最初の問題は、画面のレイアウトが崩れること。あらかじめモニターの画素数を踏まえてUIの大きさを計算していたのに、なぜか端が見切れる。結局、ラズパイ上で試行錯誤し画面調整することになった。続いての問題は、必要なモジュールやフォントをラズパイにインストールしなければならないこと。地味に面倒くさい。次にデフォルトのフォントはPibotoLtという中華フォントであること。日本の漢字とは似ているようで微妙に違っており、違和感が半端ない。色々調べてデフォルトをNoto系のフォントに変更し、ストレスを減らす。
 
 また、装置にはLEDを取り付けるのだが、開発を始めた頃はフルカラーLEDを知らなかったので、各色のLED灯を複数並べるつもりだった。しかし、この4年間にLED器具が急速に普遍化し、100均でもLEDテープライトを入手できるようになった。特に、コントローラー付きのフルカラーLEDは、ボタン一つで点灯パターンを操作でき、流れるように光が移動したり虹色に点滅したり、表現力がすごく上がっている。前は秋葉原で一部の店にしか取り扱っていなかったのに・・・
 
 これはNeoPixelという製品で、LED1個ずつにIC(マイコン)チップが搭載されたLEDである(タイトル画右)。LEDの色や明るさを細かくコントロール可能で、テープ状だけでなく、ブロック状、円形状、シート状と実に多彩な形態がある。
 そこで方針を変え、個別のLED灯ではなくNeoPixelをそのまま搭載へ。ドライバを入手し、いつものように紆余曲折を経て点灯できるようにした。虹色が遷移する点灯パターンのコードは簡潔で短いのだが、このコードで何故この点灯になるのかを解明するのに苦労した。到底自分では思いつかないものである。

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