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「推しぬい」第5弾を作りました!〜千と千尋の神隠しのハク〜

かねてから製作している「手作り推しぬい」、第5弾を製作しました。

「千と千尋の神隠し」のハクのぬいです。
今回は今までのように市販の素体に髪・顔パーツのワッペン・服を取り付けたものではなく、一から自分で作った正真正銘「最初から最後までオリジナル」のぬいぐるみです。
今回はキャラのお顔立ち的に直接刺繍をした方が良いなと思ったこと(二重まぶたなど、どうしてもワッペンにするには細すぎて無理ですからね…汗)から、市販の素体ではなく自分で素体を作ることに決めたのですが、そこそこ裁縫に自信がついてきたとはいえまぁ大変でした…苦笑

拘った点


自分の記憶の中では切れ長の目の毅然とした雰囲気のキャラだったのですが、画像検索していて改めて見てみると千尋におにぎりを食べさせているシーンのハクの表情が本当に優しくて。

なので、刺繍をする際の下描きでは切れ長の目を意識しつつも、表情はおにぎりのシーンのときの優しい感じにしました。
お顔を作っていてふと思ったんですが、ハクのようにはっきりした整った顔立ちのキャラよりもむしろ千尋のようなあまり特徴のない、典型的な素朴な日本人顔のキャラの方がぬいを作るとなると難しそうな感じがしますね…汗

苦労したところ

やはりなんといっても一からぬいぐるみの素体を作るのは大変でした…。
ガイドブックを参考に生地を切って縫い合わせていっても全然完成形が想像できなくて、これ本当にぬいぐるみになるの??と半信半疑のままひたすらチクチクと縫い合わせていましたね苦笑


参考…「てづくり推しぬいbook」より

また、やっと綿を詰めて全身ができたと思ったら今度は頭部がグラグラで安定しない、という事態が発生してしまいまして。涙
頭部については、以前から度々ぬい製作で参考にさせていただいているこちらの動画を参考にちょっと特殊なコの字閉じで補強させていただきました。

衣服について

ハクの着ている着物は水干(すいかん)といって主に平安時代の男子の装束なのですが、これはぶっちゃけTシャツと着物の袖の作り方さえわかっていればさほど難しくはありません。
ちなみに、本当なら下にちゃんと(ハクなら青色の)着物を着込んでいないといけないのですが、めんどくさかったのでそこは省略しました←
(着物を作らない代わりに青い生地を切って袖を作り、白い生地の下に縫い付けました)

足元は草履だったのですが、これも足袋つき草履を作ったことがあれば難しくはないかと。(裸足なので足袋にあたる部分の生地は肌の生地と同じものにして、裸足に見えるようにしています)
なんやかんやでぬいぐるみの服はオーソドックスなTシャツさえ作れたらなんとかなる、という感じだと思いますね。笑
(ただし、経験上袴はめちゃくちゃ難しかったです…

製作動機

なぜ、今頃になって「千と千尋」?と疑問に思われる方もおられるでしょう。
一言で言うと、ピ◯シブで素敵な千と千尋の二次創作小説を偶然読んだから、というのが大きな動機です。笑
なんというか、ジブリ作品でこの手の二次創作とかそれこそCP(カップリング)の作品ってあるイメージがなくて意外だったんですが、意外とあるものなんですね。
千と千尋に関しては、ちょうど映画公開当時10代だった子達が二十年以上経っていい年齢の大人になって、子供時代の思い出の作品を振り返っていたらいわゆる沼落ちして創作活動にハマるようになった…という経緯の方が多いのかなぁ、と思いました。
(ちなみに私は当時千尋と同じ10歳でした)

あとは、自分自身もジブリ作品は好きでど◯ぐり共和国のグッズコーナーも時々閲覧することがあるんですが、ぬいぐるみというと基本的にトトロや猫バス、ジジ、坊ネズミ…など動物系のキャラばかりで人間キャラのぬいぐるみというのがどうやら販売されていないようなんですよね。(ハクは厳密に言うと人間ではありませんが)
で、ジブリにはハクだけでなく魅力的な人間キャラがたくさんいるのにぬいぐるみがないというのは勿体ないな〜…と思ったというのも動機の一つとしてあります。
そもそも推しぬいの概念というのは基本的には市販でぬいが販売されていない→ないなら自分で作っちゃおう、というものですからね。
(念の為書き記しておきますが、私が今まで作った、そして今後も作るぬい達はあくまで個人の趣味の範囲内で作ったものであり利益に繋がるようなことは一切致しません。

感想まとめ

とにかく、一から作るのは本当に大変でしたが、その分達成感もかなりありましたね。
何より、お顔をワッペンではなく刺繍として直接顔の生地に施せたのが嬉しかったです。
やっぱり、ボタンとかワッペンだとどうしても作れる表情に限界がありますからね…汗

このぬいを実家に帰省する際持っていって母に見せたところ、あのめっちゃイケメンの子やんな!?確か龍になる男の子!と一目で分かってくれました。(細かいストーリーは覚えてなくても龍に変身するイケメンの男の子が出てきた、程度の記憶はあったようです笑 ちなみに母はもののけ姫以降のジブリ作品はイマイチ好みではなくトトロや魔女宅辺りが好みという人です)
髪型と服装でぱっと見て誰だか分かりやすい、という意味ではぬいぐるみ化しやすいキャラなのかもしれませんねー。

今でも覚えてるけど千と千尋、予告見た時点からもう死ぬほど怖くて観に行くの気が進まなかったんですよ。。
でも両親が乗り気だったので渋々一緒に観に行ったのでまさに冒頭の千尋と千尋の両親状態だったという苦笑
でも今から思えば映画館でちゃんと観て良かったなぁと思ってます。
実際観に行ったらやっぱりめちゃくちゃ怖くて早くも帰りたかった(涙)んですが、釜爺とかまっくろくろすけとか怖くなさそうなキャラが出てきた辺りからはいつものジブリ映画っぽい路線になってきた感があって少しずつ怖さが薄れてきた感がありましたね。
おにぎりのシーンは自分も緊張と恐怖から解放されてガチ泣きしました。。
(それにしても同年春に公開されたクレヨンしんちゃんの「オトナ帝国」といい、当時小学生の自分からすれば両親がおかしくなり放置されるという展開は本当に恐怖でしたね…)

ピク◯ブの作品を読んでいて思ったんですがハクって自分の居場所をなくしてから何故、どういった経緯で湯婆婆に弟子入りしようと思ったのか、千尋と別れた後はどうするのか(巷で言われている八つ裂き説は流石にないと思います…物語ラスト付近では坊が戻ってきたことで湯婆婆の態度もかなり軟化してましたし)とか、色々と謎の残るキャラですよね。

千尋と思いがけず再会したときの心境とか、銭婆のもとへハンコを盗みに行かされたとき何を考えていたのかとか、ハクサイドのストーリーも気になるなぁと思ったり。(湯婆婆にやらされていたと言われてる「やばい仕事」の内容とかも…)
千尋におにぎりをあげるシーンでは何故おにぎりなのかというと、おにぎりには古來より鬼切り=災いを遠ざける、という意味とおむすび=良縁を結ぶという意味があるのでまぁそういったハクなりの千尋への思いやりの気持ちがあのおにぎりには表れてるんでしょうね。
しかし、あんな特大のおにぎり三つも食べるとなると絶対に喉を詰まらせると思うのでできればお茶か何か一緒に持ってきてほしかったですが。(と、母にこぼしたらド厚かましいにも程があるわと突っ込まれました…苦笑)

そんなわけで、完成したハクぬいは大事に飾りつつ、当面、千と千尋の二次創作をひっそりと堪能させていただきたいなと思います。
興味はあったもののなかなか観に行けなかった舞台ももし配信か何かで観られるようでしたらぜひとも鑑賞してみたいですね。

以上、推しぬい第五弾の感想でした。

実家の猫とご対面。笑


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