それは見栄か、ブランディングか
会社の営業や、広告において、正確な実績や機能・サービスよりも誇張してアピールすることがあります。転職活動や実績報告など、自分自身を誰かに売り込むときも、正確な実績より誇張することはあるかもしれません。
では何故、誇張したり見栄を張ったりするのでしょう?
▼ 実績、自信、確信がない
自分を売り込もう、自社を売り込もうとするときに、自信が無いうちは見栄を張りがちです。
・俺は、私は、これだけのことをやった!
・我が社はこんなお客様と提携しています!
・我が社のサービスはこれだけのことが出来ます!
見栄を張るのは童貞と同じです。経験人数を正直に語らず、経験あるように答えるから童貞なのです。
その根本は、自分に対する自信の無さと魅力の無さが原因です。
▼ 誰かを傷付けてはいないか?
確かに実績が無いと見向きもされないということもあるので、多少見栄を張って良いところを見せたり、良い部分だけをアピールするブランディングもするでしょう。
ただ、その見栄・背伸び・誇張・良い部分だけ見せるアピールによって誰かが迷惑を被るとなると、それは信頼を著しく損ないます。
一旦、形だけつくって見せて中身は後から整えたり、最低限数字上はやるべきことをやって質の部分は後からつけたり…と言ったような見栄は、周りの人を傷付けはしません。自分が「やってないのにやったって言っちゃったな…」って自尊心を失う可能性はありますが、それでも最低限の有言実行は行っています。
問題は、本来やるべきことをまったくやっていないのに、「やった」と嘘を付いて、相手がそれを信じて何か仕事を任せたりする場合です。
それはもはや詐欺です。相手に多大な迷惑をかけています。(今は迷惑をかけていなくても、かける可能性が大いにあります。)
▼ 等身大で勝負するのは勇気がいる
本当の童貞が「自分は童貞です」と答えるのは勇気がいります。
「我が社に出来ることはここまでです」と正直に答えたとしても、その後「いつまでにこれだけのことが出来るようになります」とコミットを付け加えれば良いのです。ただ、覚悟をもって、言ったことは絶対にやらなければなりません。
やってないことはやってないと伝える。
行くと言ったら、何がなんでも行く。
いつまでにやると言ったことは、その期限以内に必ずやり遂げる。
言ったことをやらない。やってないことをやってると言う。そんなことを続けていると、人であれ会社であれ、ただ信用を失い、付き合う人や会社はどんどん減っていきます。
勇気をもって正直でいる。信用や信頼を積み重ねるのに近道はありません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?