【糖尿病】フードテック革命#読書感想文

こんにちは。
別に起業や投資がしたい訳ではないのですが、気になって読みました。ごはんの少し未来を想像できる本です。

まえがき

きっかけはnoteの記事です。

日経COMEMOというマガジンをサラリーマンの嗜みとして?フォローしているのですが、なかなかに面白いのです。選出されたキーオピニオンリーダーが投稿してくれる記事を読むのですが、人数は約70人。結構色が出るんですね。
新聞・雑誌ではないからか、想いが強く出ている気がします。だからなのか、結構ぶっ飛んだ記事もあります(失礼)。

いま私のお気に入りの方が村上臣さん。

そのお気に入りの方が紹介していて読みたくなりました。

本の概要は上記記事より上手く書ける自信はないので割愛し、糖尿病患者という食べ物に気を使うべき立場からの感想を書こうと思いました。

とは言え、どんな本

最低限、これから先の記事を読むのに必要な以下だけ記述します。

・食の世界には現在どんどんテクノロジーが入っている
・フード業界はテクノロジーの活躍分野がなかなかな広い
・ただ、日本ではまだまだ認知が低い
・市場規模が大きく、当たれば大きい(はず)

キッチン家電からレストラン形態、食品開発まで言及していますが、私が特に気になったのは代替食・キッチン家電です。それらについて感想です。

未来の食品

大前提に、将来の食品不足問題があります。現在、世界の人口は増え続けており、更に所得中間層も増えている結果、好まれる食料への集中が進んでおり、将来は供給可能な量を超えると予測されているようです。

フードロス、という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。賞味・消費期限を過ぎて廃棄する食品が多いことで問題視されています。例えばフードロスの解消で、不足の一部は補えますが、それでも絶対的に足りないと想定されています。(更にフードロス問題も大変根が深く、根絶は厳しそうです。本書でもテックでの解決検討事例が出ています。)

不足を最も懸念されているのは食肉のようで、膨大な土地とエネルギーを必要とする家畜は、供給量が頭打ちに近い状態であり、やがて需要がそれを追い越します。

そんな中、注目されるのが代替プロテインです。日清食品カップヌードルの謎肉やアメリカで話題になった肉を使わないインポッシブルバーガーなど、代替プロテインの試みが色々な企業で進められています。

また、少し異なる視点の代替食として、完全栄養食という分野の開発も進んでいます。必須栄養素を練り込み、1食分に必要な栄養素が過不足なく含まれるような食品です。

結局前置きが長くて申し訳ないです。感想です。

本当に健康か

代替プロテインの将来や完全栄養食などの代替食のメリットとして、「本来の食品以上の栄養素や保存生の実現、健康的な価値の担保」が上がっています。いつか、そんな製品が出てきて選択できる時代が来るんでしょう。

この「健康」的な加工食品というのに、私はなんだか疑問があります。加工食品が持つ負のイメージと戦うメーカー、製品はかなりの数がありますが、私はまだ加工食品を信用しきれていません。私が期待する健康な加工食品がどれなのか、それを探すのすら苦労するのが現状です。
健康を捨てていると思われるメーカーもあります。美味しいけど、美味しくない。飽きが早く、味が似ている。
健康と利益はトレードオフなのだろうか、と不安になります。この流れの先に健康的な完全栄養食が手軽に選択できる未来ができるのだろうか、と。

本当に健康なら数値管理しやすく良いもの

一方で、加工食品なら画一的な工業製品になるはずです。パーソナライズの技術も進めば、私専用の食事、も可能となりそうです。数値化された食事は、血糖値に与える影響を把握・コントロールしやすくする利点があると思います。

未来のキッチン

私が期待するのはどちらかと言うとこの分野です。私は極々たまにキッチンに立ちますが、思い立ったときだけやっています。気ままなタイミングで好き勝手なものを作るので、家族には迷惑かけている気しかしません。
作ったものが美味しく出来上がれば、せめてもの償いになりそうですが、毎回そうはいかないんですね。。

失敗の原因は様々ありますが、ほぼ私の能力不足です。将来のキッチン家電は、属人的な失敗リスクを避けつつ、料理の楽しさは残す、そんなものに向かいそうです。

「レシピデータをインプットとして、調理家電が調理を行う。」この1行を実現するためには超えるべきハードルがいくつもあるようです。
そもそも調理家電がデータを元に電化製品の制御ができないとならないですが、曖昧なレシピ表現への対応、人数に応じたカスタマイズ、個人の嗜好への寄り添いなどは今のレシピではなかなか実現できていません。ただ、電化製品が調理を行うためにはそれらが必要となるはずです。曖昧なインプットでは機器の制御はできないのです。

調理家電に求めること

上記のような家電が将来出てきた時、期待するのは以下の点です。

・栄養成分の表示:完全栄養食の話と同じですが、炭水化物量がわかるとコントロールがしやすいです。
・栄養上のリコメンドを織り込んだレシピの表示:タンパク質を多く取りたい、塩分が少ない食事を心がけたいなど、個人の嗜好を取り込んだ、レシピのカスタマイズがあると、無理なく過不足の調整ができそうです。
ここまで来るなら、完成時間に合わせたインスリン注入オーダー、最適なインスリンカーブも提示してくれたら言うことなしかもしれません。

さいごに

感想を2項目に絞ってしまいましたが、本書は多岐にわたるフードのテック化の芽を網羅的に書き出しています。糖尿病と結び付けなければ、私はキッチン空間の未来とかも楽しみです。
フードテックとして、最近以下のような記事も見つけ、日進月歩を感じます。

誰もが行う「食」という体験の未来を想像できる面白い書籍です。


すけ


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スケとうだら
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