キャンサーギフトを正直に前向きに考えてみた。全てのがんサバイバーに励ましを。
がんになってから、
キャンサーギフトという言葉を知りました。
がんからの贈り物という意味で、
がんになって良かった事と言うよりは、
がんになって気付けた事と捉えた方が良いかもしれません。
ぶっちゃけてしまえば、がんになって「良かった事」と言い切れるものは私にはありません。
医療費だってかかるし、家族にも心配、負担をかけてます。
大好きな仕事も休むし、治療だって正直辛い。
正直ならずに済むならなりたくなかった。
たぶん、どんながんサバイバーさんも
同じような事を一度は思うんじゃ無いでしょうか?
でも悲観的にはなりたく無い。
それでがんが治るなら、いくらでもショゲて見せますが、そうじゃないから。
「良かった事」はまだ無理でも、
「気付けた事」を私なりに整理してみました。
同じく苦しみ、悩むがんサバイバーさん、
全てに共感して貰えるような大した気付きでは無いかもしれません。
でも、読んでくれた方の少しでも救いになる事を願って、おこがましいですが読んで貰えたら嬉しいです。
①気付けたのはたった一つ、リミットの意識。
まず先にこの記事を書くキッカケにもなったこちらを紹介させて下さい。
とてもポジティブで、特に④や⑤は私もまさにそうだなあと共感しました。
他にも人によって色んな気付きや良かったと言える事はあるでしょうが、
私はminoriさんに比べるとまだまだで、
気付けた事は一つだけです。
それは人生のリミットを改めて意識した事。
誤解しないで欲しいのですが、
悲観的な意味ではありません。
人はいつか必ず死にます。
それはがんサバイバーで無くても同じです。
ただ、がんサバイバーになると生存率や、再発率をどうしても気にするようになります。
私の悪性リンパ腫の場合、他のがんと違って、ステージによる生存率の大きな変動は少ないようですが、それでも私の場合はたぶん生存率は7割前後といったところです。
これを高い低いと比較する気は全くありません。
ただ、がんで無い健常者の人達が数年後に事故等で3割亡くなっている訳も無く、
やはりがんサバイバーになった時点で、
もしかしたら数年後、自分はいないかもしれないという可能性は意識するようになりました。
誰だっていつかは必ず死ぬんですが、
がんになった事で、その可能性、人生のリミットを改めて意識するようになったんです。
リミットを意識した時、人は何を想うか?
私の場合は
自分が何のために生まれてきたか?でした。
これは別にがんサバイバーで無くても、
誰でも一度は思わないでしょうかね?
ただ、普段は仕事も忙しいし、生活が楽しければそれで良いって人が殆どだと思います。
私だって正直そうでした。
でも改めてリミットを意識して、
自分の生まれた意味を真剣に考えた時、
正直に思った事が誰かの役に立ちたいという事です。
それは私がnoteを始めた動機でもあり、
プロフでも紹介しています。
誤解しないで欲しいのですが、
別にがんサバイバーの皆さんに同じ考え方を
ススメたい訳でもなんでもありません。
そもそもが自分の治療や不安だけでも精一杯なのに、こう考える私の方がたぶん変わり者です。
私がこう考えるのは、
たぶん私の死生観に理由があります。
臨終に空っぽの人生で終わるより、
自分に誇りをもって笑って逝きたいんです。
割と単純な理由ですねえ(笑)
だから、可愛い後輩や、大切な仕事仲間、
大好きな家族のために、私が出来る事はこれからもっと積極的にしていきます。
名も知らないどこかの誰かの役に立てる、
救いになれるならnoteも続けます。
それはキャンサーギフトとして私が唯一気付けた
新しい生きがいであり、誇りだと思っています。
②状態が変われば意識も変わるという現実。
もう一つ紹介させて頂きたい記事があります。
がんサバイバーとして、私が今一番参考、影響を受けているろくさんの記事です。
こちらも記事を見て欲しいので要約するような真似はしませんが、特に思った事はがんサバイバーと一言で言っても、病態や再発の有無で意識が全く変わると言う現実です。
私は初発ですが、治療中にスティーブンスジョンソン症候群を合併し、まさに一度マインドが折れました。
(文中にリンク貼りましたが、エグい病態写真あるので、気の弱い方はスルー推奨です)
一時期は本当に危ない状況の中、
正直に思っていた事は、絶望でした。
それでも人の役には立ちたい、何かは遺しておきたいと思い、結構なメンタル状態で治療記録や
医師への感謝は書き続けていましたが、
正直それ以外のポジティブな記事など、
書ける心境では有りませんでした。
現実を体感し、仮に将来、私もガンが再発した場合、今のこの初心、信念を貫けるか?
正直に言って、実際に再発してみないと分からない事が良く分かりました。
③将来の自分にも贈りたい励まし。
でもだからこそ、今の自分を、在りたい姿を
形として残しておきたい。
もしも将来、再発したり再び絶望した時。
見返して、ああ、この時はこんな事も考えてたなと振り返れるように。
出来れば己の信念を思い出せるように。
将来の自分が立ち直れるように。
それが私がnoteを続けたい理由にも最近なっています。
なので、私の記事が全般的に青臭い、熱血感っぽいのはご了承下さい😅
何度も書きますが、あくまでこれは私の信念なだけで強要したい訳でも何でもありません。
ただ、もし共感するところがあり、
がんサバイバーとして自分はどう在りたいか、
それをnoteでも何でも形にして、
将来の自分への励ましに使えないか、
考えるキッカケになったら嬉しいです。
頑張れ!将来の私!!
頑張れ!全てのがんサバイバーの皆さん!!
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