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ソード・ワールド2.5 リプレイ「ナラティヴソドワ in グランゼール」



はじめに

 本作は「ソード・ワールド2.5」のセッションを文字起こし、再編したものです。ナラティヴソドワの具体例として挙げるために公開しています。
 
 本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.0/2.5』の、二次創作です。
(C)GroupSNE
(C)KADOKAWA

また、プレイヤー発言を「」、キャラクター発言を『』で表現しています。

概要

 welcome to ラクシア!!ようこそリプレイ小説へ!!
 この記事は、ソード・ワールド2.5の特殊な遊び方、ナラティブソドワのセッションをリプレイとして書き起こしたものです。本当は動画の方が良いな…と思いつつもそんな技術はないので、リプレイ小説という形で作成しました。
 今回は弱いナラティブとして初めに冒険の方向性、何が起きるのかをPLに聞いています。それを元にその場で魔物や「秘密の設定」を考えて遊ぶ、という形で進んでいきます。
 必ずしも正解!というわけでは無く、ナラティヴソドワってこんなものだよね、という一提案を投げかけるものになっています。
 それではどうぞめくるめくラクシア世界をご覧ください……。

ナラティブソドワについてはこちら


ワールド・セット

・舞台となる都市

迷宮王国グランゼール 小迷宮街区

 迷宮都市グランゼールはディガット山脈の麓に位置し”魔剣の迷宮”を中心に存在する都市国家です。ある時、若者が地下大迷宮を発見し、1本の魔剣を持ち帰りました。それを礎に国家が出来上がり、若者は国王となりました。国王は巨大すぎる大迷宮を探索するため、冒険者を広く募り、それが迷宮都市グランゼールの始まりとなったのです。
 現在のグランゼールは、人口3万人を超えたかなりの都市国家になっています。

小迷宮街区
 
小迷宮街区、今は入門街区と呼ばれるその地区はグランゼール外壁に面しており、正面門を抜けた位置にあります。表通りには宿屋やパン屋、冒険者ギルドが並んでいます。しかし裏通りは猥雑で街並みそのものが迷宮のようになっています。これは街中に急に”魔剣の迷宮”が発生することが原因であり、もはや区画整備を諦められたけ結果です。

 しかし、現国王の手腕もあり、犯罪の温床やきな臭い話はなくなり、冒険者ギルド〈灯火の守り手〉により治安維持や教育が行き届くようになりました。これを持って古い名称である〈小迷宮地区〉ではなく〈入門街区〉と呼ばれるようになってきています。

・接する人々

ギルドマスター:レシェク
 
冒険者ギルド〈灯火の守り手〉のギルド長です。初老を迎える今も現役であり、ハルーラの神官戦士として時折、仕事をこなします。〈灯火の守り手〉の創設者であり、後進の冒険者育成のためにギルドを結成しました。
 6年前、前国王が崩御した後に「小迷宮街区」の状況改善と再開発を促進し、一気に「入門街区」として治安を良くしました。その反面、旧体制の〈桜下酔虎の宴〉や妓楼からの反感は強く、不穏な空気も漂っています。

冒険者:ヨハン
 陽気な斥候剣士。ひらりひらりと攻撃を躱し、剣での一撃必殺を叩き込む、強力な冒険者です。シュトラウスと冒険者パーティ「ワルツの王」を結成しています。

冒険者:シュトラウス
 音楽の才能に満ち溢れたバード。良く他の冒険者からは「なぜ音楽家にならなかったのか?」と聞かれています。ヨハンと冒険者パーティ「ワルツの王」を結成しています。

商人:コピッチ
 ワイン業者。太って禿げているが、その手腕は確実です。

・脅威となる魔物

レッサードラゴン

 最近、ディガット山脈側から下山してきたレッサードラゴンが営巣をしています。おそらく親元から巣立った個体でしょうが、ドラゴンはドラゴン。  
 このまま巣を育てさせるのは危険、かといって無策にドラゴンと戦えるものは少ない。国も難儀しており、調整してドラゴン退治のための準備を行っているようです。

キャラクター紹介

バーグルとロロ

名前:バーグル
 30代半ばの男。ガラが悪く賊に間違われることもしばしばだが、義理人情に篤く掟も守る。旧体制時代からグランゼールの迷宮で宝物を漁って生計を立てていた。
 ギルドマスターのレシェクに命を救われた恩から「灯火の守り手」に移籍し、小迷宮街区の治安改善に協力した。旧体制側の者からすると裏切り者なので反感をもろに受けているが、まるで気にしていない。
 迷宮での冒険がメインだったので、全力で奇襲する騙し討ちスタイルの戦い方を得意とする。両手剣を軽々と振り回す戦士。
 年齢的な理由からそろそろ引退を考えているが、レシェクから後進の育成をするよう強く勧められ、渋々相棒とバディを組んだ。

名前:ロロ
 エルフの子供。好奇心が強く、あまり考えずに行動する。
 妖精と暮らしていたことがあり、そこで魔法などを教わった。
 そのため、色々な知識はあるが、見るのは初めてのものばかり。
 迷宮で迷子になっていたところを、たまたまバーグルに助けられる。それ以来バーグルを「アニキ」と呼び、ついてまわるようになる。現在は<灯火の守り手>に所属し、冒険者としての教育を受けている。

 妖精魔法は火風光闇を使う。

 


 レギュレーションはルールブック3の72頁、高Lvキャラクター作成表7~8Lvを使用しました。またルルブはⅠ、Ⅱ、Ⅲのみを使用しています。
 前提として二人は、キャラクターと戦闘スタイルを固めるため、一度セッションを行っている。ヨハンとシュトラウスや、レッサードラゴンについてもある程度分かっている、ということになる。
 内容は「麻薬を配る闇ギルドを追う」というものだ。
 詳細はこちらのシナリオになる。

https://note.com/dkptrpg_0001/n/n86e20621c294


本編

 前回までのお話!!
 冒険者として気ままに仕事こなすバーグルとロロは、ある日、ギルドマスターから大事な依頼を受ける。その依頼とは、下町や入門街区に流れている「闇ギルド」に関する噂を調査することだった。
 噂では闇ギルドは麻薬の売買も行っており、〈フェアリーヌーン〉という薬物が特に最近は恐ろしいことになっていると聞かされた。同僚の「ヨハン」「シュトラウス」の力を借り、調査を進めていく中、ホームレスや子どもから「幸福を一杯」という合い言葉で開かれる「幸福亭」という店を発見する。
 用心棒が多くたむろしており、危うい戦闘になったが何とか闇ギルドを潰すことが出来た。しかし、ギルド長だけは秘密の通路から逃げ出しており、その行方は解らないのであった・・・

GM「それでは!ソード・ワールド2.5ナラティブソドワ inグランゼールを初めていきたいと思います!!よろしくお願いします!!」

プレイヤーA・B「よろしくお願いしまーす!!」

 来る2024年1月21日、ディスコードを起動して集まったのは2人のPLだ。一人はソードワールド初心者で、ルルブⅠ、Ⅱ、Ⅲのみ所持。もう一人はレプラカーン好きのソドワ愛好家であり、かなり遊んでいる熟練者だ。
 プレイヤーAから「ナラティヴソドワを遊んでみたい」という声があり、いろいろあって集まったのがこの2人、というわけだった。

GM「前回までは、お仕事として闇ギルドを追ってわちゃわちゃしてもらいました。で、3か月ほど経過した、というところですね」
プレイヤーA「そういば貿易路は、レッサードラゴンはどうなったんですかね?」

GM「あー、レッサードラゴンは現在、冒険者上層部で討伐が可決されまして、北の方からLv15ぐらいの冒険者を呼ぶことが決まったようです。」
プレイヤーA「なるほど、交易路は復興の目途が立ってる感じなんですね」

 今回、ナラティブソドワを遊ぶにあたって「ワールドセット」というものを用いている。これは通常のソドワにおけるシナリオに該当するものだ。
 簡単に概要や周囲の状況が記されており、今回はレッサードラゴンが槍玉に上がった。幸いなことに冒険者ギルドで討伐が進められているのだろう、ということで話は進んでいく。

GM「さて、じゃあ冒険を始める前に、例の冒険の合間に表を振ってみましょうか(エピックトレジャリー66p)。では、まずはバーグルから!」
プレイヤーA→バーグル「はい!では振ります!」
2d6 冒険の合間 (2D6) > 5[2,3] > 5

GM「冒険作家のストーキング!冒険記を書きたいと志した作家に、日がな一日中付きまとわれることに。美形でなければぶっ飛ばしたい。早く仕事を探して追い払おう!!」

プレイヤーB「ふふっ、付きまとわれてる」
GM「では、続いてロロに参りましょう!!」

プレイヤーB→ロロ「はーい」
2D6 冒険の合間 (2D6) > 6[5,1] > 6

GM「5-1!読書三昧だった。ひたすら読書。新しい知識を得たか、気になる物語の続きを読んだか…。ふむふむ」
ロロ「なるほど」
GM「まぁまぁ、そんな感じで日常を過ごしている中…という導入になるでしょう。」

 ナラティブソドワでは冒険以外の部分、キャラクターの生きる世界というものが重要になってくる。今回はサプリメント、エピックトレジャリーの冒険の合間に表を使ったが、余裕があるなら各々が語るのもいいだろう。

冒険者ギルドで

GM「冒険者ギルドの中にはレシェクさんや、他の冒険者がいらっしゃるのですが、バーグルの横にはドグルという作家さんが居て『ねぇ!教えてくださいよ!!』と煩いのですが、エルフなので顔が良い、という感じですね」

バーグル「そのエルフは女性ですか?男性ですか?」
GM「ふむ、そうですね。ダイスで決めてみましょうか。2d6を振ってください。偶数なら男性、奇数なら女性です。」
ダイスロール:2d6 バーグル (2D6) > 3[2,1] > 3

バーグル「女性だったか…」
GM「こんな感じの美形の女性です。そうですね海エルフということでいきましょう。」

ドグル


ドグル(GM)『ねぇ!教えて下さいよ~~。この前の冒険について!!私、あなたのことが気になって気になってしかたないんです!!』
バーグル「えっちすぎる…が、バーグルは硬派な男を気取っているので『もうあんたに話すことはねぇよ。いいかげん他のネタを探しに行ったらどうだ?』といいます」
GM「ふふ、では『えぇ~、貴方以上にいいネタなんてありませんよ!!私、夜の貴方も気になるの…』と言っています。」

GM「そして、その辺りでギルドマスターのレシェクが『あー、ごほん。少しいいか?』と話かけてきます」
バーグル「ふむふむ…ドグルさんに『ここからはプロの話だから席を外してくれないか?』と格好つけていいます(笑)」
GM「いいですね(笑)。では、『ふーん、でもそういう貴方も好き。迷惑になっちゃいけないものね。私は外に行くわ』と言ってギルドから退出します」

バーグル「ちなみにバーグルは『まったく…』と言いながらもまんざらではない様子で酒を一杯煽ります」
ロロ「ふふ、いいですね」

バーグル『それで、仕事ってのは何なんだマスター』
GM『あぁ、すまない。仕事は名目上の話でね…。迷惑している思って。
最近、付きまとわれるだろう?見かねてね……依頼はあるが、緊急性はないという感じだ』
バーグル『ドラゴンも何とか追い払えそうだし、落ち着いてきたな』
GM『そうだな。最近は大きな事件もないからな。なんでもドーデンの方が騒がしくて、鉄道を開通するんだ、と言われてたりもするが……』
バーグル『だが、ドーデンからここまでは随分とかかるだろう。少なくとも、俺が生きている間は無理そうだな。』

GM『そうだな。既に通っているラージャハ帝国でも3週間はかかるらしいからな。生きている間にお目にはかかれないだろう……。さて、仕事でも見繕うか?俺から声をかけておいて何もないというのもアレだしな。』
バーグル『そういえば、この前のドワーフはどうなったんだ?』
GM『あぁ、その後か。何度か目撃はされてるが、逃げ足が速くてな…』

GM「さて、ここでPLに質問です。
ドワーフのトーマスはどこに行っていると思いますか?」

 ナラティブソドワでは、重要な選択肢や背景をPLとGMが一団となって考えていく。今回のように「~と思いますか?」といった質問は代表的だ。
 このようなGMとPLの問答により、互いの世界を近づけさせ、生きている世界を作っていく、というのがナラティブソドワの醍醐味だ。

バーグル「うーん…ここら辺だと魔導死骸区とか?」
ロロ「あんまりソドワはわかんないけど、暗くてスラムみたいな場所?」
GM「そうですね。巨大ロボットが倒れていて街になっている場所です。」
ロロ「へぇ~」

GM「ふむふむ、では魔導死骸区に留まっているということにしましょう。
賞金や依頼の類はあると思いますか?」
バーグル「でも、グランゼールで悪さをしても、追いかけれるかは怪しいし……やっぱり国ごとに賞金は違うんじゃないかな?依頼も悪いことが表になってないなら出せなさそう……」

GM「ではレシェクはこう言うでしょう『賞金首とは言ってもあくまでグランゼール内のもの。魔導死骸区はもともと、法律なんてない場所だ。あいつのホームグランドでもあるだろうから、どうにかするのは難しいだろう』」

バーグル『そうか…まぁ、俺たちも言ってしまえばグランゼールの冒険者だからな。』
GM『だが、もし因縁があり、闇ギルドを許しておけないなら魔導死骸区に行って調査するのもいいだろう。俺は全面的に協力するし、賞金首としての報酬も出るだろう』

バーグル『そうか…ロロ、お前はどう思う?』
ロロ『うーん、悪い奴らをぶっ飛ばすなら何でもいいっすよ!!!』
GM「なるほど(笑)」

GM「まぁ、そんなところで一度、クエストの中身を考えてみましょうか。トーマスの捕縛はもちろんとして、まず低レベルの冒険者用に隊商の護衛依頼はあったりします。また常設されている大迷宮の攻略依頼があるでしょう。報酬は100万Gと書かれています」

バーグル・ロロ「「凄いな!!」」

 普通の依頼報酬は、1万G以内に収まる。というのも、1Gはおおよそ100円という世界観であり、最高ランクの冒険者でも1度の依頼料は5万Gといったところだ。その20倍である100万Gというと1億円の大金ということになる。
 なぜここまで高いかというと、グランゼールはこの大迷宮を中心として建てられたからだ。初代国王も、1人でこの迷宮を探索することはできないと考えて国家を設立した根っからの冒険者だ。その願いを叶える大迷宮の攻略というと1億ほど出ても違和感はないだろう。

GM「まぁまぁ、前人未到の領域ですからね。国を挙げての依頼ということで……。さて質問ですが、他にどんな依頼があると思いますか?」
バーグル「なんだろう・・・。そういうランダム系で表ありましたよね?」
GM「はいはい、ラクシアライフですね。買ってないんで僕、よくわからないんですが。」
バーグル「あ、そうなんだ……でサンプルとしては……蛮族退治、建造物修理、闇ギルド潜入、同士を救え…はぁー、これありそうだな。救出。
ダンジョン攻略に向かって消息を絶った後輩の救出みたいな。」

GM「あぁ、ではヨハンとシュトラウスの姿にないことは気づきますね」
バーグル「あら?やらかしたかあの2人。でも、トーマスの討伐もしたくはあるし…ロロはどうですか?」
ロロ「あー、でもそれだったらロロ的には消息を絶ったヨハンとシュトラウスは気になりますね」
バーグル「ふむふむ、では今回はヨハンとシュトラウスを追ってダンジョン攻略!!ということにしますか。」
GM「OKです!ではヨハンとシュトラウスについて聞いてみると『あぁ、あいつらか。そういえば1週間ほど前に依頼を渡したが、最近見ないな』と」
バーグル『あの二人がてこずるなんて珍しいな』
GM『まぁ、かなり厄介な迷宮でな…』

 ヨハンとシュトラウスは熟練の冒険者だ。バーグルとロロには劣るものの、レベル5~6、具体的なデータとしては『戦場の歌人』(Ⅲ450頁)、腕利きの傭兵(Ⅰ471頁)程度の実力はある。
 冒険者ランクでいうと「グレートソード級」、上級蛮族をも倒す力があるため、帰ってこないことに不安の声が上がっている。

GM「ちなみにどんな迷宮だと思いますかね?」
バーグル「なんか、ヨハンとシュトラウスも2人と同じLv帯なんですかね?」
GM「うーん、もう1Lv、2Lvほど下がる感じですね」
バーグル「じゃあ、そのLv帯の人が潜る迷宮にネームドみたいな強いモンスターが出たとか?最近、その辺りで危険な魔物の目撃依頼が相次いている、みたいな」
GM「ではでは、ボドロフ湖の南岸に、動物系のモンスターが出る迷宮があります。3~4Lvの動物、グレイリンクス(Ⅰ、452頁)とかジャイアントクラブ(Ⅱ、395頁)が普段は出現する迷宮です。
 しかし、その5階層に7Lvと桁外れに強い魔物が出たと報告がありました。
 冒険者も2~3パーティが沈んで、死体として挙がってきたという話があります。それで排除の依頼のため1週間前に派遣されたのですが、音沙汰がないので、もっと不味いことになっているんじゃないか、とギルドは見ています。」

バーグル「彼らなら引く判断力もありそうですからね。」
GM「なので、何か恐ろしいことが起こっているのではないか?と思われています。」

バーグル『よし、ならその依頼、受けた!!ロロも良いよな?』
ロロ『ヨハンとシュトラウスに会いに行くっすか?いいっすよ!』
GM『じゃあ、ヨハンとシュトラウスの安否確認。あわよくば原因の排除を頼む』
バーグル『あと、あの嬢ちゃんには言わないでくれよ?』
GM『勿論勿論、依頼情報を流すなんてありえんだろう。大丈夫だ、盗み聞きでもされない限り、これを知ることはないだろう!』
GM「そういって笑っています。……」
シークレットダイス: 2d+4+2 (2D6+4+2) > 6[1,5]+4+2 > 12

GM「まぁ、謎のダイスが降られました。さて!!そんな感じで迷宮に向かうわけですが、ヨハンとシュトラウスが失踪したのは危ない、ということで前金が支払われます。これで準備をするといいだろう、と言われます。」
バーグル「動物系というとパワー系の迷宮だから…火とか警戒して、生命抵抗を強化するアイテムとかあったらいいかな~?」
GM「というところで休憩兼買い物時間を取りましょう。前金は一人2000G。15分ほど時間を取ります。なぜかというと、今から僕が急いでダンジョンを作るからでもあります(笑)」
バーグル・ロロ「ふふふふふ」

GM「ではいったん休憩ということで」

 ここで15分ほど休憩を挟みつつ、買い物を行った。依頼として、前金は一人2000G、成功報酬は5000Gという形だ。バーグルは「水晶の首飾り」と「決死の鉢巻き」を購入、ロロはポーションなどを購入した。
 また迷宮は『水晶の洞窟』という名前に決まった。

いざ迷宮へ

GM「では、再開していきましょう。皆様が買い物から帰ってくると、ギルドの前にドグルさんが立っています」
ドグル『あ!バーグルさん!お仕事いくんですよね~!連れて行ってくださいよ~!!』
バーグル『いや、あんたを連れていくのは危険すぎる。1週間ぐらいしたらかえって来るから、それまで待ってな』
ドグル『わかりました!!』
GM「ここで違和感としてドグルがやけに素直なことの気づくでしょう。」
バーグル「よろしい。…ほんとか?(笑)」
とりあえず後ろ手に手を振りながら、カッコつけて去っていきます」

ロロ『兄貴、鼻の下が伸びてるっすよ』
バーグル『何ッ、うるせい!!(笑)』

GM「では、そうやっていちゃいちゃしながら…?迷宮の方へ向かっていきます。迷宮は徒歩で30分ほどの場所にあります。
 迷宮ですが、5階層に到達したら専用のマップを使います。それまでの階層はトランプを使ってランダムダンジョンとして遊んでいきます。
 何かというとトランプダンジョンというものを使います。boothで無料公開されてるんですよね~。これが楽で…。」
バーグル「おぉ、気になる」


ちなみに今回、使用したダンジョンはこちらです。
中々に楽なので、皆さんも使ってみてください。
なんと無料だったりします。

GM「今回のダンジョンには階層というものがあります。これはトランプの数字を積み重ねていって、1階層、2階層と表現するためのものです。
 それで、この階層は1階層=冒険者Lv1という雰囲気です。今回のダンジョンは5階層しかないので5Lvの冒険者相当のもの、というわけです。
 1階層を進むにつき、10の数字が必要です。つまり、10+20+30+40と100の数字を積み重ねる必要があるわけです。」
バーグル「なるほど。次の階層に行くには、強いカードを引かないといけなんですね」

具体例
スペードのKを引いた➡13の数字が進む。
1階層踏破!!
ダイヤの2を引いた➡2の数字が進む(現在、15)
スペードの9を引いた➡9の数字が進む(現在、24)
ジョーカーを引いた➡15の数字進む(現在、39階層)
2階層踏破!!

GM「では、さっそく迷宮に進んでいきましょう。
迷宮ですが、どんな光景が広がっていると思いますか?」
ロロ「洞窟だったら、細い一本道とか…?」
バーグル「ヨハンとシュトラウスが潜っているなら、倒された魔物の姿とかもあるかもですね。」

GM「ふむふむ、であれば長い1本の通路とその脇にはジャイアントリザードの死体…があります。また洞窟内は薄ぼんやりと光る水晶がちりばめられており、視界に困ることはありません。」


水晶の洞窟



ロロ「すいません、質問なんですけど洞窟だと、自分が持っているアビスカース『碧を厭う』は発動しますか…?」
GM「あー、たしかに。ルルブには「剣の迷宮」でも発動すると書いているので、発動するでしょうね。」
ロロ「じゃあロロはそわそわしてしょうがないです」

バーグル『あらかた雑魚は駆られているようだな』
ロロ『そわそわしてしかたないっす…』

GM「では何か判定を行いますか?」
バーグル「そうだな…死体の見識とかしてみたいですね。
『ダンジョンに潜るのは久々だが、うかうかしていると食われるからな』」

バーグル 2d+7+2 スカウト観察 (2D6+7+2) > 6[5,1]+7+2 > 15

GM「ふむふむ、なるほど。それだけ高ければ失血死していることが解ります。傷には噛み跡があります。また迷宮の奥からリザードは逃げてきたことが分かります。」

バーグル『吸血鬼…?いやでもこんなところに…。
少なくともこれをやったのは人じゃあなさそうだな。ロロ、油断するなよ』
ロロ『この間に読んだ怖い小説みたいっす…』ソワソワ
バーグル『よし、準備はいいな。行くか。』

 ここで吸血鬼にしようかGMは迷ったが、さすがに強すぎるのでちょうどいい魔物として動物から見繕った。このようなバランス感覚や魔物知識については直ぐには身につかない。ナラティブソドワはその知識が必要な場面が多々あるが、一長一短なのかもしれない。

GM「では、さっそくトランプを引いてみましょう。」
バーグル「引きますね~……ハートの11です。」
GM「ふむふむ、迷宮を進んでいると通路の真ん中にポツンと光るものが落ちています。」
バーグル「おぉ…じゃあ罠とかないか判定してみたいです。」

バーグル 2d+7+2 スカウト観察 (2D6+7+2) > 8[2,6]+7+2 > 17

GM「それであれば、罠などはないと分かります。敵とかも潜んでなさそうですね。」
バーグル「じゃあ、周囲を気にしながらも拾いあげてみます」
GM「ではそれは、水晶であり、その中央に眼が刻み込まれています。」
ロロ「それが何なのか気になるので、ロロは『これは何っすか?』といいんがら判定をしたいです。」

ロロ 2d6+5+3-1 セージ知識 (2D6+5+(18/6)+0-1) > 11[5,6]+5+3+0-1 > 18

GM「高いですね~。では、このアイテムは『竜の隻眼』と呼ばれるものであり、砕くとHPとMPが全回復するものであると分かります。」
バーグル「なんやて!!」
GM「そしてロロは、これをシュトラウスがこの前に「買った」と見せびらかしていたことを思い出します」
ロロ『あ、そういえばこれシュトラウスが買って自慢してた奴っすよ。1万Gもしたとか…』
バーグル『何ィ!これ持って帰って売りゃ依頼より高くつくぞ』

GM「わはは!!シュトラウスに恨まれそうですな」
バーグル「笑笑、じゃあ首を横に振って『いやいや、ヨハンとシュトラウスを助けにきたんだった。これは念のためロロが持っておけ』
ロロ『わかったっす。早く2人に会いたいっすね~』

GM「ここはそんなところです。では先に進んでいきましょう。
既に11ですので、進んで2階層という感じです。」

ロロ「じゃあ引きますね。……クラブの12。」
GM「ほうほう、では進んでいくと広場に出ます。湖から流れてきているのか、地下湖が形成されています。またそのそばには2mほどの巨大な蟹が群れをなしています。皆さんを見るとワサワサと部屋の隅に逃げています。」
バーグル「デカいな。でも戦わずにすむのなら、無暗に殺すつもりはない」
ロロ「近づいても襲われる雰囲気ではないっすか?」
GM「うーん、ビビっているのかそういう気配はないですね。随分と格下のようです。」

バーグル「じゃあこのまま行くか!」
GM「では、ここで罠感知判定をしてみましょう!!プシューと音が…」

ロロ 2d+7+2 スカウト観察 (2D6+7+2) > 10[5,5]+7+2 > 19

GM「素晴らしい!では広間の入口には、緑のキノコが生えており、胞子を噴き出していることが分かります。」
バーグル「おぉ、天然の罠ですね。どうしよ…吸うとヤバそうな気がする。
うーん、適切な対処が分からない。」
ロロ「ウィンドガードを使って何とかならないっすかね?」
GM「いい提案ですね。それであればこの罠は回避できるでしょう」
ロロ「じゃあ使ってみます。魔法拡大/数で2人にかけます」
バーグル「まぁまぁ、1-1じゃなきゃOK」

ロロ 2d6+8+3-1 妖精魔法行使 ウィンドガード > 2[1,1]+8+3-1 > 12

全員「「「1-1だったー!!」」」
ロロ「やっぱり自然環境だからかビクついてるっすね…」
バーグル『おいおい、大丈夫か?頼むぜ?』
ロロ『わわ、もう1回やるっす!』

ロロ 2d6+8+3-1 妖精魔法行使 ウィンドガード > 10[4,6]+8+3-1 > 20
ロロ  MP : 48 →42

GM「では無事に魔法はかかり、毒属性の煙は吸わずにすみそうです。」
バーグル「よし、じゃあ進むか」
GM「で、その広間の先なんですが坂になってます。傾斜ですね。」
バーグル「怪しいな…罠とか岩とか転がってきそうだ」
GM「いい勘してますね~。じゃあ、罠感知判定をしてみましょうか。」

バーグル 2d+7+2 スカウト観察 (2D6+7+2) > 7[3,4]+7+2 > 16

GM「えーと2階層だから…天井には石や瓦礫を落とす罠が仕掛けられています。剣の迷宮ですからね。蟹の殻とか、魚のとかも混ざっているでしょう」
バーグル「それを作動させる紐か何かをナイフを投げて切りたいです」
GM「では判定をしてみましょう」

バーグル 2d+7+4 スカウト技巧 (2D6+7+4) > 7[1,6]+7+4 > 18

GM「ナイフは綺麗に飛び、罠はあなたたちの前で作動していきます。」
バーグル『よし、これで問題ない。行くぞロロ』
ロロ『さすが兄貴っす!』

 今回はランダムダンジョンで遊んでいるが、情景描写や達成値はちょくちょく弄っている。バーグルとロロに合わせたり、単純にPLの持つソドワへの世界観と接続したりなどだ。ナラティブソドワではこういったアドリブ力は必要になってくるので、GM初心者には難しい遊び方かもしれない。

GM「どんどん進んでいきましょう。今は12進んだので、23と2階層の中間という感じです。サクサクですね~。」
バーグル「スムーズですね。じゃあ1枚引きます!どん!!ハートの2!
…ぜんぜん進まなかった。」

GM「ふふ(笑)、では洞窟の中に繁茂する苔と薬草がある地帯に出ます」
バーグル「はいはい、蟲とかも飛んでそうですね。薬草?」
GM「そうですね、何なのかは判定してみましょう」
ロロ「じゃあ、『これは…』とセージで判定します」

2d6+5+3-1 セージ知識 > 6[1,5]+5+3-1 > 13

GM「その値なら救命草かな?状態のいいものを見繕ったりできます」
バーグル「振ってみようかな?スカウト観察で」

バーグル 2d+7+2 スカウト観察 (2D6+7+2) > 9[4,5]+7+2 > 18

GM「その数を3で割った数の救命草が手に入ります。6本ですね。
ロロはどうしますか?」

ロロ『こんなところで生えてる薬草なんて使いたくないっすよ……
ハエとか飛んでるっす。』
バーグル「ははは(笑)、碧を厭ってますね。ちなみに光ってる苔に観察判定できますか?ペロッ、これは…???」

2d+1+2 レンジャー観察 (2D6+1+2) > 5[3,2]+1+2 > 8

GM「うーん、低い!では、不思議と力が湧いてきて元気になってきます。どんどんと舐めたくなってきますね!」
バーグル『ペロッ、ペロッ!!これはいいものかもしれん!
ロロ、お前も舐めてみろ!!』
ロロ『うーん、ちょっと怖いっす』と僕も薬品学判定してみます」

ロロ 2d6+5+3-1 セージ知識 > 4[3,1]+5+3-1 > 11

GM「その出目だと、MPを5点回復する効果がありそうだと分かります。」
バーグル「お、凄いやん」
ロロ『体に害は無さそうっすね…。オイラも食べてみるっす』
GM「で、そんな感じにモシャモシャと食べていると、MPが回復すると同時に体全身がピカー!!と発光します!!この効果は1日で解除されます」
ロロ「ふふ、ゲーミング…」
バーグル「はは、光っちゃった」

バーグル『お前、光ってるぞ!』
ロロ『兄貴もっすよ!なんかクリスマスみたいっすね』
バーグル『おめでたいな…。まぁヨハンとシュトラウスもこれを見れば元気になりそうだ。』

バーグル「ちなみにこの苔は採取できそうですか?」
GM「採取はできるんですが、光らなくなります」
バーグル「なるほど。この環境が大事ってことだな。『高く売れそうだと思ったのに残念』といいながら、先に進みます」

ロロ「引きます。…ダイヤの13。」
GM「おぉ、随分と進んだ。これで38ですね。第3階層です。
では壁に剣がぶっ刺さっている景色が広がっています」
バーグル「なになになになに?(笑)怖いんだけど」
ロロ「辺りに何かありますか?」

GM「では周囲には戦ったような痕跡と、死んだウジ虫(1m)が何体か転がっています」
バーグル「ひぇぇー、これは冒険者が倒れて、それに群がってるのかな?」
GM「いや、ウジ虫にも剣による傷跡があり、腐敗が進んでいます」
バーグル「そうかー、じゃあ『もしかしたら冒険者の遺体があったのかもしれないな』と思いながら、パーソナルデータが分かるようなものが無いか探します。」
GM「では、ほとんど食い尽くされた遺体がそこにはあって、身分証明書的なのはわかりませんね。冒険者…なのかも怪しいです。」
「ふむふむ、冒険者じゃない野盗か何かかな…?まぁ『迷宮では日常茶飯事』と思いつつ現実的に使えそうなものがないか探します」

バーグル 2d+7+2 スカウト観察 (2D6+7+2) > 4[2,2]+7+2 > 13

バーグル「低…。」
GM「ちょっと低いですね。じゃあ、剣がミスリルソードであることが分かります。

バーグル「え…。相当な上級冒険者じゃん。『すげぇ!ここまでの上物は逆に俺には扱えねぇ!』、あとグレートソードが付きまとっているので…売るしかないかな?」
ロロ『そうっすね、おいらもそう思うっす』

GM「あと、魔法がかけられた仮面は転がっています。鉄製ですね。」

ロロ 2d6+5+3-1 セージ知識 > 5[1,4]+5+3-1 > 12

GM「では、これが「不敵の仮面」であることがわかります(Ⅱ、263頁)」
バーグル「お、凄い奴じゃん。これ…相当上級冒険者が倒れたのでは…
とりあえずこれは頂いて、私が被ってもいいですか?」
ロロ「あ、どうぞ~」
バーグル「ありがとうございます!じゃあ『おぉ!こりゃすげぇや!』と引っ掴み、被っておきます…呪われてたらどうしよう」
GM「まぁ、その時はその時ということで……(笑)」

GM「では次のトランプを引いてみてください。ロロさんの番ですね」
ロロ「ハートの3が出ました。」
バーグル「またちょっとだけ進んだ」

これで38➡41になります。
第3階層をもくもくと進んでいる感じなのでしょう。


GM「さて進んでいくと、冒険者パーティが走ってきます」
バーグル「お?」

GM『た、助けてください!』
バーグル『よう、どうしたんだ?』
GM『ぼ、僕たちディノスの討伐依頼を受けてたんだけど、とんでもない化け物が!!!!』
バーグル『なに?そいつが場違いに強いと噂の魔物か?』
GM『そ、その噂は知らないですけど、やったらめったら強くて…。あ、そういえば入るとき、先輩に何か言われたような…』
ロロ『ひとまず落ち着くっす』
バーグル『お前らの冒険者ランクは?』
GM『レイピア級です…』
バーグル『そうか…安心しろ。俺たちはフランベルジュ級だ。
迷宮の外まで安全に送り届けてやる。ちなみにお前らの所属は?』
GM『ありがとうございます!!…僕たちは〈ゲーツ・レイド〉の一員です。
資金のためにちょうど迷宮が良くって、でもこんなに危ないなんて…』
バーグル『安心しな、その危ない原因を取り除くために俺たちは依頼を受けた。それで、その危険な魔物ってのはどんな奴なんだ?』
GM『ち、血を吸ってきました!大きくて蛆とか芋虫みたく…大きくて赤黒かったです!!しかも倒したら爆発するんですよ!!』
ロロ『それはもしかして……』

ロロ 2d6+5+3+0-3 魔物知識 > 9[5,4]+5+3-3 > 14

ロロ『クリムゾンマーゴットっすね。(Ⅲ、359頁)強いやつっす。』
バーグル『さっきの剣やら仮面やらは、そいつと相打ちになったのか』
GM『数がやたらめったら多くて、何とか1体は倒せたんですけど、次から次に…おまけに魔法使いが爆発に巻き込まれて!!』
バーグル『いいことを聞いた。ありがとう。
ところで、金髪と黒髪の冒険者2人組は見なかったか?』
GM『いえ…僕たちは5階層から来ましたがそんな方は……』
バーグル『そうか、ありがとう。』

そういって一度、バーグルたちは冒険者を迷宮の外まで逃がした。

バーグル『さてクリムゾンマーゴットか。距離を取って戦った方がいいな』
ロロ『そうっすね。外から魔法を撃つっす』

そう言った後、ロロはバーグルの背中に飛び乗った。
ぶるぶると僅かに震えがバーグルには伝わってくるだろう。

GM「では次に参りましょう。バーグルさんカードをどうぞ!」
バーグル「ぴゃあ!お、スペードの13だ。」
GM「おぉ、随分と進んだ…」

41➡54
これで4階層目前というところです。

GM「これは……女神の気紛れな祝福!!【女神が気まぐれに祝福してくれる。次のバトルイベントの終了後、戦利品決定時全てにダイスの出目に+3する。】という効果が発生します!」

2人「「え??」」
バーグル「凄い効果だ(笑)」
ロロ「ふふ、いいやつだ」

GM「うーん、と。そうですね、では迷宮内の一画に女神様の像がおかれてあります。結構、汚れていて、道徳心があれば綺麗にした方が良いですね」
バーグル「じゃあ、綺麗にしておこうかな?」
GM「綺麗にすると月神シーンの像であることがわかり、そして像から光が貴方たちに放たれ、加護が宿ります」

 ちなみに月神シーンを知らない読者に説明すると、シーンは月の女神だ。困っている人に手を差し伸べる慈愛の心で知られており、盗賊や娼婦などアウトローにも広く信仰されている。


バーグル『月神シーンか、アウトロー連中が良く信仰してたな。
世話になったもんだぜ』
ロロ『なんでこんなところにあるんすか?』

一同「「「ははは」」」
GM「まぁ、それは置いておいてですね(笑)
このイベントはこんなものです。」
バーグル「逆に凄まじい何かを感じるかもしれない。
チェックポイント的なのか」
ロロ『ふきふきするっす!』

GM「じゃあそんなところで加護が宿ったのですが、それを知る由もなく……というところで次に参りましょうか。ロロさん!」

ロロ「はーい。ハートの13です」
GM「おぉ、凄まじい速度で進んでいく……」

54➡67
第四階層にささっと入っていきました。

GM「では、女神様の像の直ぐ傍に光り輝く泉を見つけます!」
バーグル「おぉ、縁起がいい。これは入るしかないか」
ロロ「いや放射性でウランかもしれないっすよ(笑)」
バーグル「とりあえず、ペロッとしてみようか」

GM「ではシュワシュワシュワ~といってHPが回復していきます」
バーグル「減ってない!減っていないというか、やっぱりチェックポイントじゃんここ!!」

GM「ふふ、その通りですね。ほな次いきましょか~、ということで」
バーグル「はーい、引きます。ハートのAです。1かな?極端だな」
GM「あ、言い忘れてたんですがAは15です!!なのでめっちゃ進みます」
ロロ「おぉ、凄い」

67➡82
かなり進みます。

GM「あら、また泉だ」
バーグル「お、凄いな。」
GM「しかも階層+1の効果がついてます!!【祝福の泉がある。HPとMP
完全回復。さらに使用限定のある種族特徴も未使用に回復する。深度が+1される。】」
ロロ「温泉かな?」
バーグル「スーパー銭湯かもしれない(笑)」
GM「さて、ということで5階層まで到達します!!」
バーグル「凄い、めちゃくちゃ祝福されてる((笑))」

GM「ということでランダムダンジョンでした。
最後は怒涛の回復イベントでしたね~」
バーグル「でしたね。さて、じゃあ問題の迷宮に進みましょうか。」

迷宮の最深部へ

5階層からはダンジョンマップを使ってのセッションだ。
ダンジョンはランダム生成サイトのものに、数字をいれて作成した。
卓中に出力したものなので英文が消えてないが、本セッションとは関係ないのでお気になさらず。

ランダムダンジョン

One Page Dungeon by watabou


GM「皆さんが5階層にたどり着くと、不思議と甘い香りが鼻につきます。果実の熟れたような、あるいは腐ってしまったような匂いがします。」
バーグル「嫌だなぁ」

GM「皆さんはマップの4番、階段の位置からスタートします。」
バーグル「では注意しつつ先に進みましょうか。この場所はどんな感じですか?」
GM「そうですね、ここは冒険者の死体が山と積まれています」
ロロ「ひぇぇ」
GM「白骨化しているものもあれば、最近のものもある、と。それも特筆すべきなのは血が吸われているということです。」
バーグル「この中にヨハンとシュトラウスは…?」
GM「いないですね。」
バーグル「ほっ」

バーグル「では5番の方に進みます。どういう風になっていますか?」
GM「ふむふむ。そうですね……じゃあ逆にどうなっていると思いますか?」
バーグル「うーん……死体が近くにあるなら、本体の魔物がいるとか?」

 ここでGMは魔物が手前にいるのなら、奥に黒幕や何かがいるに違いないと考えた。また水晶の洞窟であるので、特殊な”ボス級”魔物を思いつき、守護者として配置した。つまり、ここには黒幕の魔物と迷宮の守護者の2体がいるわけだ。
 黒幕はどのようなものにするか、まだ考えていない。

GM「なるほどなるほど!では、何体もの蛆虫が湧いており、3の横の壁には巨大な蛹が張り付いています。周辺にはとぐろを巻いた魔物が跋扈していると。」
バーグル「戦うしかなさそうか」
ロロ「まだバレてないっすか?」
GM「そうですね。まだバレてないでしょうね。入口近くにいる間はバレないでしょう。また、部屋の中央には魔法陣が描かれており、1の方向には水晶の蜘蛛の巣が、2の方向には木製のドアが見えるでしょう。」

バーグル「これは…どうなんだろう。ヨハンとシュトラウスが上手いこと木製のドアの向こうにいることを祈りつつ…」
ロロ「なんかサイレントムーブを使いながら通り抜けたりできます?」
GM「ほほぅ!!それはアリですね。木製のドアに向かう感じで?」
ロロ「じゃあ、やってみますか」

2d6+8+3-1 妖精魔法行使 サイレントムーブ > 7[6,1]+8+3-1 > 17
 ロロ MP : 42 → 36

GM「ふむふむ、では掛けれたということで静かに動けます」
バーグル「ニンニン!」
ロロ「じゃあそーっと扉を開けに行きます」

GM「では2の部屋に入っていきます。そこには驚くような光景が広がっているでしょう。なんと多数の冒険者が石像となって並べられています。」
バーグル「え、びっくりした。避難生活じゃないんだ…」
バーグル『なんだこりゃ…ってヨハン!シュトラウス!!お前ら…』

GM「そうですね。ヨハンとシュトラウスも中にいます。
顔がいいからか奥に並べられています。」
ロロ「キュアストーンポーションⅠって使えます?」
GM「使えはしますが、達成値が1足りないですね。」
バーグル「あー、残念」

 避難生活、という選択肢もありだったが、道中を鑑みるに動けるなら帰ってこれそうだったため、急遽、石像にした。また石像となると使える魔物は限られてくるので、黒幕の魔物もこの段階で決まった。

バーグル「じゃあ、もう話も聞けないのでちら見だけして帰るか。
依頼として可能なら討伐してくれであって、必須ではにし。
クリムゾンマーゴットとフォッシルクリサリスはまだ何とかなるけど、結晶の蜘蛛の巣とか、石化は何か分からないので怖いかな?」
ロロ「ちなみにこの部屋は安全なんですか?」
GM「そうですね。今のところはそうでしょう。音も出てませんし」
ロロ「サイレントムーブって、ものを運ぶときの音も出ないんですかね?」
GM「そうですね。運ぶ分には問題ないでしょう。
が、石像を落とすとまずいでしょう。」
バーグル「そうなると、ちょっとヨハンとシュトラウスの石像を抱えて撤退した方が良いか……?」
ロロ「それもありっすね」
バーグル「何が怖いかというと、ちょっとバーグルの戦い方が全く通用しない可能性があって、戦略的撤退をした」
ロロ「魔法も効かない…?」
GM「クリムゾンマーゴットは炎が効かないので今日は危ないですね」
バーグル「マーゴットまでなら戦ってもいいけど、後が怖いなぁ」
ロロ「悩みますね…」

バーグル「ちょっと水晶の蜘蛛の強さが知りたい。ということで判定がしたいんですけどいかがでしょうロロさん。」
ロロ「あ、いいっすよ」


蜘蛛の巣

GM「では無音で1の入り口の方へ行くと、部屋の入り口には無数の蜘蛛の巣が張り巡らされ、天井には白銀に輝く巨大な蜘蛛がいます。キチキチと顎を鳴らして威嚇しています。
 そしてそのさらに向こう側、部屋の奥には輝ける剣が1本、台座に刺さっています。おそらく魔剣でしょう。そしてテレパシーが頭の中に…」
GM『我を欲するものよ…我を望むのであれば守護者を倒して見せよ』
バーグル『うーん、ちょっと考えさせて』
GM「ははは、じゃあ『少しだけだぞ』と返ってきます。」
ロロ「じゃあそれを尻目に判定します。」

2d6+5+3-1 セージ知識> 9[3,6]+5+3+0-1 > 16

GM「おっと、1足りない!まぁレベルは11とだけお教えしておきましょう」
バーグル「んん?!む、無☆理。無理だ。」
GM「はい、そうです(笑)」

 この魔物はサプリメント・バトルマスタリー166頁に登場するクリスタルウィーバーというものだ。魔法生物であり、何かを守る守護者として作られる魔物だ。その毒は人間を結晶化する効果があり、今回の迷宮の名前と描写にちょうどいいため登場した。
 なお、戦うとおそらく負けるため、演出的な出現にとどめた。


バーグル「無理なのであの……。そうね…。この石化能力はアレだろうけど、吸血の被害者は減らしたいよね」
ロロ「じゃあ、倒します?」
バーグル「うーん、とりあえずヨハンとシュトラウスには自力で帰って貰いたいから、どこかにキュアストーンポーションがあって欲しい……」
ロロ「まだ見てない★の部屋とか?」
バーグル「そうしましょうか。ちょっと見てみます」
GM「はいはい、では無音で入ると、奥では1体のローブを被った影が大鍋をかき回しています。そして『いい魔法薬だ…』と汎用蛮族語で独り言をつぶやいています」


謎の蛮族

バーグル『蛮族までいるのか…』
バーグル「こいつなら何とか倒せるんじゃね…?」
ロロ「何を作ってるかまではわからないんですかね?」
GM「ちょっとここからでは…」

バーグル「でもまぁ、殴るか」
GM「とりあえず笑」
ロロ「でも、石像を並べたのは蜘蛛なんですかね」
バーグル「わからん。蜘蛛のデータがな…あと1あれば…。こいつは何の魔法薬を作ってるんだろう」
ロロ「とりあえず、戦いますか」
GM「奇襲ですかね」
バーグル「『こいつなら何とかなりそうだ!』と言って切りかかります」GM「グワー!!!!では、1回の近接攻撃を行ってもよい、ということで戦闘開始していきましょう!!」
バーグル「やったー!!じゃあ全力でいきます!!必殺攻撃とマッスルベアーを宣言しつつ、クリティカルレイAを使用し、攻撃します!」

バーグル : 2d+13 命中力『つきまとう』グレートソード+1 2H (2D6+13+0) > 6[2,4]+13+0 > 19

バーグル:k34@9#1+13+2$+2 ダメージ/『つきまとう』グレートソード+12H KeyNo.34c[9]m[+2]a[+1]+15 > 2D:[2,1]=6 > 6+15 > 21

バーグル「めっちゃ低かった…まぁ『おらぁ!!』と言ってます」
GM「『な、なんだ貴様ら!?!?!?!?』と蛮族は混乱していますね」

蛮族『こ、ここがこの私、ソーヴ様の拠点と分かってのことか?!』
バーグル『何言ってるかわかんねぇが、蛮族だということはわかるぜ』
GM「『くそっ、人族か』と汎用蛮族語から共通交易語に切り替えてます」
バーグル「優しい(笑)」
ロロ「その流れで魔物知識判定したいっす」

ロロ : 2d6+5+3-1 魔物知識 3> 5[2,3]+5+3-1 > 12

GM「あら、それだとちょっとわかんないですね。このラウンドに妖精を召喚して、次回に魔物知識判定とかするとよいかもですね。
 さて、じゃあ戦闘配置をしていきましょう!!」

バーグル「じゃあ、いつも通りバーグルが前で、ロロが後ろかな?」
ロロ「そうっすね」

戦闘開始

ということでこんな感じの配置で戦闘が始まった。
バーグルが前衛、ロロが後衛、敵も前線エリアに。
敵の立ち絵にはTRPG用フリー立ち絵素材を使用した。(https://carlmary.jp/gallery/materials-300/?date=230606)

戦闘配置

ロロ「僕から動きたいです。サモンフェアリーIIIで、前線エリアにクーシーの召喚を行います」

ロロ:2d6+8+3 妖精魔法行使 サモンフェアリーIII > 11[5,6]+8+3 > 22
ロロ : 魔晶石5 * 1
ロロ :MP : 36 → 23

GM「では『あおーん』と吠えながら犬が出てきます」
バーグル「ク~シ~!!」
ロロ「そのまま、マルチアクションを宣言して攻撃します。デイズ&攻撃」

2d+14 魔法行使 デイズ (2D6+14) > 7[2,5]+14 > 21
クーシー:MP:66 → 62

GM「抵抗できないですね。それじゃあ、次は攻撃ですね!判定どうぞ」

クーシー : 2d+12 (2D6+12) 命中判定> 8[3,5]+12 > 20
クーシー : 2d+13 (2D6+13) ダメージ> 5[3,2]+13 > 18

GM「素晴らしい!命中です!防護点分を引いて、ダメージを出します」
蛮族:HP : 77 → 68

GM「『くそっ、冒険者どもめ。妖精だと?!表のウジ虫共は何をやっている!!』と蛮族は激昂してます」
バーグル「なるほど?繋がってるのか……じゃあ敵にこう言います。『ウジ虫ちゃんたちは仕事をしてたと思うぜ。その代わり、俺たちに目を付けられちまったがなぁ!』」
GM『ええい、貴様らも石像に変えて、私のコレクションにしてくれるわ』というところで、ここで先制判定をしてみましょうか」

バーグル:2d+7+3+1 スカウト運動 (2D6+7+3+1) > 7[5,2]+7+3+1 > 18

GM「ではPLターンになります。行動をもう1回行っていきましょう。」
バーグル「では、キャッツアイして先ほどと同じように攻撃します。うりゃ!」
2d+13+1 命中力/『つきまとう』グレートソード+12H (2D6+13+1) > 4[2,2]+13+1 > 18

GM「それだと外れですね~」
バーグル「ありゃ、残念。必殺狙ったので回避力下げておきますね」
ロロ「じゃあ行動します。ロロは主動作で魔物知識判定します」

2d6+5+3+0 魔物知識 (2D6+5+(18/6)+0) > 3[2,1]+5+3+0 > 11

バーグル「ありゃ、調子悪いね」
GM「ふふ、やはり洞窟で落ち着かないみたいですね」
ロロ「うーん、まぁクーシーでマルチアクション攻撃しますね。」

クーシー: 2d+12 (2D6+12) 命中判定> 9[6,3]+12 > 21
クーシー:2d+13 (2D6+13) ダメージ> 6[4,2]+13 > 19

GM「うんうんそれなら命中ですね。いいダメージ!ですが、ここでクーシーは生命抵抗力判定を行ってみましょう!!」
バーグル「お?」
蛮族『くくく、私の毒の血液の効果を受けるが良い!』
クーシー : 2d+12 生命抵抗 (2D6+12) > 6[1,5]+12 > 18

GM「蛮族が『ちっ、抵抗したか…』と言いますが、魔法に参りましょう」
クーシー:2d+14 魔法行使 デイズ (2D6+14) > 3[2,1]+14 > 17

ロロ「これは抵抗消滅かな…?」
GM「そうですね。さすがに消滅でしょう。では、ターンが終わったということで蛮族の行動です。バーグルに対して『喰らえ!』といいながら目を見開いてきます。精神抵抗をお願いします!」

バーグル : 2d+10+0 精神抵抗力 (2D6+10+0) > 4[3,1]+10+0 > 14
バーグル「あー!!これは駄目だ!いや、ここで運命変転します!!」
GM「なるほど?!じゃあ+1で達成値21で抵抗ですね。くそぅ…じゃあ続いて主動作で傍にあった鍋をつかみ、バーグルに向かって投げてきます!
 中身が飛沫として飛び散る!!生命抵抗をお願いします!!!」

バーグル「なに?!それはエグイ。これは毒ですかね。」
GM「そですね、毒です。首飾りの効果が載りますね」

2d+11+1 生命抵抗力 (2D6+11+1) > 9[4,5]+11+1 > 21

GM「むむ!抵抗された!!くそぅ、当たったらダメージ+石化進行だったのに…」
バーグル「怖!」
バーグル『危ないことしやがるぜ』
蛮族『よけられたか…この迷宮の主から採った結晶毒だったが……』
バーグル『この首飾りのおかげだな。さて、友達を可愛がってもらったお礼をしないとな!!うらぁ!』

バーグル : 2d+13+1 命中力/『つきまとう』グレートソード+12H (2D6+13+1) > 4[1,3]+13+1 > 18

GM「ふむふむ、攻撃ですね。それなら……お、当たりますね」
バーグル「これでもあたるんだ。あんまり肉体派じゃないのね」

k34@9#1+13+2$+2 ダメージ/『つきまとう』グレートソード+12H KeyNo.34c[9]m[+2]a[+1]+15 > 2D:[1,4]=8 > 9+15 > 24

蛮族 HP : 58 → 43

GM「では毒の血液を…」
バーグル:2d+11+1 生命抵抗力 #1 (2D6+11+1) > 5[4,1]+11+1 > 17
バジリスク : 2d (2D6) > 6[5,1] > 6

バーグル「これは6点の毒属性魔法ダメージかな?痛い痛い…」
バーグル『よし、ロロ!頼むぜ!!』
ロロ『はいっす!!あの蛮族は……』

2d6+5+3+0 魔物知識 (2D6+5+(18/6)+0) > 6[5,1]+5+3+0 > 14

GM「お、ぎりぎり通った。ではバジリスク(Ⅱ、382頁)です!」
ロロ「ふむふむ。じゃあ続いてクーシーがマルチアクションを」

クーシー : 2d+12 命中判定 (2D6+12) > 5[3,2]+12 > 17
クーシー : 2d+13 打撃 (2D6+13) > 9[3,6]+13 > 22

ソーヴ  HP : 43 → 30

GM「では13点ダメージですね。続いて魔法はデイズですか?」
ロロ「はい、そうっす」

クーシー : 2d+14 魔法行使 デイズ (2D6+14) > 8[4,4]+14 > 22

GM「それは貫通!では放心状態になります。そしてこのラウンドで妖精は帰っていってしまいます。」
ロロ「あ、また召喚しないと」
GM「そして、このタイミングで「キャー!」と女性の声がします」
バーグル「おっとこれは…聞いたことがありそうな声だ」
GM「そうですね!聞いたことのある声です!!」
バーグル「終わった……」

 ドグルは最初の方のシークレットダイスで、酒場の話を盗み聞きしていた。そして迷宮までついてきたのだ。隠密判定などダイスを降らせると、早い段階で察知されると思い、ここぞというタイミングで登場させた。

GM「ふふ、まだ諦めるにはまだ早いですよ。それでどうしましょうか?」
バーグル「バジリスクは今、ぼーっとしてるんですよね?」
GM「ですね。解除手段もないので触らなければ1ラウンドは自由でしょう」
バーグル『おい、ロロ!ここは頼んだ!!俺は後ろを見てくる!!』
ロロ『わかったっす!』

GM「では、2つほど部屋を戻って5番の部屋に行くと、ドグルがペンを振り回して『やめて!!来ないで!!!!』と叫んでいます。その周囲には1mのウジ虫が…」
バーグル「ふふふふふ、無理すぎる……ではこれはその戦線に滑り込むことは出来ますか?」
GM「できますよ」
バーグル「ではなぎ払いを宣言しつつ、こう言うでしょう『何してんだ!!くそっ、喰らえ!!』」

2d+13+1 命中力/『つきまとう』グレートソード+12H なぎ払いしつつ (2D6+13+1) > 8[5,3]+13+1 > 22

k34@9#0+13+2$+0 ダメージ/『つきまとう』グレートソード+12H KeyNo.34c[9]+15 > 2D:[6,1]=7 > 8+15 > 23

GM「おぉ、いいダメージだ。で、あればウジ虫は吹き飛ばされ、散り散りになります。しかし、数が多いためジリジリとまた何体かが近寄ってきます。ドグルは『バーグルさん!』と目をキラキラさせて頬を赤らめています」

バーグル「これ下がれますか?ドアの方とかに誘導しながら」
GM「大丈夫ですよ~。じゃあ次のラウンドの後方エリアに、ウジ虫が生成されます。通常戦闘のため、敵軍後方エリアにウジ虫が湧くという処理にしましょう。なんとかバーグルとロロは合流し、ドグルは部屋の隅に身を寄せているという感じでしょう。」

 なお、GMはここでの発言を完全に忘れており、結局ウジ虫は湧かなかった。見返してて初めて気づいたが、このようなことは侭ある。間違ったり、やってしまったときは巻き戻し処理をせずに、そのまま平然と続けるのも良いだろう。
 やはりバジリスクは処理が多かったか……


ロロ「じゃあ、ロロはその間に妖精を召喚しときたいです。」

2d6+8+3 妖精魔法行使 サモンフェアリーⅢ> 10[6,4]+8+3> 21
ロロ : 魔晶石5 * 1
MP:35→23

ロロ「じゃあ召喚できたので、クーシーを前線エリアに配置します。
そしてそのまま攻撃でお願いします」

クーシー : 2d+12 命中判定(2D6+12) > 9[5,4]+12 > 21
クーシー : 2d+13 打撃 (2D6+13) > 6[2,4]+13 > 19

バジリスク HP : 30 → 20

GM「では毒の血液発動!!生命抵抗を振ってください」
クーシー:2d+11 生命抵抗 (2D6+11) > 8[4,4]+11 > 19

バーグル「発動はしないけど、厄介だなぁ」
GM「ですね~。さて、ではバジリスクですが『貴様ら!もう許さんぞ!!殺してやる!!』といって変身を始めます。」
バーグル「おわ!ヤバい!」
ロロ「うわ」

GM「ということでギャオースといいながら爆誕します。胴体は行動したものとして扱います。頭部は動ける、と。あと再度、魔物知識判定を行って下さい。」
ロロ「はーい」

2d6+5+3+0 魔物知識 (2D6+5+3+0) >5[2,3]+5+3+0 > 13

GM「ふむふむ、ではバジリスク(魔物形態)であることが分かります。
ルールブックⅢの383頁ですね。そして邪眼をクーシーに向けてきます!」

クーシー 2d+11 精神抵抗 (2D6+11) > 4[2,2]+11 > 15
クーシー 命中-1

GM「では器用度の石化進行がクーシーに入ります!それに追加して、頭部は魔法を行使ッ!!マルチアクションでウェポンマスター&攻撃を宣言します。ウェポンマスターは自身の胴体に全力攻撃をくっつけます」

GM:2d+8 (2D6+8) 魔法行使> 7[6,1]+8 > 15
牙の命中力 17
クーシー : 2d+12 回避 (2D6+12) > 9[5,4]+12 > 21

GM「では回避ですね。そして、このラウンドは終了してバーグルは自軍の後方エリアにポップする、というところです。」
バーグル「ぽよ~ん。ではドグルさんに『ここで隠れてな!』と言って前線に向かいます。」
ドグル『ひゃぃ!』
バーグル『おや?見ねぇうちに、随分と不細工になってるじゃねぇか』
バジリスク『ぎゃおおおぉっぉおぉぉぉ!!殺すころすコロス!!』

バーグル「じゃあ、攻撃しますか。マッスルベアーとビートルスキンを宣言、クリレイSを使って必殺攻撃します。頭部に狙い撃ち!」

2d+13+1 命中力/『つきまとう』グレートソード+12H (2D6+13+1) > 6[2,4]+13+1 > 20

バーグル : k34@9#1+13+2$+3 ダメージ/『つきまとう』グレートソード+12H KeyNo.34c[9]m[+3]a[+1]+15 > 2D:[2,4 5,5 2,2]=10,11,5 > 10,11,5+15 > 2回転 > 41

バジリスク 頭部 : 103 → 70

バーグル「うぉぉ!2回転した!!」
バジリスク『ぎゃああああ!』
バーグル『へっ、効いただろう!まだまだこんなもんじゃないぜ!!』

GM「毒の血液、やっときましょうか」
バーグル「了解ですッ!さぁ、効くかな?」

バーグル:2d+11+1 生命抵抗力 (2D6+11+1) > 11[6,5]+11+1 > 23

バーグル「効かんッ!!」
GM「ふふ、ですね。ロロの手番になりますかね?どうしますか?」
ロロ「うーん、前に出てフェンサーで攻撃しようかな…?
移動して囮攻撃を宣言、フェンサーで攻撃します。」

2d6+6+3-3フェンサー命中 (2D6+6+(22/6)-2-1) > 8[4,4]+6+(22/6)-2-1 > 14

GM「まぁ、囮攻撃ですからね。ではバジリスクにペナルティを入れて…と。クーシーも攻撃しますか?」
ロロ「そうですね。マルチアクションで攻撃します。」
クーシー : 2d+12 命中 頭部 (2D6+12) > 2[1,1]+12 > 14

GM「ありゃ!50点ですね!」
バーグル「クーシーは貴重な経験をしましたね…」
ロロ「まぁ、そのまま魔法で頭部にデイズを撃ちます」

クーシー : 2d+14 魔法行使 デイズ 頭部 (2D6+14) > 9[5,4]+14 > 23

GM「ふむふむ、では頭部はふわふわと意識が朦朧としています。じゃあ、こちらのラウンドですね。石化の邪眼から参りましょう。目標値は19です」
バーグル「これは怖いな~、恐ろしい」

バーグル : 2d+10+0 精神抵抗力 (2D6+10+0) > 10[5,5]+10+0 > 20

バーグル『あぁ、危ない』
GM「ありゃ効かないか。じゃあ胴体が補助動作で頭部をたたきつつ、ランダムな対象に…っと、ロロに対して攻撃します。」

バジリスク 命中値 19
2d6+13-1 回避力 (2D6+13) > 8[3,5]+13-1 > 20

バーグル「お、よけた。というか出目8でこんなに避けれるんだ。凄いな」
GM「じゃあ頭部はマルチアクションかな?これもランダムで…クーシーですね。がぶりと噛みついてきます。」

バジリスク 命中値 17
クーシー : 2d+12 回避 (2D6+12) > 7[3,4]+12 > 19

GM「おっと避けられた。じゃあ上空からファイアボールを前線エリアに降らしてくるでしょう。全員、精神抵抗をしてみてください。」

バジリスク 魔法行使判定 15

バーグル : 2d+10+0 精神抵抗力 (2D6+10+0) > 7[3,4]+10+0 > 17
ロロ : 2d6+8+3 冒険者+精神力 (2D6+8+(24/6)) > 4[2,2]+8+3 > 16
クーシー : 2d+11 精神抵抗 (2D6+11) > 7[2,5]+11 > 18

バジリスク hk20+8 KeyNo.20+8 > 2D:[3,1]=4 > (2+8)/2 > 5

GM「全員抵抗ですよね。では半減で5点の炎属性魔法ダメージが入ります」

 バーグル HP : 72 → 67
 ロロ  HP : 54 → 49
クーシー HP : 82 → 77

バーグル「これ、ロロが囮やってクーシーがぶりのデイズで、バーグルが最後に切る感じでどう?」
ロロ「いいっすよ」
バーグル「ありがとう!」
GM「ではロロの囮攻撃からですかね。命中力判定を振ってみましょう。」

ロロ : 2d6+6+4-4 ライトフレイル命中 (2D6+6+((22+2)/6)+0-1-3) > 9[5,4]+6+4-4 > 15

GM「さすがにそれは当たらない。じゃあ、クーシーいきましょうか」

クーシー : 2d+12-1 命中 頭部 (2D6+12-1) > 5[2,3]+12-1 > 16

GM「ん-、微妙に当たらない!!ではデイズいきましょうか。
こいつは精神力がそんなに高くないので通りそうだけど…?」

クーシー : 2d+14 魔法行使 デイズ 頭部 (2D6+14) > 7[5,2]+14 > 21

GM「お!通りましたね!では、バーグルのターンということになります。クーシーはこれで帰っていってしまいますね」
バーグル「頭部はぼーっとした!よし、キャッツアイを魔晶石でかけなおして、クリティカルレイSを切ります。」
GM「大盤振る舞い!!」
バーグル「1発2000Gかかるけど…!!」

2d+13+1 命中力/『つきまとう』グレートソード+12H (2D6+13+1) > 11[6,5]+13+1 > 25

k34@9#1+13+2$+3 ダメージ/『つきまとう』グレートソード+12H KeyNo.34c[9]m[+3]a[+1]+15 > 2D:[6,2 3,3]=12,7 > 11,8+15 > 1回転 > 34

ソーヴ  頭部 : 70 → 44

バーグル「あぁ、でも1回転か。で、生命抵抗で毒ですかね?」
GM「そうですね。お願いします」

2d+11+1 生命抵抗力 (2D6+11+1) > 10[5,5]+11+1 > 22

GM「これはセーフ。では、バジリスクですが邪眼から放っていきます.
これもランダムでいきましょう……ロロに当たりますね」

ロロ : 2d6+12 精神抵抗力 (2D6+12) > 11[6,5]+12 > 23

バーグル「凄まじい!大丈夫そうですね」
GM「ですね。では、胴体の行動です。全力攻撃をランダムで…ロロに行います」
バーグル「めっちゃロロを狙うなぁ」
バジリスク『小汚い悪党より、そちらのエルフの小童の方がコレクションにはふさわしい……!!』
バーグル「それは確かに(笑)」

胴体 命中値 19
2d6+13-1 回避力 (2D6+13-1) > 5[3,2]+13-1 > 17
2d+18 (2D6+18) ダメージ > 8[2,6]+18 > 26
ロロ:HP : 49 → 27

ロロ「おわ、デカい…」
GM「いいダメージですね。では続いて頭部ですが……おやおや、これもまたロロに向かっていきます」
バーグル『ロロ!!避けろぉ!!』

頭部 命中値 17
2d6+13 回避力 (2D6+13) > 6[4,2]+13 > 19

GM「これは避けられたかな?では先ほどと同じようにファイアボールを上空から前線エリアに飛ばします。精神抵抗をお願いします。」

頭部 魔法行使判定 15
バーグル : 2d+10+0 精神抵抗力 (2D6+10+0) > 3[1,2]+10+0 > 13
ロロ : 2d6+12 精神抵抗力 (2D6+12) > 7[1,6]+12 > 19

バーグル「うわっ、もろに当たった!」
GM「ケケケケケ!!喰らうが良いわ!!」

バーグル: k20+8 KeyNo.20c[10]+8 > 2D:[2,5]=7 > 5+8 > 13
ロロ: hk20+8 KeyNo.20+8 > 2D:[5,6]=11 > (9+8)/2 > 9

GM「では、バーグルには13点、ロロには9点が入ります。」
バーグル「これはロロが危ないですね。また妖精を召喚して回復させる?」
ロロ「そうしましょうか」
バーグル「とりあえず私はヒールスプレーAで回復をするんですが、10点とちょっと心もとないので、ウィスパーヒールとか欲しいかな……?」
ロロ「じゃあ再び、妖精を召喚します」

2d6+8+3 妖精魔法行使 サモンフェアリーIV (2D6+8+3+0+0+0+0) >10[6,4]+8+3> 21

ロロ:10魔晶石 * 1
ロロ :MP : 23 → 15

GM「はーい、では呼び出せます。クーシーですね?」
ロロ「ですね。あとバーグルにクリティカルレイSを撃ちたいです。」
バーグル「嬉しい!ありがとう!!」
ロロ「で、クーシーですが、マルチアクションで自分を対象にヴァーチャル・タフネスを宣言して攻撃します」
GM「ほほ?なるほど。では魔力が12なので最大HPを12回復、現在地も上昇します。」

ロロ  HP : 18 → 30

バーグル「そして、クーシーがガブリ」
GM「ガブリ!!」

2d+12 命中 頭部 (2D6+12) > 9[4,5]+12 > 21
2d+13 打撃 (2D6+13) > 6[5,1]+13 > 19
頭部 : 44 → 34

バーグル「いいぞ!いいぞ!!よし、ここで決めるぞ!!3点魔晶石を消費し、マッスルベアーを使います。ヒールスプレーAをロロに投げ、必殺攻撃を頭部に!」

ロロ HP : 30 → 40
2d+13+1 命中力/『つきまとう』グレートソード+12H (2D6+13+1) > 5[1,4]+13+1 > 19

GM「それは外れてますね」
バーグル「いや、ここで外すのは男が廃るので、指輪を割ります!」
GM「お!ぱりーん!指輪が割れたぞ!ダメージを下さい」

k34@9#1+13+2$+3 ダメージ/『つきまとう』グレートソード+12H KeyNo.34c[9]m[+3]a[+1]+15 > 2D:[1,5 4,3]=10,8 > 10,9+15 > 1回転 > 34

バジリスク 頭部 : 34 → 9

バーグル「おっと、防護点分だけ残ってしまった。」
GM「ですね。ではバジリスクは最後の力を振り絞って戦線離脱を宣言します。逃げの姿勢ですね。以上!こちらのラウンド終わり!!」
バーグル「あらあらあら、判断が遅いですね」
GM「いゃーん、いや彼は負けるとはとは思ってなかったので(笑)」
ロロ「じゃあデイズを頭部に向かって撃たせまます。マルチアクションは無しでいいでしょう。ロロ本体は何もせず『兄貴のカッコつけに協力するっす!』と言っています。」

2d+14 魔法行使 デイズ (2D6+14) > 6[1,5]+14 > 20

GM「かかりますね~。じゃあバーグルさん!やっちゃってください!!」
バーグル「よし!では『逃げると決めるのが遅かったな』と切りかかり…」
バジリスク『待て!!私を見逃せばそこのレシピをやる!フォッシルクリサリスを大人しくさせる方法を研究をしてるんだ!!見逃せ』
ロロ『でも、さっき自分が飼ってるといってたっすよね』
バーグル『約束を守るとは思えないな』
バジリスク『そんなことはない!私は必ず約束を守る!!』
バーグル『いやぁ、そうはいかないな』

2d+13+1 命中力/『つきまとう』グレートソード+12H (2D6+13+1) > 7[3,4]+13+1 > 21

k34@9#1+13+2$+0 ダメージ/『つきまとう』グレートソード+12H KeyNo.34c[9]a[+1]+15 > 2D:[3,6 5,5 2,1]=10,11,4 > 10,11,4+15 > 2回転 > 40

頭部 : 9 → -20


バジリスクとの戦闘

GM「『ぎゃー』と叫び声をあげてバジリスクは倒れ伏す、というところで戦闘終了でございます。」
バーグル「毒の血液を浴びておきますねー」

2d+11+1 生命抵抗力 (2D6+11+1) > 4[3,1]+11+1 > 16
2d (2D6) > 3[2,1] > 3

バーグル  HP : 54 → 51

バーグル「くらっちゃった……」
GM「まぁ、ジュっと肌が少し焼けた程度で、戦利品判定をしましょうか」
バーグル「はーい、じゃあ女神の力を借りつつ、振りますね」

X3 2d6+4 
(2D6+4) > 6[1,5]+4 > 10

#2
(2D6+4) > 4[1,3]+4 > 8

#3
(2D6+4) > 6[4,2]+4 > 10

GM「あんまりおいしくないですね。600G分ほどです。」
バーグル「残念。では、戦闘が終わったので辺りを見渡します」

 戦闘が終わった段階でセッション時間は2時間30分ほどに突入。少し、長くなるとダレる&疲れる、またリプレイとして適切でないため、中間戦闘は切り上げることにした。大量も冒険者もいるため、数の力で押し切る、という展開を思いついた。

GM「ふむふむ、落ち着いて辺りを見渡すと、様々や書籍や魔法薬、そして武器がそろっています。さながら洞窟の宝物庫というところです」

バーグル「ため込んでたんだな…。でもたぶんこれ、犠牲者たちのものだよね。返してあげた方が良いかな…と思いつつ、探索して石化解除の薬はありますかね?」

GM「ふむ、そうですね!判定の必要すらなく、キュア・ストーンポーションⅡが10本ほどあることが分かります。」

バーグル「お、良かった。こんだけ人手があればクリムゾンマーゴットは退けられるでしょう。では皆にシュワシュワシュワ~~~と」

GM「では冒険者たちは『ここは?!クリムゾンマーゴットと戦っていたら横かたバジリスクが…』と混乱しています」
バーグル「ではバジリスクの首を掲げて『終わったぜ』と一言」
ロロ『渋いっすね』
GM『おぉ!!本当か!ありがとう!!』
GM「また、その中からヨハンが現れて『やぁ。バジリスクが出てくるなんて驚いたよ。ありがとね』と言っています。またシュトラウスもクーシーの方を見て『……可愛い』とボソッとつぶやきながら、貴方がたをジッと眺めています。」

バーグル『はは、今回はこいつが活躍したんだ。なかなか凛々しかったぞ』
GM「じゃあクーシーはポン!と消えてしまいます。時間ですね」
バーグル「妖精郷に帰っていった」
ロロ『クーシー、ありがとうっす』
ロロ「その後、喜んでヨハンとシュトラウスの方に走っていきます」


バーグル「じゃあ私はドグルさんに向かってあえて不愛想に『立てるか?』いいながら手を差し伸べます」
ドグル『え、えぇ何とか。立てます…。でも…すいません!本当にありがとうござます。…こんな危険だとは思わなくて』
バーグル『まぁ、これに懲りたら今度は大人しく待っとけよ』
ドグル『でも、私、こんな体験ができるなんて感動しました!!その今後も…冒険に突き合わせてもらえませんか?もっといいものが書けると思うんです!!』
バーグル「じゃあ『馬鹿野郎』と軽くチョップします。
ドグル『痛!え、えへへ…』

バーグル「じゃあこんなところで冒険者たちに向き直り、『おいお前ら!もう一仕事残ってるぞ!武器とか道具とかは持ったか?あぁ、あと蜘蛛には近づくなよ』と言います」
GM『蜘蛛…?あぁ、ダンジョンボスの。そうだなアレに手出しすると「剣の迷宮」が消えちまうからな」
バーグル「なるほど?そういうことだったのね。確かに。じゃあ『撤収!』といってフォッシルクリサリスとクリムゾンマーゴットを倒そうかな?」
GM「うんうん、そうですね10人以上の冒険者なのでサクッと倒されます。ここで描写はカットして、皆さんは何とか「水晶の洞窟」から抜け出せた、という感じになるでしょう。」

酒場で一息

GM「では翌日です。皆さんは元気に冒険者ギルドに帰ってきました。他の冒険者ギルドに帰っていくものもいるでしょう。そしてギルドマスターから『よう、何でもバジリスクが巣を作ってたらしいじゃねぇか。』と声をかけてきます。

バーグル『ウジ虫はバジリスクが飼っていたらしい』
レシェク『そうか。それは魔術師ギルドが欲しがるかもしれないな。それはこちらが何とかしておこう。……そうだ、いいものが手に入ったんだ』
GM「そういってレシェクは、ヤギの角に入った乳酒を、進めてきます」

 実はこの時、ちょうどドーデン博物誌、というサプリメントが発売された直後だった。1/20と、購入して1日しか立っていなかったが、ちょうど良かったため、105頁の「山羊の乳酒」という飲み物を提供した。
 ケフィルと呼ばれるこの酒は、発酵酒の類であり、独特な香りと酸味が特徴的。ビタミンやミネラルが多く含まれており、高地に住む人間には欠かせない。

レシェク『最近、ドーデン地方からの特産品が豊かになってな。ちょうど安くて買ってきたんだ。お前たちの依頼達成祝いに1杯どうだ?』
バーグル『いただこう。グビグビ』
GM「ではかなり甘いです。体がポカポカとしてくる。そんな感じですね。」


依頼の終わり

レシェク『よし、じゃあ報酬を支払わないとな。ヨハンとシュトラウスも様態は回復したみたいだぞ』
ロロ「じゃあ『そういえば…』と思って、竜の眼をシュトラウスに返しにいきます。」
GM「ではシュトラウスは目を輝かせ、頭をコクコクと振り、極めて小さなぼそぼそ声で『……ありがとぅ』というでしょう」
バーグル「ちなみにドグルさんは?」
GM「あぁ、ドグルさんはですね冒険者ギルドに「ドグル、出入り禁止」と張り紙が出され、職員と押し問答をしていまうす」
バーグル「草」
ロロ「ふふふ」

GM「表からは『いいじゃないですか!!』『でも死にかけたんでしょ?バーグルさんに迷惑かけて。そういうのはやめてください』と聞こえてくるでしょう」
バーグル「はいはいはい、じゃあちょっとなんやかんやいいつつも、冒険話を語れないのは寂しいですね。『あとでヤギ酒でも持って行って語ろうか』と思っています。」

GM「いいですね(笑)では、ソード・ワールド2.5 ナラティブソドワ in グランゼールこれにて終了です。皆様、お疲れ様でした!!」
2人「「お疲れ様でした!!」」

 ちなみにドグルの謹慎はこの後、1週間ほどで解かれるということになった。まぁ、そこまで甚大な被害は出なかったのでお目こぼし、というところだろう。
 また倒したクリムゾンマーゴットの数はダイスで決めて10体ということになった。報酬として他のギルドなどから謝礼や宝物が送られ、最終的に報酬や経験点は以下の通りだ。

   経験点:2170点
   成長:1回
   名誉点:35点
   報酬:9300G

 つぶれていた経済圏であるダンジョンを開放しつつ、10人以上の冒険者を助けたのでこれぐらいにはなるでしょう、という話をしつつ、セッションは終わった。
 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。ナラティブソドワを遊ぶための一助になれば幸いです。また純粋に楽しんでいただけたのなら、猶のこと嬉しいです。
 以上で終了となります。読了、ありがとうございました。

あとがき


お疲れ様です!作者兼GMのDKPです!!
いやー、疲れた。本当に疲れた。3万字の文字起こしもそうですが、単純に文字を精査して間に文章を入れるのも大変です。
 ここだと邪魔になるかな…?この情報はいるかな…?となるわけですね。
3時間のシナリオでこれなのだから、普段SNEが出してるキャンペーンものとか地獄でしょう、ということが分かりました。
 腕が痛いですね。だいたい8時間ぐらい書いたかな…?シナリオ書くより大変ですね。
 いやはや、ともあれ初めのリプレイ執筆!書ききれてよかったです。反応がよければ次も出すかも…?
 改めて、読んでいただきありがとうございました!!

出所表示

ドグルなどの画像は Bing Image Creator を使用しています。
また画像の無断転載は厳禁です。


参考文献
ソード・ワールド2.5リプレイ 水の都の夢みる勇者

ソード・ワールド2.5リプレイ トレイン・トラベラーズ!

ソードワールド2.5リプレイ《空の麓》シリーズ

2013.08.01 リプレイの作り方(自己流)http://timelake.blog22.fc2.com/blog-entry-560.html


TRPG。中でも特に『捏造ミステリーTRPG赤と黒』が非常に好きです。