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人生5周目は"文化"に挑む。鍵はローカル×自律×若者。

 昨5日、干支を4回周り終えました。年男とかも意識したことなかったのですが、振り返ってみると、見事にこの周期で人生動いていたことに気づきました。

 第1周は無の時代: 生れ落ち、小学校を終えるまで。ただ生きてました。痛みも知らず。

 第2周は価値形成の時代: 中学生から就職するまで。基本的価値観や規範はこの頃から変わってない気がします。

 第3周はマクロの時代: 前半は安全保障に、後半は日本経済・一次産業に、マクロの観点から最大だと思う課題に真っ黒な働き方で取り組みました。

 第4周はミクロの時代: 震災が起きて人生が一変、東北と海外で産業のゼロイチを創ることに没頭しました。そして最終盤に、この福島・浪江町の帰還困難区域と呼ばれるラインの際に辿り着き、そこは最高のフロンティアでした。

 そして迎えた第5周目。何をすべきか。東北で出会った生産者のみなさん、ここ福島で出会った方々、地方を巡っていろいろな方々の話を伺う中で、見えてきました。

 この国の一番の危機はOS、構造自体。一億総観客民主主義、依存型の社会構造。形式至上主義。人口の逆ピラミッド。これは経済では変えられない。文化の問題。
 このフロンティアから、マーケットメカニズムの外に突然放り出された地域から、文化を創る。長いものに巻かれず、自分たちの足で立ち、自分たちの手で創る自由なコミュニティ。
 もちろん産業も大事。でも地方に、金銭的価値の周りに人が集まる都市的構造のレプリカを作ってもしょうがない。むしろ、魅力的な文化、コミュニティさえあればその周りに必要なお金はついてくる。

 加えて、これまでの4周は、”今ここ”だけで生きてきましたが、もうさすがに、自分のこと、目の前のことだけでなく、次の世代によりよいバトンを渡す責任がある。
 ここ福島のフロンティアで出会う若者たちの感性・感受性には驚かされます。しなやかな共創、ナチュラルな利他。この国を縛り続けてきた因習から彼らを解き放つことで、新たな社会が浮かび上がる確信があります。彼らが一番自由にその感性を実装できる社会をここで創りたい。

 ということで、このフロンティアから、文化の乱を仕掛けようと思います。もうすぐ新たなプロジェクトを立ち上げます。
 これまでの4周の人生のどこかで邂逅した方、福島に来て何かを感じて下さった方、形式より人間を大事にしたい方、この国を諦めない方、何らかの形で参画頂ければありがたいです。

 人生5周目、相変わらず不恰好に指差されて笑われながら、全力で走ります。

(写真は、浪江町の請戸川にシベリアから訪れた白鳥とこども。本文と無関係。)


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