三方よしの仕事術。周りからの評価がこれで変わりました。
次の企業にはある共通点があります。それは一体なんでしょう?
伊藤忠商事(総合商社)
日本生命(保険業)
西川産業(寝具など)
高島屋(百貨店業)
ワコール(繊維製品)
正解は「近江商人にルーツがある企業」です。
近江商人とは近江国(現在の滋賀県)から他国へ行商して歩いた商人たちの総称で、江戸中期から明治期にかけて活躍しました。
彼らは〝よそ者〟でありながら、その土地で人々の信用を勝ち取り、持続的経営を実現させています。その根本にあった理念はいつからか、こんな言葉で表現されるようになりました。
「三方よし」
三方とは「売り手」「買い手」「世間」を指します。つまり……、
〝売り手〟が利益を上げ、
〝買い手〟に満足を与え、
〝世間〟に貢献できる商売を心掛けるべきである、と。
実はこの教え、僕もある時期から強く意識するようになりました。
〝作り手〟が達成感を得られて、
〝取材先〟に喜んでもらえて、
〝視聴者〟のニーズに答えられる番組づくりを心掛けるべきである、と。
こうして文章にしてみると単純なのですが、実際の現場でいつも「三方よし」になれるかというと、そうでもありません。
よく陥るのは〝作り手〟が〝視聴者〟を置き去りにするケースです。
〝作り手〟って〝取材先〟とは顔を合わせるので、そちらの方には気が回るんです。
一方〝視聴者〟とは必ずしも顔を合わせないんですよね。テレビの向こう側にいるのはどんな人たちなのか、どんな背景があって、どんな考え方なのか。不特定多数の顔を想像するしかないわけです。
だから、自分に余裕がなかったり、経験が浅かったりすると、ついつい視野が様くなって〝作り手〟の都合や主張を押しつけがちになります。
例を挙げます。
ある有名アスリートの独占インタビューができたとしましょう。
しかし〝作り手〟が「相手は大物だから」と忖度するあまり、当たり障りのない質問しかしなかったり、先方の意向ばかり尊重したりしたら……?
あるいは〝作り手〟の興味(目線)が〝視聴者〟の知りたいこと、聞きたいこととズレていたら……?
いくら「独占」でも、きっとその企画は失敗なんです。
僕はこの「三方よし」という考え方、noteにおいても応用できると思っています。
立場に応じて三方の中身を〝自分〟〝読者〟〝社会〟としてもいいし〝自分〟〝顧客〟〝会社〟としてもいい。あるいは「三方よし」から「四方よし」に発展させてもいいかもしれません。
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