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「オリックスファンでよかった」僕が放送作家になれたきっかけ

放送作家という職業を口にすると、よく聞かれる質問があります。

「それって、どうしたらなれるものなの?」

放送作家への入り口は、様々です。ラジオのハガキ職人出身という方もいますし、作家の養成所出身という方もいます。また元芸人さん、元ディレクターさんなんてパターンもあります。僕の場合はというと、ある番組の学生アルバイトになったことが全ての始まりでした。

その番組は、テレビ朝日の『プロ野球ってナンだ!?』といって、内容がとにかくマニアック。野球好きの好奇心を絶妙にくすぐるスポーツバラエティでした。

150km/hの速球を見続けたら目がスピードに慣れて、小学生でもボールにバットを当てられるのではないか?という仮説を実証してみたり、現役のプロ野球選手たちを集めて座談会を開き、超一流の技術を公開してもらったり。定かではないですが、おそらく「2シーム」という言葉をTVで大々的に取り上げたのは、この番組が初めてではないでしょうか。

当時、僕は企画のヒントになるような記事を探したり、裏付けを取ったりする「リサーチ」という仕事をしていました。そして、この特番の放送が終わった後、大きな転機が訪れます。

『プロ野球ってナンだ!?』には、学生アルバイトが数人いたのですが、僕だけがある番組の手伝いを依頼されたのです。その時、ディレクターさんから言われた言葉が「おまえ、オリックスファンなんだろ?」でした。

実は、オリックスのイチロー選手がマリナーズへの移籍を決めたので、特番を組むことになったと。そして、オリックスファンなら、その番組に関わりたいだろうと、声をかけてくれたとのこと。

ありがとうございます!

そうなんです、僕は阪急ブレーブスの頃からのファンでして。巨人ファンたちに囲まれながら、肩身の狭~~~い思いをしてきました。しかも僕は東北出身なのに、関西の球団を応援する変わり種。それが、ここに来てオンリーワンの武器になるとは...…。

こんな運命的なこと、あります?

この後、僕は番組に関わっていた放送作家さんに事務所を紹介してもらい、放送作家人生をスタートさせることになります。オリックスファンでよかった。そう感じずにはいられない出来事です笑

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