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僕の心に火を灯した、オリックス中嶋監督〝覚悟の采配〟

昨季、25年ぶりに優勝したとはいえ、長く暗黒期にいたオリックス。

しかも、今季は主力が相次いで離脱したり、不調だったりで「連覇だなんて、おこがましい」なんて思っていたんです。

しかし……、

そろそろ期待してもよろしいのでしょうか?

9月8日時点での順位表を見てください。

1 ソフトバンク 64勝57敗2分 .529    残20
2 西武     66勝59敗3分 .5280 0差 残15
3 オリックス  67勝60敗1分 .5275 0差
 残15

シーズン最終盤にもかかわらず、首位とのゲーム差はなし!

なにより、きのうの西武戦における勝ち方が素晴らしかった!

僕の心に火を灯してくれたのは、中嶋監督の采配です。

話はおとといに遡ります。

水曜日、オリックスは最下位の日本ハムと対戦。逆転のチャンスで痛恨の走塁ミスを犯し、星を取りこぼしてしまいました。

試合後、指揮官のコメント。

「このプレッシャーのところで何とか、打ち勝っていけるように。責任を全部こっちに押しつけていいので、思い切ってやってほしい」

たとえ結果を残せなくても、使った監督が悪いのだから思い切っていこう。どんどん挑んでいこう。そう発信したのです。

さらに、中嶋監督はその言葉だけで終わりませんでした。

さあ、きのうの西武戦です。

「オレは腹を括ったぞ、お前らはどうなんだ?」と言わんばかりの采配を次々に揮っていきます。

まず、1番・センターに渡部選手。

一軍では8打数無安打のルーキーを昇格させ、スタメンに起用しました。

そして、2回裏です。先発・椋木投手がアクシデントで降板すると、ここで送り出したのが宇田川投手。

7月に育成枠から支配下登録されたばかりですが、2回、3回、4回を完璧に抑えました。ちなみに回またぎは初めてです。

6回裏に登板した小木田投手もルーキー。

5月に二軍落ちし、一軍に戻ってきたのはつい先日。昇格後に投げた2試合はどちらも敗戦処理と、こちらも実績に乏しい投手です。

しかし、きのうは1-0と競っている展開で見事リードを守り抜きました。

貴重な追加点を挙げた7回表の攻撃にも、覚悟を感じました。

先頭の頓宮選手が出塁したところで、スパッと代走を出したのです。

頓宮選手は今月に入って絶好調で、長打を連発しています。この点差で下げるのは惜しい気もしたのですが、思い切りましたね。

で、代走に送られた小田選手。

しつこく牽制され、厳しくマークされている中で盗塁成功!

このあと、オリックスは流れを掴んで計5得点を挙げました。投げては8投手での完封リレー。これは1980年に日本ハムが阪急戦で記録して以来、史上2度目だそうです。

きのうの勝利は、指揮官が選手たちの背中を押したからこそ得られた。

そう思えてなりません。

そして、きのうの勝利は、優勝を期待したい僕の背中も押してくれたのです。さあ、あすからはソフトバンク戦。こちらも正念場です。

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