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竜とそばかすの姫 レビュー編

ツッコミどころが多く、終始メタ的に見ていました。悪い癖です。歌のシーンは好き。

まとめます。
1.ドラゴンという種族の意味では竜は出てきません。
2.そばかすは出てきますが別に無くても大筋に関係ありません。

もう察しのいい人はお気づきですね。

3.姫なんて登場しません。

まあ、別にタイトル詐欺とかはどうでもいいんです。

ツッコミ度★★★★・
映像・歌の良さ★★★・・
結局何が言いたかったのかわからない度★★★★★

この映画、非常に教訓的、なフリをした何かです。
ネットの闇
利他の精神
ルッキズム
DV

ここらへんを訴えたいようななんなのかこっちがもやもやする結果に。
別にこのストーリーなにも解決されてないんだもん。以下、雑にレビューします。

前提知識として、タイトルと、評判が微妙としか知りませんでした。IMAXで観ました。それは良かった点w

冒頭のシーンは、終盤のハイライトを切り抜いたティザーです。ちょっと変わったメイクをした女子がクジラの上で歌ってます。この段階でこいつのメイクっぽいのがソバカスって気づきません。気づいた人はいたのかもね。でもソバカス然としてないんよ。みりゃわかるけど。
ま、別にいいのそんなこと。問題は歌よ。個人的に歌自体に文句はありません。むしろ好きかな。でも、絶望的に口パクにしか見えない。全身はモーションキャプチャなのかな?自然な動きをしてるけど、口は完全に口パクって感じた。二次元に何言ってんだって話なんだけどね。強いて言えば口が遅れてる感じがある。もっというと、呼吸してない。ブレスの表現がない。マイク持ってないからとか、シチュエーションが歌ってる感じじゃないとか、キャラに思い入れがまだない段階とかさ、いろいろあるだろうけど。この時点の感想は、お見合いでいうなら、ファーストインプレッションはいまいちでした、みたいな。

次のシーン。主人公ソバカスモブのモーニングルーティン。けだるげ。出勤するお父さんの学校まで送っていくかという申し出を断り、晩飯も断ります。朝飯を断る女子高生の演出はみたことあるけど、晩飯いらないとはどういう了見だよ拒食症か。だいたい朝に晩飯時におなかすくかとかわかるわけないっつの。ただこの晩飯いるか?とかはキーワードです。ぶっちゃけ不自然です。夜に線香花火やるか?とかのほうがエピソードものっけやすいよ?細田さん。あと、朝から掃除とかします。いい子ね。ほうきで掃き掃除。うん?畳の間でもないのに?時代設定古いのかな?母親の形見とか?ははーんこのなんでもない描写に出てくるほうきは伏線だな覚えておこう。(そして二度とほうきは出てこなかった)

確かどこかに母親が死ぬ回想シーンがあります。河原で家族でバーベキューでもしてたのかな?雨が降り増水して中州に取り残された少女を、母はライフジャケットを着て助けに行きます。制止する娘スズを振り払って。
結果、岸に戻ってきたのはそのライフジャケットを着た少女でした。
え、お母さんはどこ?とあたりを見渡します。いやお母さんが助けに行って沈むところまでちゃんと見届けてたんちゃうんか。え、どこ?って、おかしいだろ。川下見ろよ。あと、ライフジャケットを着た少女がこっちの岸にたどり着けたのも謎。ライフジャケットを少女に着せてそのあとお母さんは何をしたのか。中州にライフジャケット投げればよかったんじゃないのか。そもそも管理所とかない河原になんでライフジャケットがあるのか。謎がマリアナ海溝。

小さいころからスマホアプリの鍵盤をきっかけに音楽に夢中になり、自分でトラックを作っていたりもしたけど、お母さんが亡くなったのをきっかけに失語症ならぬ失歌症になりました。架空の病気?失語症的なものを描くんだったらかなりデリケートなのでひやひやする。歌おうとしたら吐いちゃうっての、違和感がすげえです。あと歌と母親の死に関連がなさすぎ。普通歌うことより水のほうが怖くなりそうじゃね?予想に反して以後川のシーンは多いです。スズ全然それはトラウマじゃなかった。あ、母親が死んだあと、助けに行って死んだことに対してのバッシングでトラウマになったんか。それでも歌と結び付けるにはきびしいけど。あ、ゲボが波紋を作りながら川下に流れてく描写、好き(笑)

さて、スズはお父さんとの気まずさを回避し普通に公共交通機関を使っての登校(おそらく)。一気に登場人物を増やしますが、説明感をうまく抜いていてナチュラルな導入。まず、仲のいい万能オタク♀と一緒に、遠巻きにカーストトップ女子を眺めては羨む。スズの幼馴染は幼少時に告白めいたセリフをもらったもののめっちゃイケメンに成長して手の届かない存在と愚痴る。一人でカヌー部を立ち上げる陽キャ男子が勧誘をしていて目立ってる。いやーナチュラルです。違和感なのはカーストトップ女子が演奏しているマーチングバンド。センターポジションをずっとやってる。サックスで。編隊に無理がない?サックスもたまにはソロパートあるだろうけどセンターでずっとは違和感。まだトランペットのほうが。あとほかのバンドメンバーの書き方が雑すぎる。この映画、人を描く時の丁寧なときと雑な時の差が大きい。あとちょっと人物の書き分けが甘いです・・・。イケメンの顔が完全にサマウォの海外から買ってきたスポーツカー野郎。まあ、いいか。

あとね、女子高生の心理描写が絶望的。カーストトップ女が取り巻きに囲まれて集合写真を撮るとき、遠くにいたスズを見止めると呼び出し強引に集合写真のメンツに入れる。

こんなん女子高生は絶対にしない。

こんなん女子高生は絶対にしない。(大事なことなので2ry

万が一、生徒会長で内申ほしいからいい人ぶりたい女だったとしてだ。声をかけても、いやいいよと遠慮されるのを期待して、じゃあそんなに断るならしょうがないなぁって流れにするだろJK。一緒に撮ったら取り巻きの評価が落ちるからな。だいたい陰キャが陽キャの集合写真に混ざるって、なんかの罰ゲームか?これからカツアゲでも始まんのかと戦々恐々だっつの。しっかしよくスズも入ったなしかもカーストトップ女子の真横を陣取って。

他にもあって、後半にイケメンに手を掴まれたところを目撃されてネット上で炎上するの、あれスズが言い訳したとして、ああそうなんだ勘違いしてごめんってなるかよ。いったん悪者扱いされたやつが、やっぱ悪者じゃなかったって流れ、面白くないから誰もそんなん支持しないじゃん。女子だよ?

さて、今回のメインステージとなる、U(ユー)という名の仮想空間がでてきます。ぶっちゃけね、サマウォのときのオズも「(ないわー)」って内心思ってたの。SFちっくなことは、こじつけがほしい。そして前情報としてタイトルから竜が出てくるとわかってた視聴者。ユー?あ、リュー?この仮想空間がリューってやつ?と聞き間違い必至。あと、今回もiphoneやgoogleやinstagramがでるいかにも現代の世界観で急にそこだけ近未来の設定はどうしても無理。耳からなんか装着するだけで生体情報をリアルタイムでリンクできるとかの技術はやり過ぎ。

顔写真っていう少ない情報からアバターの顔だけ先に作るのも謎。その生体情報から生成しろよ。写真必要か?集合写真に無理やり参加させられるシーンに必要性を持たせたかったとしたら、まあしょうがないのか。こじつけに無理あるけど。

あと自動生成されたアバターの顔にたいし不満ならキャンセルできるのも謎仕様。別にいいんだけどさ、それならみんなお気に入りのデザインに寄せるだろ。ユー上にはカブトムシ形態とかヘンテコアバターいっぱいいるのにそれを自分の分身として納得してるとは到底思えない。あと五感がリンクできるのトータルリコールみたいですごいですね。それでいろいろ済むんならなんでスマホ持ってんの?邪魔じゃない?あと五感とリンクしてる割には、アバター操作しながら現実世界でも動けるってどういうこと?すごくね?スズ、デバイスつけながら学校行ってたけど、そのデバイスあるなら現場に急行する意味とは?

こういうのね、ほんと苦手。すぐ矛盾点思いうかんじゃう。俺も悪いけど、作り手は疑問に思っても「まあいっか」の精神なのかな・・・。

サマウォはね、犯人の正体とかわかんなかったから良かったんよ。テクノロジーも不明なままでさ。でさ、今回は、トラブルの内容があらかじめわかってるわけ。いちアズであるリュウは、とあるときから暴走し始め、武道場?から道場破り的なものをし始めた。この段階では単なるプロゲーマー風。そして、「相手のデータを破損するほどコテンパンにやってしまう」のだとか。もうそれ聞いてさ、悪いのはリュウじゃなくて既知のセキュリティホールを無視し続ける運営じゃんって思ったよね。今回の映画の最大のがっかりポイントここです。リュウの正体はただの14歳。ハッカー的な描写もなにもない。ただの癇癪を起した子供が簡単に壊せるシステムなら非常に脆弱。もうとっくに乗っ取られてそう。COCOAアプリとか作ってそうw細かいシステムの作りこみはいらんけど、単純にさ、んなわけあるかってツッコミはしたくないよー。
あと、コメント描写が吹き出しなのなにもオズから進化してなくて笑ったw
でも運営側、ヴォイシスは警察的な組織は不要との判断。そりゃそうだよ問題はシステムだもん。ユーザーのモラルに頼るなんて言語道断。細田監督はゲームやったことないんか。そりゃ自警団もできるわな。

作りこみの甘さに反してキャラは立ってる。言いたいことはあるよ。オタク♀の万能すぎ問題。カーストトップ女子が結局落ち度なにもない問題w悪役をわかりやすく描いてて、人間関係が非常にわかりやすい。ジャスティンなんか初見ですぐにアカンやつってわかるもんなぁ。
ただ、いらないキャラもいる。イケメンはいらない。リュウの正体ミスリード役として途中まで存在感あったけど、結局いらない子だった。代わりに、カーストトップ女子を幼馴染だけど疎遠になったとかで兼任すればよい。母親を探そうと川に臨むスズの腕を引っ張るの、イケメンじゃなくて父親でよくね。イケメンとの恋愛要素も謎。6歳のときの守ってくれるって言葉に過大な妄想をするとか、もう高校生になったら普通笑い話に昇華してもいいだろ。
あとリュウとイチャイチャするのも謎なんよ。スズはリュウがなんで傷ついてるのか純粋に気になるなら踊ってる場合じゃないし、リュウも釣られて一緒に踊るなよドラクエの技か。そのあとイチャイチャするのとか、恋愛要素なくていいよなぁ。
弟君も立ってるキャラだけど生かしきれてない。兄一人で虐待されてても自分だけ我慢すればいいって思考になれるので、果たして必要なのか。
生かしきれてないといえばおばさんコーラス軍団。なぜベルの正体を知ってるのか描写してないし、具体的に影で支えてた描写もない。中途半端にセリフを与えてたけどバッサリ切るか盛り込むかどっちかにしてほしい。もったいない。声優豪華なのに。
声優といえば、もうね、ちょっと演技下手なくらいなのはもはやそんな気にならないんだけど、ガヤでめっちゃ下手くそなの多すぎて萎えた。最低レベル声優でももうちょっとマシだろ。なんかしがらみでもあるんか。

キャラデザについて。ソバカスについては前述のとおり。ベルがオシャレすぎてそばかすに見えない。顔の書き分けがいまいち。オタク♀の見立てでベルのファッションが変わるの、うーん、曲のアレンジと同じく、そこはファンからの提供でよくないか。イマイチなデザインもあるし。服飾科でもなんでもない、ただの理系オタク♀があんなにデザインできるとは思えんのよ。某CCさくらのお友達かっての。いやあっちのほうがデザイン性高いか。あとリュウのアザ。なんでマントにアザなんよ背中にしろよマント必要ないだろ。ただのマントの意匠をアザと呼ぶの最初ハテナだったぞ。

さて、ストーリーに戻りまして。オタク♀と二人して、一気にフォロワーが増え陰キャからネット陽キャに大変身。受け入れが早いのは若さゆえか。オタク♀、安心して収益は全部慈善団体に寄付するから、と謎の予防線。ユーに収益化の表現なかったのに(後でジャスティンはスポンサーのくだりあるけど)、なんでそこだけリアリティ?なんか忖度してるの?細かくするとこそこじゃないよ?つかなんでオタク♀がベルの収益牛耳ってんだよこえーよ。あと普通に女子高生なら金儲けしたら少しはオシャレとかしたいだろ。そうじゃなくてもペットの犬の義足費用とかさあ。

オタク♀、基地にしてた間借りっぽい旅館っぽいところを追い出され、キャリー背負って廃校の一室へ基地をお引越し。うん、量がおかしい。そのモニターどうやって持ってきたん?まあ、許容範囲か。感覚もうガバガバ。

さて、お次は大いなるガバポイントの一つ。オタク♀城の入り口を見つける、です。自警団というその道のセミプロが束になっても見つけられない城の入り口をオタク♀はなんの描写もなく見つけています。え、天才か?でも恋愛要素を入れるためにその城にはベル一人で行かせる必要があります。そこでオタク♀はキャストアウトする必要がありました。そのこじつけが、大好きな先生の補講があるから。うんうん、え、補講?じゃあ城突撃は後日でよくね?一刻も争ってないよ。つか天才がなんで補講受けるの?馬鹿なの?あ、好きな先生の補講を受けるためにわざと成績落としたのね。んなわけあるか!
でもオタク♀が老け専って設定は好き。スズが、オタク♀の好きな人をその先生といい当てるシーン。これも女子高生じゃありえないんだけど、先生の画像を待ち受けにしたのを見つけたから。これじゃオタク♀は気付いてほしいって言ってるようなもんです。無理アリ!俺の頃は好きな人のプリクラをPHSの電池のフタの内側に貼ってたんだぞ(昭和生まれ)。

画像1

城の入口には手下AIキャラたちが城を見つけさせまいと撹乱します。だが手下AIの一人は、ベルの歌が好きなため城を案内してくれます。完全なる裏切り者AI。リュウの人望は薄い。そんなこんなでリュウの居場所へ一直線。リュウはベルの来訪に喜ぶはずもなく、出てけと一喝。すぐ退室します。
え?言われるがまま出ちゃうの?リュウの謎を知りたいという決意弱くない?
リュウは、隠された城が暴かれてることに全く動じていません。王者の風格。あのクリオネが裏切り者ですぜ旦那ァ。
結局城は自警団に見つかり焼き討ちに合います。ユーの中の城は可燃性の石で出来てるんですね。おもしろいですね。火炙りにすればリュウが出てくると思いきや捕まえられず。自警団の警備ザル。そしてそのあとリュウはユーのどこかに逃げますが、誰も見つけられない。…見つかんないならそももも城の必要性なくね。

学園パート。様子がおかしいことを察したイケメンは、スズに往来の激しい廊下で問いただすが、スズはそれを振り切る。
女子高生の描写もおかしいが男子高生の書き方もおかしい。普通捕まえるときは腕だろなんで手を掴む。男女が人前で手を掴んだらどうなるかくらいわかるだろアスペか。あと自分がF4かってくらい人気があるのに、言動を慎まないの、主人公感あるな、悪い意味で。ピンポイント鈍感系。あれ、俺またなんかやっちゃいました?ってか。安い。あれ、でもお前昔増水した川ではスズの腕を引っ張ってなかった?手を握ったのはわざとか。性格悪いな!

その噂がまたたく間に広がってくのを戦略ゲーム風にする描写。まあまあ面白かった。この映画、ちょいちょいここ描きたかったんだろうなーってシーンが多い。その点新海誠ってすげえよな最後まで映像美たっぷりだもん。この映画はその落差で毎回メタ視点に戻される。作り手の意図を感じちゃう。物語に没頭できない。シーン切り取ればすごいキレイなんだけども、一連の流れとして繋がってない感じ。

さて、スズ手つなぎ炎上事件に乗じて、カーストトップ女が相談を持ちかける。オタク♀は絶対裏があると勘ぐる。俺もそう思ったけど、蓋を開けてみると普通にいい子だった。いい意味で裏切られたー。なお好きな人にはキモいと言われるもよう。カヌー陽キャが出てくるとすごい和む。カヌー陽キャに対するイケメンのツッコミがナチュラル過ぎてリアルだった。あとカヌー漕ぐシーンヌルヌル過ぎてそこだけ実写かと思った。なにあれ(笑)

カヌー陽キャがカーストトップ女と駅舎でわちゃわちゃするシーン。すっごい好き。一番好きなシーンかも。

そのあとイケメンが遭遇。登場するの都合が良すぎる。実際、イケメンはカヌー陽キャが好きで会いにいく途中って勝手に納得してる(笑)そこでいきなりのスズはベルであることを知ってるとの告白が。いやクルマの往来越しにその声の小ささ聞こえねえぞ?そしてバスかなんかが通る一瞬の隙にスズ逃げる。お前はジョイナーか。普通そこは踏切で、電車通過中にいなくなるとかだろ。一瞬で消えるのすげえな。隠れる上手さリュウに教えてもらったん?
そして河原で無念のへたこいたポーズ。ベルがイケメンにバレるとどんな不都合が起きるんだろうか。そこまでかぁ?共感できない。そんなときにリュウのピンチの連絡。へたこき女、廃校へ急行。スズは二人の男を股にかける少女。

後半戦。さて、お城の火事。自警団が跋扈する中、裏切り者クリオネAIの手引きで隠し通路に案内されます。やっぱ自警団はザル警備。無事リュウ発見。もう大丈夫とベル。いやそれを言っていいのはスーパーヒーローだけだ。黙れ小僧。お前にリュウが救えるか。

画像2

城に無断凸するストーカーのベルにうんざりのリュウ。また姿をくらまします。だってこいつただの興味本位なんだもん鬱陶しいよなあ。

あ、ストーリーがあんま繋がってなくて、いつ美女と野獣ごっこしたのか忘れた。痛いのはマントのアザではなく心と見抜くと、ベルとリュウは浮遊社交ダンスごっこ。高校生と中学生のイチャつき方とは思えない。つか、リュウ、お前何してんの?
そもそもさ、リュウの傷つく姿を見られたくないってやつ、ちょっとピンとこない。別によくね?リアルじゃなくてアズなんだからいいじゃんアザ見られても。タトゥーにされるくらいシャレたデザインのアザだし。

さて、廃校の基地に全員集合。
なぜかスズをベルだと見破っているおばさんコーラス軍団は、ベルがファンに囲まれてるのを見てこれは助けに行かなきゃと駆けつける。いやだからさ、なんで生身のスズに駆けつける必要があるの?トラブルあるのユー上でしょ?そしておばさんたちはカーストトップ女たちを見つける。ワーグウゼンダネー。カーストトップ女はたまたまスズから思い出の学校の話を聞いていました(そんなシーンはなかった)。ピンときたリュウは例の廃校へと駆けつける。もっかい言うけど、学校が思い出なんて回想シーンはなかった。後付け設定多すぎシンエヴァかよ。
そしてとある教室にある基地にナチュラル全員集合。もう誰も突っ込みません。
オタク♀のパワープレイでリュウのアクセスを見つける。もうこいつ一人でいいんじゃないかな。こいつがユーの脆弱性を修正すればいいじゃんまどろっこしい。
画面には弟が。

ここで問題


A.なぜ弟は誰でも通話可能、しかも自動応答する設定で公開生放送してたのか。

Q.理由などなかった。

ユー上でリュウが隠れられる技術、その力をもっとセキュリティにも向けてねお兄ちゃん。

お父さん登場。花瓶ガシャーン。花瓶は割られるためにある。カプコンヘリと一緒。兄、弟を庇う。ここで巧妙だなと思ったのが、実際父が暴力を振るうシーンは無いということ。これはうまいよなあ。
兄、放送に気づく。こんなん見て面白いかと憤る。いや公開放送してるのそっちですがな。兄、自分だけ我慢すればそれでいいんだと捨て台詞を吐き、切断。その時の画面が、not availableとかoverとかendedじゃなく、a error occured。え、ライブ終えるにはエラー起こさないといけんの?すごいね。公開防犯カメラとかなにか?

さて、いいですかここ重要ですよ?兄は自分が我慢さえすればいいんだ。と言いましたが、これはです。はいここテストに出ます。我慢するだけではなく、ユー上で鬱憤晴らしをしています。うん?駄目だよ?嫌なことあったら他人に八つ当たりしてもいいとか無いよ?他人を一方的に攻撃するのを自分自身でやってるやんやんなんやこいつ。ちゃんと我慢せえよ。

画像3

全然同情できない。

スズ、兄弟の信用を得るために、ユーの中でベルが自らアンヴェールされることを決意。ジャスティンにやすやすと見つかります。ジャスティンもリュウは見つけられないけどベルは見つけられるのスゴイデスネ。そして、ベルはジャスティンのチート武器(※コンプラ違反)を自分にエイムし、ジャスティンの操作の必要なく射撃。無事アンヴェールされる。ベル、スズのビジュアルのまま歌う。全アズが泣いた。クジラ乗る。なぜかユー上のスズ、ベルの姿に再度ヴェールされる。システムがガバガバ。冒頭のシーンに繋がります。淀みないね。
ベルがスズだと分かり兄弟はスズを信用、ビデオチャット?を再開します。お父さん、自分のDVシーンをネットに晒されてるのを知り再登場。完全に手遅れではあるが、父接続をもう一度切る。an error occured.画面にまたなる。
全員で謎解きパートに入り、すぐさまおおよその場所を特定。この映画、表示されるのは多言語だけど、音声は日本語オンリーなんだよね。だから兄弟も世界のどこかに住んでる外国人と思いきや東京でした。良かったね。クールジャパン。ちなみに多分見えてる2つのタワーはNECのビルだよね。余談だけど一時期そこで働いてたことあるよ。NECの方針なのか、古いビルでもないのにウォシュレットなしだった。NECで働いてるやつのパンツはウンスジが付いてると思え!(熱い風評被害)

おばさん軍団は児童相談所的なところに通報。DVの事実は確認されてないのにそれは難しいだろうな。実際48時間ルールがあるという謎回答。なんの情報もないライブストリーミング映像に対しての通報は先方も困るわな。48時間は実質おばさん軍団を落ち着かせるための時間と見た。

サマウォと違って世界の危機でもなんでもない、DV受けてるっぽい感じの男の子を助けにスズは東京行きを即決。お母さんに似てきたね。とはならない。死にそうな子を助けに行くのと、興味本位からの正義感は、似てないよ。世の中もっと困ってる人はたくさんいる。近くにいるクラスメイトのいじめられっ子でも先に助けなさい。お父さんと仲良くして幸せにしてあげなさい。兄弟の元に駆けつけるのはスズである必要性がどこにもない。誰も行けない激流に臨んだ母とは違うのです。48時間待って兄弟を児童相談所なりが助ければいい。でもなぜかわざわざ夜行バスで向かった。正義感は楽しいかね?

画像4

車中で、くわしくは言えないけど出かけると父にメッセージ。完全に嘘がつけない不良少女の家出メッセージのそれです。
父、なにも確認せずめっちゃ都合よく捉え、寡黙な父が急にベラベラ喋りだします。なにそれ怖い。鉄道の話を振ったときの鉄オタくらい喋るやん。こいつもアスペか。普通、ネット上の悪い人に騙されてると想像つくだろ。そしてそれは概ね間違ってないぞ?まどマギでまどかが出陣するときに母に止められるときのシーンは説得力あったなあ。親子の信頼関係が見えて。突然の外泊を不問とか半ばネグレクトやで。まどかママは誰かに騙されてないかとかもちゃんと確認してたぞ。


果たして、主人公補正のおかげで兄弟の家近くにたどりついたスズ。補正が効きすぎてお尋ね者が自ら出てくるではありませんか。弟どんぶらこどんぶらこ。兄もどんぶらこどんぶらこ。お父さん遅れてどんぶらこ。お父さん無能。つか叱られた翌日は軟禁ルールでもあんの?流石に小中学生も外出くらいするやろ。なんで外出怒られてんの。謎。
そして二人を庇うスズ。父、スズの顔を無理やり掴んで親指で怪我をさせる。親指を立ててえぐるとか喧嘩慣れしてる父。スズは立ち上がり手を広げ、守りのポーズ。父をガン見。微動だにしない。一方父は拳を上げ、今にも殴りそうな勢い。しかし父、立ち向かうスズに、ストⅡの入力がニュートラル状態のリュウのように上下に揺れる。こいつがリュウである可能性が微レ存。スズの頬からでる血が少しエグい。死亡溢れ出てね?やっぱ発狂してナイフを持ち出した父くらいが良かったかなあ。しかしストリートファイター父は、スズの眼圧にうろたえ退散。これみんな納得いった?とあるの上条の説教も鬱陶しいけど、無言の圧力も主人公補正で万能だな。
立ち向かうスズに勇気をもらい、自分も立ち向かうと兄。

うん。

うん?

DV問題解決してなくない?体格のいい父にどう立ち向かうん?データ破損させたユーザーへの禊は?美談みたいな雰囲気だけどなんも解決してないよ。多分またリュウ暴れるんじゃない?大丈夫そ?

地元に帰り、父に晩飯はと聞くと、食べる、と。
突然バーチャルシンガーになってよその家庭問題に首突っ込むくらいのイキリ陽キャになったんなら、父親との関係修復に前向きなのも訳ないわな。なんか成長した雰囲気出してるけど、感じの悪い娘が普通の娘になっただけだからな。
そして、イケメン。やっと守る必要がなくなった。これからは普通に付き合える、とのこと。
いやお前スズに距離置かれてたじゃん。なんも守った実績ないじゃん。守る守る詐欺じゃん。FF6のロックか。小さい頃から口だけ達者で守ったことなど一度もないただのトラブルメーカーやでお前。愛想悪いし、正直嫌いや。後日談に興味がわかない!

次回、オタク♀、ジャスティンに変わり沢山の協賛を付けて自警団トップに就任!数々のユー上のトラブルを解決するよ!敵がなかなか説得に応じないときはベルの歌でどうにかなるよ!お楽しみにね!


最後に。この映画は世界を目指していません。

これはドラゴンではなくキャラ名。RYUは英語話者には著しく発音しづらいことはストⅡからもとても有名。どっちかっつーとビーストだし。なんで竜にしたんだろう。Uと音被るしなあ。

そばかす

多民族の欧米では特に、身体的特徴を取り上げるのは人種差別的と見なされる可能性があり、ポリコレ上好ましくない。あとこのストーリー上別にそばかすがキーワードになってない。

これはね、もうね。DIVAとPRINCESSは、別物だよね。

結構ネガティブに見えるだろうけど、60点くらいかな?そこそこ楽しめましたメタ的にだけど。話の途中からこのブログを書くのがワクワクしてきてました(笑)
気付いた美女と野獣要素は、まあダンスのときだけかな?美女と野獣の映画は見てないから、ベルって名前が同じなのも気づかなかったくらいだし。特にそのオマージュが有効に機能してるとは感じませんでした。それ以上でも以下でもない。パクリって話があるんだっけ?昔の童話でしょ?割とどうでもいい。

この映画から受け取ったメッセージ。
・ITわからない人にIT担当大臣を任せてはいけない
・ネット上なら、陰キャ一般人もワンチャンあるよ!

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