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時代の終わりは時代の始まり

自分のライフワークとして、19年間毎月継続してきたイベント"06S"を、2020年1月11日にファイナルと銘打って開催した。その時のコンセプトとして掲げたメッセージが、

THE END OF AN ERA IS THE BEGINNING OF A NEW.
ー 時代の終わりは時代の始まり。

まるで、すぐ目の前で起こる未来を予言したかのようなメッセージを発していたけど、当たり前だった既存の価値観を崩壊させる時代が、地球レベルで起こるとは、あの時点で 1mmも想像していなかった。あれから5ヶ月経った今、大きな節目だったあの瞬間を振り返ると、正直奇跡的なタイミングで幕を閉じたんだと実感する。だって、あの最後のイベントは身動きも出来ない程フロアーはパックで歴史的な大盛況。いわゆるソーシャルディスタンスと言う考え方とは真逆な三密の極みだったから。

コロナ禍が勃発してから、沢山のお客さんに集まってもらい、人前でDJをする時代は現状終わっている。緊急事態宣言が解除になって、それぞれの止む終えない事情から再開したクラブやイベントも少なからずあるようだけど、楽観的に考えて良いのだろうか?もちろん1日でも早く現場に復帰したいけど、今まで当たり前だった考え方をリセットして、1人1人の命を守るモラルを保たないと、第2波、第3波が訪れ無いとはまだ言い切れない。もしもまた人が集う場所でクラスターが起きてしまったら、また政府から強制的な自粛を余儀無くされる。今の段階ではマスクもせず社交していたら、自分達で自分達の首を締め、現場復帰の時間を自らの手で遅らせてしまうのでは?と感じる。

現場を待つよりオンライン

いつになったらイベントを始められて、クラブでDJが出来る様になるのか?と考えていたら時代に淘汰されるのは明らか。その思考を脱ぎい去らないと、自分はDJとしてもう生きていけない。でも、自分は死ぬまでDJとして生きていきたい。思考を停止して、与えてもらっていた環境をこのまま待っていたら自爆するだけで、自分の新しい表現の場所を自ら創造しないと前に進めない。そこで時代の始まりについて、多くの人達のサポートを受けて、自分なりに導き出された答えが配信と同時にオンライン上で作品を作っていく活動だ。

ゼロから1へ産み出す

DJ AKi STREAMと言う配信番組を毎月10年近く114回配信し続けてきたけど、この経験を自分なりに噛み砕き消化させて、自宅の押入れにDJ機材や配信機材を組んで、自分一人でやれる行動を探求し始めた。

正直携帯電話を持ち始めたのは30歳からで、高校生の頃は好きな子に電話したかったら、まずは相手の家電話に出るお父さんを突破しないとダメだった、超アナログ世代。ITリタラシーも相当低空飛行な自分が一人だけでは配信等不可能だと思い込んでいた。でもやらないと生きていきない訳で、ここは必死に配信用のソフトOBSを触り始めると、様々な可能性を理解して、湯水の如く実験してみたいアイデアが溢れ出てくるようになった。これは完全にコロナから生まれた社会現象がきっかけで、今まで自分で気付きもしなかった自分が覚醒し始め、新しいクリエイティブを産み出すんだ!とポジティブ思考が突き抜けている状態になっている。試してみないと自分自身も分かっていない訳で、ゼロから1にすれば、自ずと伝えたい事や表現したい事が自分の奥底に眠っていたんだと分かるし、そんな熱量が音楽と共に人々に電波する。

こんな時代だからこそ、自分が本当にやりたい事を本気でやる。心から楽しいと思えるクリエイティブをオンライン上でひたすら前向きに産む。それが正に、時代の始まりだから。

DJ AKi STREAM _ ISOLATED HUMANISM  https://www.twitch.tv/djaki_06s




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