10年
東北の地震から今日で10年が経った。あっという間すぎて実感が湧かない。
テレビを見るとやはり"あの時"の悲惨な映像が流れていて、
当時のことを思い出さざるを得なかった。
*
小学6年の卒業式の練習中だったと思う。
14時半を過ぎた頃、職員室から体育館へバタバタと先生が入ってきては
「東北で大きな地震が起きた」「津波が来るかもしれない」と。
みんな騒然として、練習どころじゃなくなっていたのを思い出す。
*
その日の放課後は、祖母の家に行った。
夕方の16時から17時ごろ、晩御飯ができるまでの時間は
ポケモンとかコナンとかのアニメを見るのが楽しみだったが、
どのチャンネルも地震の情報ばかりが流れていて、
CMはほぼ全てAC JAPANのアレ。
ポポポポーンは1日もかからずに覚えてしまった。
*
東北に親戚も友人もいなかった小学6年の自分にとっては
対岸の火事ではあったけれど、やはり自然災害は怖いなと震えていた。
いつ来るかわからない「非日常」のために、日頃から備えておかないと。
「災害は忘れた頃にやってくる」
本当にその通りだと思う。
*
人間関係もそうかもしれない。「あたりまえ」だったものが突然壊れたり、
目の前からいなくなったり。予想できない速度で
あっという間に失ってしまうこともあるかもしれない。
だからこそ、普段から身の回りの人と過ごす時間を大切にしていこう。
失ってからじゃ、何もかも遅いのだから。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?