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大のSNS嫌いが9ヶ月、Twitterとnoteを書き続けた理由

僕はSNSが大嫌いです。
自己顕示と承認欲求の権化がSNSだと思っていました。

僕がちゃんとTwitterとnoteをやろうと決めたのが、
2019年の9月末なのですが、当時僕がやってたSNSはInstagramだけで、UPしていた内容も、趣味の食べ歩きだけでした。

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なんて美味しそうなんでしょうか・・・

このときは仕事のことをSNSに書くとは思っていませんでした。
でも、この頃から明確に起業をするにあたって、ビジネス発信を増やしていこう。苦手だし嫌いだけど、飛び込んでみよう。

と思ってスタートしたのがきっかけです。

今回は、珍しく結論を一番最後に書きます。

まず、発信する情報をSaaSの営業に絞った

僕がビジネスパーソンとして、確実な情報発信できる内容はただひとつ。
SaaSの営業です。
なので、完全にSaaSの営業に絞って発信をしようと決めました。

僕が外資ITに在籍していた期間は4年と、決して長くは無いのですが、タイミングや巡り合わせによって、人より多くの職種を経験することができました。

インサイドセールス
オンラインセールス
少数精鋭企業向け営業
大企業向け営業
営業マネージャー

これらすべてをガッチガチの外資の営業組織で、さらにSaaSで経験がある人はほとんどいないのでは?

という想定のもと、SaaSの営業に絞りました。

とはいえ、SaaSの営業として僕がショボいやつだと話すら聞いてもらえないと思い、出せる経歴は全面に出しました。

タイミングや巡り合わせとはいえ、

Salesforce
・史上最速でインサイドセールスからフィールドセールスへ昇進
・史上最長の18ヶ月連続の予算達成
・2019年は日本最速で年間予算達成
・史上初の20代で営業部長
Zuora
・2020年世界で最速の年間予算達成
・日本で史上最高額受注(当時)
・売上世界1位(退職時)

という記録は持っていたので、中身は一旦置いておいて、
経歴だけはまぁまぁキレイだと自負していました。

なので、ある程度の信ぴょう性は持ってもらえるのでは?

と思っていました。

世の中の出回ってる情報をいい意味でdisってみた

このSaaSの営業に関する情報の発信と決めたあと、
無料で獲得できる情報を徹底的にリサーチしてみました。

すると、多くのSaaSの営業に関する情報は一般論止まりであることに気づきました。

・リードからの商談化率を上げましょう
・商談の期間を短くしましょう
・ヒアリングの質を上げましょう

などなど。

うん、そう。その通り。正論なんです。
でも、具体的にどうやってやるの?
という記事はほとんど見当たりませんでした。

それもそのはず。
その企業や発信者のノウハウであって、それ以上は言えません。
もしくは、それ以上は有償でコンサルします。

そのためのリード獲得のための情報発信だろうな。
要するにポジショントークと思いました。

うっしゃ、具体的な内容まで全部書いてやろう。
しかも無料で。

という感じで既存の情報を、
・良く言えば深堀りしたアップデート
・雑に言えばポジショントークのdis

と割り切り、
下準備となるnoteをいくつか書いた上で、
以下の発信をしました。

想定していた反応

実は、この内容を過去に社内限定で発信したところ、
閲覧人数が当時の日本の従業員の98%位だったのを覚えていて、
そのくらい人気の資料だったので、
世の中に公開してもある程度の反響があることは想定していました。

その上で、コレをnoteで発信したら、
反響として大きく5パターンに分かれると思っていました。

①内容に共感や、「コレが知りたかった」と思ってくださる方
②この人の言ってること、難しくて意味分かんない
③イラっとする(ポジショントークしている人)
④この人オモロい(裏読み含む)
⑤興味がない

ここで、僕が知りたかった反応は、

②この人の言ってること、難しくて意味分かんない
③イラっとする(ポジショントークしている人)
④この人オモロい(裏読み含む)

です。

②この人の言ってること、難しくて意味分かんない

僕はずっと自分は「営業として普通」と言い続けていますし、今も思っています。なので、これらの内容は呼吸をするように知っておくべき内容だと思っています。
なので、②にあたる人が結構多いのであれば、それはその人ではなく、出回っている情報と、その情報を元に行動しているマネージャが悪いと思い、
このような方が僕の言っている内容を全部把握いただけるように、
最終的に、全部つながっていて理解いただける発信を続けよう。

と思い発信しました。

僕は退職時の規定などをみっちり読み込んだ上で、
どこまで発信してよいか、どこからがNGなのか。
それを把握した上で、ここまでなら大丈夫だ。
という線引をして、上記noteを書きました。

③イラっとする(ポジショントークしている人)

予想通り、③の反応を得られました。
実は一番欲しかったのはここの反応です。

あいつ、あんなことまで書きやがって・・・と
あざっすw
わざわざ僕をチェックしてくださってw

④この人オモロい(裏読み含む)

この方たちのことは後で書きます。

次にプロレスをしてみた

次に、思いっきりプロレスをしてみました。
とことん、営業のテクニックにフォーカスして発信をしてみました。

僕自身、テクニックなんてどうてもいいと思っていて、
営業は人だと思っています。

でも、テクニックや方法論がもてはやされていることもなんとなく分かっていたので、全乗っかりでプロレスをしてみました。

・MEDDICを把握しよう
・組織攻略しよう
・初回資料をとにかくコダワリましょう

などなど

全部重要なテクニックなんですよ。
でも、前提の人について、一切、あえて触れずに発信をしてみました。

その上で、どのくらいの反響があるのか知りたかったからです。

このときには、

①内容に共感や、「コレが知りたかった」と思ってくださる方
③イラっとする(ポジショントークしている人)
④この人オモロい(裏読み含む)

の方の反応を待っていました。

特に③の場合、
営業は人だと僕は思っているから、本来テクニックをどんだけ書こうが、何の影響も出ないと思っているのですが・・・
それでも反応してくださってあざっすww

④この人オモロい(裏読み含む)

この方々は後ほど書きます。

その中で、
①と③と④の人にコンタクトをとって会いに行ってみました。

世の中の営業と自分のレベル感の調査

僕は昔から、
「自分は大したことはしていない。本当に普通。」すごい人はたくさんいる。

と思っているので、その目線で、
Twitterでカッコいい発信をしている人は本当にどのくらいスゴイ人なんだろうか・・・
と、結局300人くらいの人と会ってみました。

MVP、売上1位、最年少・・・
僕もそんな肩書を持っているけど、他にもたくさんいらっしゃるので、
実際に会ってレベル感を知っておこう。自分が井の中の蛙大海を知らずかもしれない。と。

で、失礼承知の上で申し上げますが、
カッコいい発信していても、素敵なイベントを開催していても、
本当に中身まで伴っていらっしゃる方は少ないというのが印象でした。

ここを確認できたのであれば、
僕の持てる知見をギリギリの範囲まで全部公開してしまえば、
もう少し日本のSaaSの営業のレベルアップに貢献できるのでは?

と思い、イケるとこまでやってやろう。

と決めました。

やると決めたら継続

noteをガッツリやるぞ!と決めてから、下準備のnoteを除くと、
9ヶ月で59本書いていました。

平均すると月間で6.5本

そして、すべてのクオリティは世の中に出回っている情報より質が高いと、僕が納得できるまで。
と、結構気合い入れてます。

6.5本は相当きついです。

クオリティを担保するなら、月2本でもシンドいです。

その過程で出会えた人

ただ、数名のとんでもない人に出会えました。

④この人オモロい(裏読み含む)

と僕に反応をいただけた方がほとんどだと思います。


・某社の営業組織を作り上げて起業した鬼
・ファイナンスのプロ
・外資の叩き上げのカンマネ
・泥臭い営業のスーパー叩き上げ
・日本のある市場を変える闘志みなぎる天才(変人)
など

といった、本当にスゴイ方に出会うことができました。
交流会やイベントが大嫌いな私が、こういった方と出会えたのは、
僕が発信したコンテンツを目にしていただけたからだと思っており、
コレは予想よりも良い結果に繋がりました。

そして、これらの人が皆おっしゃることがあって、
「石井さん、まだ何か隠してるでしょ。」

はい、まだ隠してます。でも、そう言われることが多くて、
最終的に「営業はテクニックじゃない。人だ」というちゃぶ台返しを準備していたのですが、それをちょっと前に実施しました。

それぞれの反応に対して思っていること

①内容に共感や、「コレが知りたかった」と思ってくださる方

この方には、良い情報はお金を払わなくても取得できると思っていただきたかったです。

自分の上司や、同僚の言うことが本当なのか。
大きなベンダーの成功事例を丸っとコピーすることが本当に正解なのか。
そのための判断材料は可能な限り継続的に出していくので、ぜひ参考にして欲しいなと思いました。

※良い売り手を増やしたいから、基本は無料で発信します。

でも、いざやってみると、頭でわかっててもできないはずなのです。
そうなったら、声をかけてください。その時はお金をもらいますがw

②この人の言ってること、意味分かんない

もうすこし、簡単に説明するようにがんばります!

③イラっとする(ポジショントークしている人)

でも、最後のちゃぶ台返しでおわかりいただけましたかね?
そのテクニックには何の意味も無いんです。
しっかりと、お客様のことを最優先で考える。
そのうえで何が正しいか判断して欲しいです。

自分の仕事がやりにくくなる。というポジショントークしてませんか?
お客様を中心に考え直しません?
そんな小手先のテクニックで小銭稼ぎ、もしくは、企業のブランドに乗っかってるのを忘れて、セルフブランディングだと思ってるのダサいっすよ。

みなさん、昔はもう少し尖ってたんじゃないですか?

④この人オモロい(裏読み含む)

実は、僕が変なことを言っていると、自分でわかった上で、
ごく少数の方に共感してくださる方がいらっしゃると思っていました。

クソ変人な僕と仲良くして頂きありがとうございます

じゃあ、結論は?

はい、結論を言います。

・市場調査
・マーケティング(の実践練習)
・自社のトレーニングコンテンツ
・採用
・アライアンス

まず、市場調査です。

日本のSaaSの営業のレベル感ですが、僕が思っていた以上に低いです。
外資出身です(実際はローパフォーマー)と言ってのさばっている人も散見されました。

大前提として、お客様起点で行動をしている人がまずいない。
なのに、
カスタマーサクセス、カスタマーサクセス、
The Model、The Model
と言っています。

この状態で営業にテクニック身に付けさせても意味がないし、
営業を改革するよりも、購買側の改革をしたほうが良いな。

ということで、僕がやろうとしているビジネスにおいて、
アイディアの検証をしており、ある程度できたということです。

でも、多くの人は、本当にお客様を大切にし、
そのために何をしたら良いかわからないし、世に出回っている情報ではわからないので試行錯誤をされている方が多いということも付け加えておきます。

マーケティング(の実践練習)

特に、コンテンツマーケティングが重要となると思っていますが、僕自身に明確なマーケティングの経験がなかったので、これを実践練習しようという試みでした。

こういうコンテンツは、先に出したもの勝ちな部分もあるので、
早めに良質なコンテンツを貯めておき、
note上でタイムスタンプを押しておくことで、
「2019年の11月にdigsasの石井はもうそんなコト言っていた」
というようにする狙いもあります。

僕のコンテンツ自体は基本無料なんで、自由に使ってもらって良いんですが、タイムスタンプは押してあるんで、参考にしたり引用するときは一声かけてくださいねw
(想定外ですが、オマージュ作品を見かけることが増えてきましたw)

自社のトレーニングコンテンツ

これらのコンテンツは、今後弊社にご入社いただけるメンバー向けのトレーニングの素材としても再利用できると考えています。

採用

④この人オモロい(裏読み含む)

に入る人たちです。

訳があり、なんのビジネスをしているのかまだ敢えてステルスにしているのですが、興味を持ってコンタクトをくださった方が何人かいます。

こんな尖った発信してるヤツにコンタクトしてくるなんて、相当変わった人だな・・・と思って話すと大体変わった人なのですが、今はそんな変わった人で、強い人を求めています。

実際に、ここからお付き合いが始まり、7月から正式にJoinしてくださる中核メンバーとも出会うことができました。

想像よりも早く結果がでて、とても嬉しかったです。

アライアンス

④この人オモロい(裏読み含む)

に入る人たちです。

多くの方は僕よりも圧倒的に強い人が多いのですが、
僕は多くのSaaSベンダーは競合というよりも、日本を変えていく仲間だと思っています。

その中でも、自分より強いと思える方々と、
社員以外の仲間が必須だと思っており、
メンターとして、アライアンスとして、時には傷の舐め合いをして、
協力して戦っていけそうな方たちと出会うことを目的としていました。

ここは、私自身がもっと精進しないといけない部分なので、自戒も込めて、さらなる精進をいたします。

まとめ

ということで、

・市場調査
・マーケティング(の実践練習)
・自社のトレーニングコンテンツ
・採用
・アライアンス
これらを実際に行うためのプラットフォームとして、
明確に仕事であると割り切ってSNSを使っただけです。

本当は下ネタとHIPHOPネタの比率をもっと上げたいのですが・・・

あえて、ビジネス用のアカウントを作らずにDJ141で発信している理由は、新しくアカウントを作るのがめんどくさかったからですw

そして、僕がSNSで発信するときに途中から完全に心がけていた事があって、実体験をしたこと無いことは書かないということです。
最初は広く色々と書いてみたんですが、それだとどうしても評論家目線になってしまうので、途中からはすべて自分の実体験に沿う形に変えました。

そういう部分は、
すでにビジネスで成功されている創業経営者の諸先輩、
色々と見てきた投資家の方、
企業でトップに上り詰めてきたエグゼクティブの方
の方が発信者として適切だとおもっています。

また、SNSがクソほど嫌いな僕はフォロワー数だけカウントすることであって、そんなものに何の意味もないと思っていますし、
本物のインフルエンサーって、ヒカキンさんとか、松本人志さんとか、ダルビッシュさんそういうレベルだと思うんですよね。

なので、僕は届く人に届けば良いなと思ってSNSをやっています。

ってことで、
↓僕のTwitterです。
(noteの仕様でちゃんと表示できなくなってるので、中の人は早く直してくださいw)




SaaSの営業×サブスクリプションの本質の正しい情報を書いていこうと思います! サポートいただけたら、リサーチ費用に充てたいと思います。 他にもHIPHOP好きな人と仲良くできると嬉しいです。