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ヒト・モノ・カネ...全部無いスタートアップが社会貢献を会社のDNAにする1%の誓いを立てた話

皆さんは社会貢献をしていますか?
皆さんの会社の文化に社会貢献は根付いていますか?

明確にできている、根付いていると言える方、言える会社は多くないと思います。

創業間もなく、ヒト・モノ・カネの全部がないスタートアップである弊社は昨日、社会貢献を会社の文化や経営戦略のDNAとすべく、1%の誓いを立てました。

一番最後の章で私の想いを書いています。

僕と社会貢献

僕も4年前まで社会貢献とは無縁の人生でした。
しかし、Salesforceに転職したことをきっかけに社会貢献に関わる機会が増えました。

Salesforceでは社会貢献が会社としての文化になっていました。
そして、そのポジティブな文化はSalesforceから様々な会社に広がっています。
SalesforceからZuoraという会社に転職しましたが、そのZuoraでも同様に、社会貢献は会社の文化になっていました。

そして、自分で起業をした今、
会社のコアバリューを考えるに当たって、社会貢献の重要性を改めて感じました。

今日は企業としての社会貢献について話します。

Salesforceの1-1-1モデル

Salesforceの社員なら誰でも知っている1-1-1というモデルがあります。

SalesforceといえばThe Modelというイメージが強いかもしれません。
しかし、本当に素晴らしいのは1-1-1モデルです。

従業員の就業時間の1%
株式の1%
製品の1%

これを社会に還元するという考え方です。

まずは何も考えずに2分46秒を僕にください。
そして、この動画を見てください。

いかがでしたか?
自分で起業をした今、Salesforceの創業者マーク・ベニオフの言葉が胸に突き刺さります。

“世の中には2種類のCEOがいる。
企業の社会貢献を前向きに捉える人と、そうでない人だ。”

“ビジネスの本質は世の中を良くすることにある”

そして、
利益が出てから社会貢献活動をするのではなく、
経営戦略のDNAとして社会貢献を企業文化として根付かせる。

という考えのもと、経営と社会貢献が融合した1-1-1モデルが生まれたのです。

どのくらい文化が根付いているか

Salesforceでは社会貢献が完全に文化になっていました。

僕が転職して入社した初日のことです。
午前中は入社にあたってのオリエンテーションでしたが、
なんと午後からはボランティアでした。
初日からです。

その時の僕はカルチャーショックでした。こんないい会社があるのかと・・・

とはいえ、Salesforceの営業は甘い環境ではありません。
(というより、ハードです)

数字がとっても大切な営業部隊。
でも、そんな営業部隊でも社会貢献が文化として根付いています。

ゴリゴリの営業だった僕ですが、

・切手の仕分け
・公園のゴミ拾い
・河川敷のゴミ拾い
・絵本の翻訳シール貼り
・小学生のプログラミング講座の講師(STEM教育)
・NPO団体のSalesforce環境の構築(プロボノ)
・シンプルに寄付

すぐに思い出せるだけでこのくらい活動をしています。

さらに、会社として社会貢献を促進する制度もたくさんあります。

・年間7日のボランティア休暇
・グローバルでボランティア時間の多い人TOP100人は、自分の好きなNPOを選び、会社が1万ドルを寄付する

Salesforceという会社においては、完全に社会貢献が文化になっていたのです。

1%ならすぐにできる

最近ではコロナウイルスのパンデミックに対してソフトバンクの孫さんが100万枚のマスクを介護施設と開業医へ寄付したり。

Yahoo!が“3.11”で検索された回数×10円の寄付をしたり。

高専出身の僕として嬉しかったのは、
Sansanの寺田さんが高専を作るプロジェクトに数億円単位で寄付をしたり。

どれもとても素晴らしい取り組みなのですが、すぐに真似できる規模ではありません。

他にも国連がSDGsを掲げ、企業に対する貢献の要請も大きかったりします。

もはや、社会貢献に取り組むことは素晴らしいのではなく、当たり前のことになってきています。更に、そのうえでビジネスも伸ばさなくてはいけません。

でも、先程の1-1-1モデルの1%であれば、無理なく始められ、社会貢献を文化として根付かせていけるような気がします。

前述の1-1-1モデルは、更に進化を遂げ、世界中へ広がっているのです。

Pledge1%

1-1-1モデルは進化を遂げ、
Pledge1%という取り組みになり、現在世界で8500社以上が参画をしています。

ここでは、
・株式
・利益
・時間
・製品
のいずれかを選び、それを社会貢献に使うと成約するのです。

参画企業は、
Salesforce,Atlassian,Yahoo!,Okta,Box,DocuSign,Zuora・・・などのグローバルなSaaS企業はもちろん、
日本国内だとfreeeさんや、TeamSpiritさん、PhoneAppliさん、uhuruさん等も参画されています。

ここでまたSalesforceがニクいのは、SalesforceのCVCの投資先にもしっかりPledge1%を誓約してもらっているところですね。

僕も1%の誓いをした

弊社も昨日、Pledge1%にサインアップいたしました。

会社の文化として社会貢献を根付かせるため、創業間もないこのタイミングで取り組みます。

そもそも、どんな創業者であっても、何か想いを持っているハズです。

自由に仕事がしたい
金を稼ぎたい

どんな想いであってもそれぞれの価値観なので全く否定はしません。

お金を稼ぐことは大切だ。
自由に仕事をするのも大切だ。

ただ弊社の場合は、
“日本のIT活用レベルを世界標準に引き上げる”
というミッションのもと、
“スマホでSNSや音楽を楽しむ感覚で、すべての企業がITを使いこなす社会”
というビジョンを持っています。

この馬鹿デカイ目標を達成するにあたって、
お金儲けや、自由に仕事がしたいというインセンティブでは実現ができないと思っています。

そこでSalesforceの創業者マーク・ベニオフの言葉を借りると、

“ビジネスの本質は世の中を良くすることにある”

この言葉の通りで、弊社も世の中を良くしたいと思っています。

もちろん、株式会社なので稼ぐ予定ですし、楽しく仕事をするつもりです。

ただ、そこで得られたものは、何かの形で社会に還元をしていって大切じゃないですか?

その還元するモデルが会社の文化になっていたらどれだけ素敵なことだと思いますか?

偽善だと言われてもいい。
でも、
ミッション、ビジョン、バリューでどんなにキレイな言葉を並べていても、本質的な部分を見失うほうが偽善かもしれないです。

日頃の仕事に忙殺されるのもわかります。

でも、自分が仕事をすることで、会社を経営することで、少しでも社会が良くなったら嬉しくないですか?

僕のこのnoteを見て、Pledge1%が良いなと思った方は自分の会社のCEOに紹介してみてください。

CEOの方でマーク・ベニオフの言葉が響いた方はすぐにサインアップしましょう。

様々なサービスを検討する方であれば、
優秀な営業、安いサービスだけで選ぶのではなく、
社会貢献に積極的な企業をサービスを選んでみてはいかがでしょうか?

(だから、営業は商品説明でなく、会社のビジョンから話さないとダメなんですよ!)

僕は風が吹けば吹っ飛ぶレベルのスタートアップのCEOですが、本気で取り組みますし、誰かにこの想いが伝わったら良いなと思っています。


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