『世界「失敗」製品図鑑』から学ぶ、成功へのヒント
著書:世界「失敗」製品図鑑 「攻めた失敗」20例でわかる成功への近道
著者:荒木博行
この本を選んだ理由
世界中のさまざまな失敗事例に興味があり、何が失敗につながったのか、その背景や共通点を深く知りたいと思った。
失敗には様々な共通点を探るため。
3つの失敗
ポイント1:企業側の都合先行
ポイント2:ストーリーの不足
ポイント3:強みが生きない領域への挑戦
ポイント1:企業側の都合先行
GoogleがソーシャルネットワークサービスGoogle+を始めた際の事例。
Googleはユーザーからリアルなデータを得たいという目的もありで、Google+を立ち上げた。
しかし、実名登録を必須としたことで、ユーザーの受け入れが得られず、Facebookとの競争に敗れた。
この失敗は、会社側の目的がユーザーのニーズと合わなかったことによる。
ユーザーがサービスをどう使うかを自然に見つけられるよう、会社側はただの場を提供するだけでなく、ユーザーの声に耳を傾けたり、ユーザーによってサービスを育てるべきだったという教訓がある。
ポイント2:ストーリーの不足
コカ・コーラがペプシとの競争に打ち勝とうとして生み出した「ニュー・コーク」の例。
この一新されたコーラは、一時的には注目を集めましたが、長年愛されてきたオリジナルの味からの変更に多くの消費者が戸惑い、軽率な判断だと不満を抱枯れた。
開発過程を見れば決して軽率ではないが、ストーリー不足や顧客とのコミュニケーション不足が、顧客の信頼を損なう結果につながった。
商品開発では、単に新しいアイデアを出すだけでなく、その変更が消費者にとって意味があるものであるストーリーを伝えることが重要。
ポイント3:強みが生きない領域への挑戦
スポーツブランド大手のナイキがゴルフ業界に参入した例。
自社の強みを生かせなかった典型的な例だ。
ナイキはもともとタイガーウッズと提携し、ゴルフウェアの提供からゴルフ市場への参入を果たしましたが、ゴルフボールやその他のゴルフ用品に拡大した際には、それほど成功しなかった。
新市場への挑戦は、その分野における自社の強みや持続可能性を十分に考慮する必要がある。
隣の芝生が青く見えることもあるかもしれないが、現実的な評価が重要だ。
まとめ
失敗は誰にでも起こりうるものですが、その失敗から得られる教訓をどう活かすかが、今後の成功への鍵を握っている。
本書では、失敗からどうするべきだったかまで記されている。
特に、顧客の声に耳を傾け、自社の強みを生かした戦略を立てることが、失敗を避ける上で重要だ。
取り入れる行動
常にユーザーフィードバックに耳を傾ける。
行動したことによる理想の状態
ユーザーフィードバックと自社の強みを最大限に活かし、競争優位性を高める。
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