抗酒剤からの初入院
ベロンベロンに
泥酔するまで飲んだ翌日
主治医に
「入院するかい?」
と聞かれ、
やっと自分の現在地確認ができた私は、
2週間後の入院に向けて処方された
「抗酒剤」
(摂取したアルコールを分解することが
一時的にできなくなり、これが効いた状態
で飲むと急性アルコール中毒になる)
を、朝起きるとすぐ、
迷う隙を自分に一瞬たりとも与えず
服用することになった。
少なくとも今日一日は飲む飲まないで
迷わなくても良いとは、なんと楽なことか。
抗酒剤の有り難さに素直に感謝できたのは
わずか数日。
数日後のある日、
抗酒剤服用を「一瞬の迷い」の結果
見送り、最初の一杯を口にする前の
「一瞬の迷い」を見送り、
急性アルコール中毒の諸症状で
のたうちまわるはずが、
いつの間にか
耐性(この場合は身体に抗酒剤の
効能を上回るアルコール分解能)が
身についてしまったこと)に気づき、
そうなってしまうともう
drink drunk drunken
drunken toomuch forever.
一気に連続飲酒へと突入。
アルコール閉鎖病棟への初入院へ。
あれだけ迷いに迷ったその道は、
実にスムースに続いていたのでした。
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