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480 押しきれ‼ 兵庫県の斎藤元彦知事

はじめに

兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑が内部告発された問題は、未だに何も解決していません。命を懸けて訴えた職員の命は失われました。
斎藤知事は、当初から内部告発した職員の特定と懲戒処分を念頭に置いた調査という名の報復を行ってきたように感じます。
県議会の調査特別委員会、通称、百条のアンケートで、県職員の4割が斎藤知事のパワハラを見聞きしたと答えていることが分かっています。今日は、深刻化しているこの問題と長期化している斎藤知事の責任問題の行方について少し、お話ししたいと思います。

パワハラの実態を解明するまで頑張れ

斎藤知事が今後、頑張らなければならないのは、まずは8月23日のアンケートの結果の報告を受けた後になります。今回のアンケートはかなりたくさんの回答が集まっています。すでに、8月19日に行われた百条委員会の理事会では、回収されたアンケートのうち約4500件が「中間報告」として取りまとめられているそうです。
匿名でも実名でも回答できるアンケートにはパワハラ疑惑について「直接見た」もしくは「目撃者から聞いた」など自由に記述できる形式になっているとのことです。すでに一部の内容が報道等で知らされていますが、「暴君」と化していた斎藤知事の様子をその内容から感じることができます。
百条員会では、このアンケートに記載のあったパワハラの被害者などから聴取を行い、いくつもの事実を確認していくこととなるように思います。では、その上でどのような判断がなされるのでしょうか。

斎藤知事への百条員会での追及が終わるまで頑張れ

斎藤知事への百条委員会での追及が行われるのは8月30日を予定しているとのことですが、いったいどのような事実を確認していくのでしょうか。

①初期の調査はどうであったのか?
②懲戒処分にたどり着いた結果の出し方はどうであったのか?
③公益通報者を保護する観点での行動は足りていたのか?
④嘘八百、事実無根、公務員として失格といった発言を撤回し、謝罪する
 意志はないのか?
⑤その後の隠ぺい行為などを見直す必要はないのか?

ざっとあげても5つほど論点になりえる内容はあるわけですが、百条員会の維新の議員や県庁人事課のこれまでの調査妨害にも近いような行いをみていると不安が残ります。
裏金キックバックの問題では、自民党のこの事件に関わる多くの重鎮たちが軒並み不起訴になりました。検察の捜査も行われず、百条委員会の調査も切り抜けることが出来たとしたら多くの人が何を感じるでしょうか。また、ほとんど同様に斎藤知事が簡単に辞職してこの問題の責任を取ったかのようにふるまうこともまた人々に同じような感情を抱かせるのではないでしょうか。
私は、斎藤知事には過ちを認めて説明を尽くし、謝罪をしたうえで自ら決断して辞職する勇気を持つことにエールをまだまだ送りたいと思います。
徹底的に調査が進み、責任の大きさが公になるまで簡単には辞職できないと思うからです。なんでもやめれば終わると思ったら間違いで、辞めても責任はとれませんし続けてもとれません。それだけ、この問題において斎藤知事の犯した間違いは重要なのです。


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