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364 高校のオープンスクール

はじめに

今日の教育コラムでは、高校の見学でどんなところを見たらいいですか?という質問に少し答えてみたいと思います。
まずは確認しておきたいことと、ぜひ自分の目と肌で感じてほしいことを簡単にまとめてみたいと思います。

確認しておくべきこと

オープンスクールと言っても様々な形式があると思いますのでそれぞれの学校で何回くらい機会があり、その会ではどんなことを話すのかなどによっても違いますが、まずは自分でメモをするくらいの気もちで確認してほしいことからまとめていきたいと思います。

①入試に関する手続きや予定の確認
まずは受験を制するためには手続きを制する必要があります。必要な書類としては、入学願書が最も重要です。
この書類の配布時期や配布方法を確認しましょう。そして、その提出に関わる期限や指定された提出方法を知っておくことも大切です。また、受験後の
合格から入学までの手続きや締切日などについても理解しておく必要があります。
最近ではWebサイトから確認できることが多いですが、現地での説明会の時に配布するという学校もあります。私立高校などでは、Webからの出願に切り替えている学校もありますので、要注意です。

②選抜方法
入試の方法を選抜方法と言いますが、一般入試、推薦入試など入試の形式を確認しましょう。選抜方法については、パンフレットやWEBで事前に承知していると思いますが、文字だけではわからないこともあります。
例えば、一般入試と言っても、入試科目の中身が一般的な教科ごとの試験なのか、面接もするのかどうかなど、学校により違う場合がありますから確実に確認しておきたいところです。また、大きいのが英検などの検定取得がどれくらい優遇制度に関係しているのかという点です。
また、推薦入試の場合には、面接と書かれていてもその方法が個人か集団か討論式かでは対策が変わってきます。さらに、適性検査があるのか作文があるのかなども大切な点です。できれば必要になる内申点の水準なども把握できれば最高です。

③出題傾向や配点、倍率、難易度
高校によっては、過去の入試問題や解答解説を学校説明会で配布している場合もあります。そのようなオープンキャンパスに参加できたらラッキーですが、説明の場面ではもしかすると出題傾向や配点についてもこっそり教えてもらえるかもしれません。
また、話の中で受験生を安心させるために倍率や難易度についても少し具体的な数字を用いながらお話してくれるかもしれません。

④前年度までとの変更点
意外と大切なのが、前年度までと入試制度に大きく変更があるかどうかを確認することです。説明の中で昨年とほぼ変わらない形で実施したいと思います。といったような話があれば変更点は少ないわけですが、大きな変更がある場合は、説明会ではかなりしっかりお話しされるはずです。
ここで大切なのが、変化に伴い受験勉強を進める上でどんなことに重点を置いて学習を進めていくことが必要かを聞くことです。オープンキャンパスで説明会を開いてくれているわけですから、そうした質問にも答えてくれるかもしれません。変更がある年は特に聞いてみると大きな収穫があるかもしれません。

実際に行ってみて分かること

実際に足を運んでわかることはたくさんあります。よく百聞は一見に如かずと言いますがまさにオープンキャンパスに参加することの意義はそこにあります。
各高校のWebサイトや学校案内で授業や学校生活を紹介している場合がありますが、学校の雰囲気や先生たちの様子、在籍者の方たちの姿を通して志望校の様子をつかんでみてください。その時、実際に生活する自分自身が気にしておきたいことを整理しておきましょう。例えばどんな項目があるかを次にまとめておきます。

①校風・校則・教育方針
志望動機にも関わりますが、その学校が自主性を重んじているのか、それとも伝統や格式に重きを置いているのか、国際感覚を養うことを重要視しているのかを確認しましょう。
また、それらの教育を達成するためにどのような校則を定めているのかも気にしてみてみましょう。他にも学校の行事も重要です。例えば文化祭や体育祭があるというだけではなく、その運営に生徒がどれくらい関わっているのかも大切な点です。自分たちがそうしたことをする時になって、主体的にやらせてもらえない環境なのかどうかは大変重要な問題です。

②学習カリキュラム
大学進学を想定して高校を選んでいる場合も専門的な技能を身に付けることを目的としている場合にもやはり学校の授業がどのようなカリキュラムで進められているかを知っておく必要があります。自分が理解できる範囲でいいので、文系・理系のコース決定時期やレベル別のクラスや定期テストの補習の有無などなど気にしてほしいことはたくさんあります。
また、高校によっては海外研修や大学との連携学習などを特色あるカリキュラムにしている場合もありますので、やはりここは大切にしてほしいです。

③進学実績・卒業後の進路
卒業後の進学実績や就職率なども気にしてみましょう。大学や専門学校への進学者数・進学先、就職先、現役合格率、などは手にしやすい数値ですし参考になります。また、分かりにくいかもしれませんが把握できるようなら指定校推薦や系列学校の場合は内部進学の条件がどのような規定になっているかは知っておくことが大切です。こうしたことは、高校卒業後の進路選択をする際に必要な環境であり、要素です。

④部活動
もしかすると人によってはかなり重要な要素なのが部活動です。学校全体の部活動への加入率の状況は取り組みの参加さにもつながります。そもそも入りたい部活動があるかや本気度なども気にしてみてください。頻度や部下同費などももちろんですが学校の保有している設備の充実度なども参考にしてみるとだいぶ見えてきます。

⑤施設の充実度
あまり贅沢なことは言えないかもしれませんが、校舎や体育館、グラウンドの広さは大切です。施設が充実していることは学校での学習や活動に直結します。また、毎日のことですので学食や購買などを利用する人はそうした細かなところも大切になります。個人的には、トイレや更衣室、部室なども清潔感があるか気になります。

⑥通学の利便性
通学の利便性は、朝の忙しさや帰宅後の学習など様々な面で影響を及ぼします。最寄り駅からの徒歩の時間や通学路の状況など自分と同じような場所から通学している人に話を聞けたら最高です。

⑦学費や必要な費用、寄付など
授業料、入学金、制服代、修学旅行積立金、その他諸費用のほか、寄付が必要な場合もあります。また、自分の状況に合わせて奨学金や特待生制度も使えるようならどうしたことも自分事として情報を得ておくといいですね。

⑧制服
あまり気にしている人は少ないでしょうが、制服についても在校生の姿から判断してみておくことが重要です。夏冬の違いや普段の着こなしの自由さなどに加えて、最近では性別関係なくスカートやズボンを自由に選択できる高校も増えていますので確かめておくといいかもしれません。

このように、いくつものポイントがあるわけですが、優先事項を定めて限られた機会を有効に活用して、情報をゲットしていきましょう。見たり尋ねたりしてみないとわからないこともありますので、在校生と話せる機会や先生方に質問できるような時間があったら大切にしましょう。
受験生の皆さんはゴールデンウィークに、志望校の情報収集をするのも大切です。また、6月以降から学校見学や説明会などが行われるオープンスクールが始まっていきます。予定を確認して、積極的に参加してみてはどうでしょうか。

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