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事務局とアイドルファンレターの関係性 ~ともに働く仲間のファンになる~

「ファンレター全部読んでます」は本当か

こんにちは、ダイバーシティ工房の大野です。
私は昨年度までの6年間、学習支援事業部にて学習支援をしており、今年からバックオフィス部門である事務局にて、財務・総務の担当をしています。

私は10年来のアイドルファンなのですが、これまでのファン歴の中で、彼ら・彼女らが「お返事はできないけどファンレターは全部読んでます。すごく力になります」と言っているのを何度も耳にしてきました。

私はそれを聞くたびに「まさか何十何百も届くファンレターの一つ一つを読んでいるわけない、一種のファンサービスでしょ」と、軽く流してきましたし、ファンレターを出すことはおろか応援コメントの一つもせず、遠くから応援するスタンスを取ってきました。

保育事業のワークの話

さて、前段が長くなりましたが、私は先日、職場の経営合宿に参加してきました。
今回の合宿は、5つある事業部のマネージャーだけではなく、それぞれの拠点で業務にあたるスタッフ、そして事務局のスタッフも参加して、とてもにぎやかでした。

全3日間の行程の中で、日時をわけて一事業部ずつ時間をとり、四半期の振り返りや課題の共有、今後の展望について話し合いました。2日目の保育事業部のセクションでは、合宿の参加者が2つのグループに分かれて「おうちえん(ダイバーシティ工房が運営する保育園)の今後」をテーマにディスカッションしました。

グループワークでは、保育事業部のMさんの説明の後に、グループメンバーがそれぞれの立場からコメントをし、議論を深めていきました。

メンバーからのコメントを聞いたMさんが「改めておうちえんの存在意義について考えなきゃいけないと思った」「外から見るとおうちえんってこういう強みがあるとみられているのかと気づいた!」と熱っぽく話しているのを聞き、おや?Mさんが勇気づけられている!と感じたと同時に、参加者は単なる他事業部の人/事務局の人ではなく、自分達のコメントは他者を勇気づけることができるんだ、意味があるんだとハッとしました。

そして「これアイドルにとってのファンレターと同じじゃないか?」という気づきを得たわけです。

孤独について考えた

ダイバーシティ工房には複数の事業があり、それぞれが拠点に分かれて事業を運営しています。実際に拠点同士の距離はそこまで遠くなくても、拠点間や事業部間でスタッフが自分たちの事業について話したり交流したりする機会が生まれにくく、心理的な距離が離れやすいです。「○○は陸の孤島だからね」と自分たちの拠点を揶揄するコメントを聞くこともあります。

日々、目の前の子どもたちや大人から反応は得ているものの、客観的に自分たちの活動の意義や価値についてフィードバックを受けることは少なく、孤独や心細さを感じてしまうのかもしれません。
(この点もおそらくアイドルと同じで、彼ら彼女らも、このままの活動でいいのかなとか、見てくれる人がいるのかな、という不安の中で活動しているのだろう。)

合宿では保育事業部のワークだけでなく、その期間中ずっと、お互いにエンパワーメントしあうような雰囲気がありました。他事業のスタッフから強みについてコメントをもらったり、悩みについてアドバイスをもらえた経験は、日々事業に取り組むスタッフにとって理解者・応援者の存在を感じるものだったと思います。

事務局の役割は何か?

事務局は、ダイバーシティ工房のバックオフィス部門であり、採用や経理、労務といった部分で事業運営のサポートをしています。

普段、直接こどもたちの支援をすることはありませんが、事業の応援者としてファンとして、自分たちの後押しによって、彼らが活躍することを願っています。

ただし、遠巻きに応援するだけでは不十分で、ファンよりも近くにいる裏方だからこそできることをしなければいけないし、その責任があります。
彼らの一番の理解者・応援者になれているのか。
事業が課題解決に注力するために、もっと自分たちにできることはないか。
そんなことを自らに問いかけつつ、合宿後の業務に取り組んでいます。

そして、アイドルにはファンレターはともかく、コメントくらいしてみようかなと思っています。

移動中や夜はアイドル、宝塚、バンド…など各々の好きなものの話で大盛り上がりしました


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ダイバーシティ工房は、「制度の狭間で孤立しやすい人たち」が、困ったときにいつでも相談できる地域づくりを目指し活動するNPO法人です。
発達障害があるお子さんを対象にした学習教室、こども主体・保護者に寄り添う保育園、コミュニティカフェ、食料支援、自立援助ホーム、SNS相談の運営など地域の0歳~20歳の子ども・若者とその家族を主な対象に活動を行っています。

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