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【働く】ダイバーシティ工房をつくる人たち

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ダイバーシティ工房で働くスタッフの仕事や、どんなことを考えなぜここで働いているのか?について知っていただけるnoteです。
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#NPO

「居場所支援」という言葉への違和感

クラスのはみ出し者だった自分が辿りついた場所千葉県市川市にあるコミュニティスペース・地域の学び舎プラットで子ども・若者の「居場所」づくりをしている、アウトリーチ事業部マネージャーのさとゆーこと佐藤です。 現在拠点の内外で、子ども・若者たちに学校や家以外の頼り先が一つでも増えるように活動をしています。そんな私自身の10代は、まさに学校に居場所を感じることができない時間でした。 例えば中学校ではとにかくクラスメイトと話が合わず孤立。私にとって大切で大好きな音楽について、好きな

採用の過程でDIY! そこで見たもの、見られたこととは?

畑違いの業界(出版社で健康雑誌の編集)から、自立援助ホームのスタッフに転身したYです。今回は、ダイバーシティ工房※の「新拠点DIY」に参加した日について書こうと思います。 雨の中を歩きながら聞いた話入職前の話です。ダイバーシティ工房の求人に応募して、書類審査と一次面接を通過し、二次面接の日程調整のメールをもらった際、なぜか「新拠点のDIYイベントにいらっしゃいませんか?」とのお誘いを受けました。 ときは2月。しかも当日は氷雨が降っていました。憂鬱な気持ちが全くなかった、と

子どもたちはそれぞれに持つ内なる力を、それぞれのペースで発揮している

私は放課後等デイサービス・スタジオplus+で児童指導員をしています。スタジオplus+では、発達障害や不登校など「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象に、一対一の個別授業で学習サポートを行っています。子どもたちが自分の得意・不得意を知り、自分に合う学び方を自ら模索・実践できる“自立した学習者”になってくれることを目指しています。 そんな“自立した学習者”像を描きながら子どもたちと日々接していると、学校での学習方法や進度とはちょっと合わないかもしれないけれど、子ど

教員20年、もどかしさを手放すため飛び込んだNPO

こんにちは。スタジオplus+の髙橋です。 ダイバーシティ工房に入職して、1年半。学習支援員として、一人ひとりに合った学び方を子どもと一緒に考え、子どもたちの成長を見守っています。 ここに至る前、それまでは、一旦子育てのために休んだものの、20年弱を教員として過ごし、大勢の子どもたちと過ごしてきました。 教えること、教えなければならないことは、学びたいこと? 長い学校での生活の中、たくさんの子どもたちと出会ってきました。 ある6年生を担任したときの社会の学習。 世界の国々

医療的ケア児を保育園に入れるまでの、保護者目線の怒り心頭note

こんにちは、ダイバーシティ工房広報ファンドレイズチームのSです。 今日は私の娘の話をしたいと思います。 24時間酸素つけっぱなしの医療的ケア児の娘 私には3歳の娘がいます。先天性の心臓病で、24時間鼻に酸素のチューブをつけて生活している医療的ケア児です(以下「医ケア児」)。高齢者の方々が酸素ボンベを引いて歩いていますが、娘も同じものを使っています。 (酸素はついていますが、生活の制限は一切なく、歩いたり走ったり活発に動くことができます) 臨月の頃、心臓の難病を複雑に合併し

オープンな関係性を、フィジカルに感じ取る

こんにちは、ダイバーシティ工房・アウトリーチ事業部でマネージャーをしている佐藤です。 noteの写真にたびたび出てくる、体の大きいメガネくんが私です。 (今年、やせる決意をしたのですが、不思議と一向に変化がありません) 先日、マネージャーを中心とした経営会議が行われ、参加してきました。 「経営会議」と言っても、皆で数字を並べて、ひたすらにらめっこをする...ようなガチガチの会議ではなく、リラックスした雰囲気の中で「これから私たちは何をしたいのか?どこへ向かいたいのか?」とい

教員がNPOへ転職するって?ざっくばらんに語る座談会を開催する理由

教員からNPOへの転職って?こんにちは、NPO法人ダイバーシティ工房の伊藤です。 現在私はダイバーシティ工房で人事を担当していますが、工房に勤める前は学校教員として9年間勤務していました。ダイバーシティ工房では、私と同じようにかつて教員として働いていた経験を持つ職員がなんと12名も活躍しています(中には山形、宮城など遠方から応募して入職したスタッフも!)。 転職は人生の一大事、私たちもたくさん迷った末の決断でした。そんなかつての私たちと同じ立場にいる全国の先生たちが今後のキ

支援について同僚に相談したら、視点とアイデアに溢れていた話

私が学習支援を担当するAくんとのある授業。それまで楽しそうに学習をしていたのに、急に元気がなくなってしまったことがありました。 「どうしたの?今日はここまでにする?」との問いに、うなずき、明らかにしゅんとしたまま帰るAくんの様子を見て、自分の対応がこれでよかったのか?と、少しもやもやしてしまいました。 Aくんは前任のスタッフから担当を引き継いで間もない生徒さんです。関係性を構築する過程にある中で、私自身もAくんについてまだまだ知りたい状況にありました。 このときの様子が

スイカの種飛ばし、一緒にしませんか?【経営合宿2023@真夏の古民家】

経営合宿に事務局メンバーが参戦!2023年夏、千葉県いすみ市の経営合宿にはある変化がありました。それは、<ダイバーシティ工房・事務局>つまり、バックオフィス部門の職員が参加したのです。 ※2023年いすみ合宿の概要はこちら  去年まで経営合宿に事務局から参加していたのはマネージャー陣のみだったそうで、ここにバックオフィスである事務局のメンバーや、普段現場での支援を主とするメンバーなど、役職に関わらず様々な職員が参加するのは、ほぼ初めて。その中へ飛び込んでいったのが労務担当の

かつての指示待ち人間、学習支援の新教室を立ち上げ『成長』を振り返る

こんにちは、スタジオplus+の上田です。入職してから数年は指示待ち人間になっていた上田ですが、今年、6つ目となるスタジオplus+の新教室を出すメンバーとして選ばれました。 新教室を出すにあたっては、開室に必要な設備が足りていないというアクシデントが発生…!そのアクシデントを乗り越える際に自分自身成長を感じた部分や、成長を促してもらっていたんだなと感じた部分がありました。とても当たり前のことだったのですが、私にとって大事だったと思うことが2つあったので書いていこうと思いま

事務局とアイドルファンレターの関係性 ~ともに働く仲間のファンになる~

「ファンレター全部読んでます」は本当かこんにちは、ダイバーシティ工房の大野です。 私は昨年度までの6年間、学習支援事業部にて学習支援をしており、今年からバックオフィス部門である事務局にて、財務・総務の担当をしています。 私は10年来のアイドルファンなのですが、これまでのファン歴の中で、彼ら・彼女らが「お返事はできないけどファンレターは全部読んでます。すごく力になります」と言っているのを何度も耳にしてきました。 私はそれを聞くたびに「まさか何十何百も届くファンレターの一つ一

私たちはなぜ2時間かけて古民家に集合し、話し合うのか?

2023年7月。市川市に事務局を構える私たちは、車や電車に乗り込み、2時間かけていすみ市にある立派な古民家にやってきました。 信じられないほどあっという間に過ぎ去った2023年度最初の四半期・4月〜6月。 この間の活動の振り返り&今後の展望を話し合うため、いつものオンラインミーティングでも、自分たちが有する拠点でも、近辺のレンタルスペースでもなく、わざわざ移動し、喧噪や日常から遠く離れられ、見ただけで心躍るこの古民家までやってきました…! 今回は広報チームとしてこの合宿

職場の人間関係における「仲良し」って何?について考えた事務局合宿のお話

こんにちは、ダイバーシティ工房の事務局のSです。 私は入職して1年2か月ほど経ちました。今回は主に職場の人間関係について考えたことをシェアしたいと思います。 どんな職場でも人間関係の悩みはある子どもたちへの支援を行うダイバーシティ工房って、優しくていい人がいっぱいいそう!とか、みんな仲良く穏やかに働いていそう!というイメージを持たれるかもしれません。 社名の通り、多様な人々が働いていて、当然お互いにそれを認め合っているでしょ!と。 いやいや、100%そんなことはありませ