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【働く】ダイバーシティ工房をつくる人たち

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ダイバーシティ工房で働くスタッフの仕事や、どんなことを考えなぜここで働いているのか?について知っていただけるnoteです。
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子どもと関わる‘‘何か’’をしたかった私が、インターンシップで得た2つの学び

みなさん、こんにちは。 NPO法人ダイバーシティ工房のインターン生、中込です。 私は、ダイバーシティ工房が運営する『地域の学び舎プラット』にて、昨年の3月から約1年間、主に学習教室の運営に携わりました。 この春で大学卒業とともに長期インターンが終わりを迎えるのを前に、働いたなかで学び得たことを2つ、書き残そうと思います。 子どもに関わる仕事や地域の中の「居場所」に興味があり何か機会を探している学生さんや、プラットような場に興味がある方に、ぜひ読んでいただければ嬉しいです。

「勉強が嫌い」気持ちを受け止めたら1分ずつ延びた学習時間

こんにちは。発達障害をはじめ学校生活に特別なニーズがある子どもたちを対象にした学習教室・スタジオplus+で支援員をしている田村です。 スタジオplus+に来るお子さんたちの中には、発達の特性を周囲から理解されづらかったことなどを背景に、失敗体験を多く重ねたことで勉強に対する苦手意識が強く、抵抗感を示しているケースが少なくありません。 今回は、そんな「勉強が嫌い」という子どもたちとどのように関わっているか、スタジオplus+での支援によってどのような変化が見られているかを

「居場所支援」という言葉への違和感

クラスのはみ出し者だった自分が辿りついた場所千葉県市川市にあるコミュニティスペース・地域の学び舎プラットで子ども・若者の「居場所」づくりをしている、アウトリーチ事業部マネージャーのさとゆーこと佐藤です。 現在拠点の内外で、子ども・若者たちに学校や家以外の頼り先が一つでも増えるように活動をしています。そんな私自身の10代は、まさに学校に居場所を感じることができない時間でした。 例えば中学校ではとにかくクラスメイトと話が合わず孤立。私にとって大切で大好きな音楽について、好きな

「自分の思いを話してみよう」と思う場所 #入社半年エントリ

こんにちは。発達障害をはじめ「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象にした学習教室・スタジオplus+で学習支援員をしている渡部です。スタジオplus+で働き始めて半年経った9月末、学習支援事業部・アウトリーチ事業部合宿がありました。 支援について考える「合宿」って何?4月に入職した頃から、9月末には学習支援についてスタッフ間で考えを深める「合宿」の日があることは知っていましたが、まだまだ先と思っていました。この半年は、新しい仕事を覚えてこなしていくことに必死で、あ

「子どもが自ら動くまで待つ」は難しい。それでも私たちは待つ

私たちダイバーシティ工房が運営するスタジオplus+や地域の学び舎「プラット」では、発達障害や不登校などの背景を抱えた子どもたちの学びや自立をサポートしています。 これまでたくさんの子どもたちと関わってきたなかで、必ずしも全ての子たちがすぐに勉強に取り組んだり、進路のことを考えたりできるわけではないことを、私たちは見てきました。 しかしその一方で、そういった子がやがて自分の力で奮起し、自分の目標と向き合い始める瞬間が来ることも私たちは経験しています。 この成長の過程で大

採用の過程でDIY! そこで見たもの、見られたこととは?

畑違いの業界(出版社で健康雑誌の編集)から、自立援助ホームのスタッフに転身したYです。今回は、ダイバーシティ工房※の「新拠点DIY」に参加した日について書こうと思います。 雨の中を歩きながら聞いた話入職前の話です。ダイバーシティ工房の求人に応募して、書類審査と一次面接を通過し、二次面接の日程調整のメールをもらった際、なぜか「新拠点のDIYイベントにいらっしゃいませんか?」とのお誘いを受けました。 ときは2月。しかも当日は氷雨が降っていました。憂鬱な気持ちが全くなかった、と

子どもたちはそれぞれに持つ内なる力を、それぞれのペースで発揮している

私は放課後等デイサービス・スタジオplus+で児童指導員をしています。スタジオplus+では、発達障害や不登校など「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象に、一対一の個別授業で学習サポートを行っています。子どもたちが自分の得意・不得意を知り、自分に合う学び方を自ら模索・実践できる“自立した学習者”になってくれることを目指しています。 そんな“自立した学習者”像を描きながら子どもたちと日々接していると、学校での学習方法や進度とはちょっと合わないかもしれないけれど、子ど

教員20年、もどかしさを手放すため飛び込んだNPO

こんにちは。スタジオplus+の髙橋です。 ダイバーシティ工房に入職して、1年半。学習支援員として、一人ひとりに合った学び方を子どもと一緒に考え、子どもたちの成長を見守っています。 ここに至る前、それまでは、一旦子育てのために休んだものの、20年弱を教員として過ごし、大勢の子どもたちと過ごしてきました。 教えること、教えなければならないことは、学びたいこと? 長い学校での生活の中、たくさんの子どもたちと出会ってきました。 ある6年生を担任したときの社会の学習。 世界の国々

学校の外に居場所を作る私が、学校内の支援に入る理由

こんにちは。発達障害をはじめ「学校生活に特別なニーズがある子どもたち」を対象にした学習教室スタジオplus+で支援員をしている渡辺です。 私は今年度、スタジオplus+の教室長をしながら、週1回、アウトリーチ活動として市川市内のA中学校の、3年生の数学の授業の補助に入っています。 ダイバーシティ工房※、とりわけスタジオplus+は元教員も多い環境(私自身は教員出身ではありませんが…)ですが、その職員が学校に行くとなると、少し意外な印象を持たれるかもしれません。 今回は、ス

「受け入れてもらう」に違和感たっぷり医療的ケア児親のつぶやきnote

こんにちは、ダイバーシティ工房広報ファンドレイズチームのSです。 私は思いがけず医療的ケア児(心臓病で24時間酸素を吸引している)の母親になり、世の中でよく使われる「受け入れる」「受け入れてもらう」という言葉に対し、たっぷりの違和感を持っています。「受け入れる」って上から目線だな~って思います(とは言え、そんな私も日常的に「受け入れる」って使ってしまう)。 医ケア児の娘を保育園に入れるまでの話を別のnoteに書いたので、そちらも 是非読んでみてください。 そのnoteの

医療的ケア児を保育園に入れるまでの、保護者目線の怒り心頭note

こんにちは、ダイバーシティ工房広報ファンドレイズチームのSです。 今日は私の娘の話をしたいと思います。 24時間酸素つけっぱなしの医療的ケア児の娘 私には3歳の娘がいます。先天性の心臓病で、24時間鼻に酸素のチューブをつけて生活している医療的ケア児です(以下「医ケア児」)。高齢者の方々が酸素ボンベを引いて歩いていますが、娘も同じものを使っています。 (酸素はついていますが、生活の制限は一切なく、歩いたり走ったり活発に動くことができます) 臨月の頃、心臓の難病を複雑に合併し

オープンな関係性を、フィジカルに感じ取る

こんにちは、ダイバーシティ工房・アウトリーチ事業部でマネージャーをしている佐藤です。 noteの写真にたびたび出てくる、体の大きいメガネくんが私です。 (今年、やせる決意をしたのですが、不思議と一向に変化がありません) 先日、マネージャーを中心とした経営会議が行われ、参加してきました。 「経営会議」と言っても、皆で数字を並べて、ひたすらにらめっこをする...ようなガチガチの会議ではなく、リラックスした雰囲気の中で「これから私たちは何をしたいのか?どこへ向かいたいのか?」とい

寄付を集めないファンドレイザーはじめました!

4月からスタートしたファンドレイザーとしてのお仕事。 ファンドレイジングスクールでつながった「NPO法人ダイバーシティ工房」さんにジョインして活動しています。 そこで私が行っているのは、ファンドレイザーなのに寄付金を集めずに組織づくり…。なぜ?ってところをご紹介します。 ファンドレイザーってなんぞや?はこちら 創業11年、千葉のNPO法人「ダイバーシティ工房」って? 「すべての家庭が安心して暮らせる社会」の実現をビジョンに掲げ、「子どもと家族の成長に合わせた暮らしやすい

教員がNPOへ転職するって?ざっくばらんに語る座談会を開催する理由

教員からNPOへの転職って?こんにちは、NPO法人ダイバーシティ工房の伊藤です。 現在私はダイバーシティ工房で人事を担当していますが、工房に勤める前は学校教員として9年間勤務していました。ダイバーシティ工房では、私と同じようにかつて教員として働いていた経験を持つ職員がなんと12名も活躍しています(中には山形、宮城など遠方から応募して入職したスタッフも!)。 転職は人生の一大事、私たちもたくさん迷った末の決断でした。そんなかつての私たちと同じ立場にいる全国の先生たちが今後のキ